インターネットの利用が一般的になってからというもの、これを日常的に使う人は、恒常的な情報過多の状態にあると指摘せざるを得ません。
たとえば、自分は新聞は読むのをやめたという人がいるとします。そんな人が、ネットに接続するたびにYahoo!へ行き、そこに表示されている玉石混淆のニュースに目を通すことをするのなら、新聞を読むこと以上に、雑多な情報の海を漂っているのと変わりないことになります。
Yahoo!は、その性格上、人の目につきやすいニュースが上位に表示される仕組みです。人の目につきやすいとは、人の神経を逆なでする類のニュースです。
また、ニュース本文だけでなく、そのニュースを読んだ人が書いたコメントにまで目を通したりすれば、世の中の雑多な考え方に頭が占領されることが起きます。
人の頭というのは、外から入ってきた情報を処理します。雑多な情報を入れれば入れるほど、頭がその処理のために一日中フル回転させられることになります。
処理できる情報量にも限度があるでしょう。それを超える情報に接すると、頭はオーバーヒートしてしまいます。
私はその「馬鹿馬鹿しさ」に遅ればせながらに気がつき、Yahoo!に接近するのをやめました。今はYahoo!ニュースに神経を逆なでされることがなくなりました。
それとは別に、私は新聞のテレビ欄を眺め、ワイドショーがどんなことを取り上げるのか確認することをしていました。
そして、バカなことを取り上げているのを知ると、「また、こんなバカなことをやっている」とバカにしていました。
しかし、これも逆なでするYahoo!ニュースに接するのと変わりません。バカな話題をバカにしつつ、そのバカな話題を頭に入れることで、頭に余計な処理をさせる負荷をかけることになります。
それに気がつき、新聞のテレビ欄に目を通すこともやめました。
Yahoo!ニュースと新聞のテレビ欄を見ることをやめただけで、頭の疲れ方が解消されたように感じます。
もしも、頭の疲れがとれないと考える人がいて、今、Yahoo!ニュースを見たり、新聞のテレビ欄を見ているのなら、それをやめることをお勧めします。
本当は新聞を読むのもやめるのが、頭に余計な負荷をかけずに済むので、望ましいです。ただ、私はテレビのニュースを一切見ないので、世の中で起きている出来事を取り入れられなくなってしまいます。
今月からひとつ変わったことは、それまで購読していた日経新聞をやめたことです。今は、朝日新聞と産経新聞、地方紙に毎朝目を通しています。
新聞といえば、警視庁捜査一課で異例の18年間刑事をされた佐藤誠氏は、被疑者を取り調べるようになってから、毎日、駅で新聞を買ったと動画で語っていたのを思い出します。
佐藤氏が毎日買った新聞は東京スポーツだそうです。
それを毎日熱心に読み、被疑者が関心があることに話を合わせ、心を通わせた上で、事件について語ってもらったそうです。
被疑者を取り調べる刑事というのは大変な仕事です。私たちが、メディアで事件を知るのとは訳が違います。
事件を起こした被疑者と対面し、どうして事件を起こしたのか、動機を突き止めなければなりません。その人の人生に寄り添うことが求められ、心身の疲労はいかばかりかと思われます。
そのような世界とは無縁に生きる私は、心穏やかに暮らせることに努めようと考えています。
