鉄道事故に導かれて読んだ小池真理子の作品

小池さんが書いた本を読んでいます。といっても、悪名高い東京都知事の小池百合子氏(1952~)の本ではありません。そんなものは、頼まれても読む気になれません。私が読んでいるのは、小説家の小池真理子(1952~)が書いた小説です。

正直にいいまして、私はこれまで、小池真理子の作品を読んだことがありません。彼女の作品を読み始めることになったきっかけは、毎週土曜日に配達される、朝日新聞土曜版のあるコラムを読んだことです。その土曜版には、政治学者の原武史氏(1962~)が受け持つ「歴史のダイヤグラム」のコーナーがあり、私はそれが好きで、欠かさず読んでいます。

原氏は子供の頃から(?)鉄道に興味を持っておられるそうで、主に昔の鉄道に関する話題を毎回書いています。

先週の土曜日(16日)の分には、「鶴見(つるみ)事故が左右する運命」と見出しがつきました。鶴見事故と聞いて、すぐにその事故を思い出す人は高齢の人か、鉄道に関心を持つ人に限られましょうか。私はその事故について、ほとんど知りませんでした。