OVFで被写体を見る楽しさ

レンズ交換式のカメラは、一眼レフからミラーレスへほぼ完全に移行してしまった感があります。

そんな中にあって、ペンタックスはデジタル一眼レフカメラ(デジ一)の開発を続けているようで、個人的には期待しています。同社の光学ビューファインダー(OVF)は評判が良いと聞きます。

ペンタックスといえば、写真家のアラーキーこと荒木経惟1940~)がひいきにするメーカーでもありますね。

機会があれば、同社のデジ一を一度使ってみたいとは考えています。

私も今ではソニーのミラーレス一眼カメラのα7 IIを使っています。

そんな中、ここ最近、一眼レフカメラをたまに使ってみて、ミラーレスにはない楽しみや写り具合を再認識しています。

デジタルの時代になってから手に入れたカメラは、購入しては下取りに出すようなことを繰り返し、今手元にあるデジ一はキヤノンEOS 30Dのみです。

30Dは十年ほど前、中古で、たしか1万5000円以下で手に入れたような記憶があります。

このカメラが発売されたのは2006年3月で、18年前のモデルになります。搭載されている機能もその当時の標準で、今のカメラでは当たり前の動画撮影機能もありません。

撮像素子のサイズはAPS-Cサイズです。

ISO感度は100から1600までで、感度拡張を使っても3200ですから、今のカメラに比べると感度は高くありません。しかし、フィルムを使って撮影していたときのことを考えると、これで撮れないものはあまりないように思います。

ISOの設定についても、今はISOをオートにできますが、このカメラはISO感度を自分で設定する方式です。それはちょうど、フィルムを入れたあとに、使うフィルムの感度を自分で設定する感覚に近いです。

このEOS 30Dに、今のところは、シグマMACRO 50mm F2.8 EX DGをつけて使うことが多いです。F値が2.8始まりで、特別明るいレンズではありませんが、不自由しません。

このレンズも、十数年前、中古で手に入れました。

ミラーレスで撮影するときは、電子ビューファインダー(EVF)を見て撮影しますが、それは、テレビやPCの液晶モニタを小型にしたものを見ているのと同じです。

それが一眼レフカメラであれば、本来のガラス製ペンタプリズムを持つカメラであれば、それを透過した光で、被写体を気の済むまで眺めることが出来るOVFです。

そのことが、ミラーレスにはない最大の魅力といえましょう。

フィルムの一眼レフカメラとして、私はヤシカコンタックスRTSおよびRTS IIを使い、今もRTS IIは手元にあります。

ヤシカ・コンタックスRTSⅡボディ

このカメラにヤシカ・コンタックス用カール・ツァイスのレンズをつけて撮影をしました。私は焦点距離が35ミリ・50ミリ・85ミリ・200ミリの四本を揃え、中でも50ミリのレンズが今でも好きです。

デジタルと違い、フィルムはフィルム代のほかに現像代もかかります。そんなこともあって、デジタルで撮るように、多くの枚数は撮りませんでした。

実際に撮影しないときも、私は50ミリのレンズをつけたRTS IIのファインダーを覗いて、そこに結ばれる像を眺めるのが好きでした。

同じ楽しみ方をミラーレスではできません。EVFに結ばれる像を見ても、それが美しくは見えません。あくまでも、撮影のために実用的にその像を確認するためだけに利用するだけです。

EVFを使うのにも電池を必要としますので、のんびりと眺めていたりしたら、あっという間に電池がなくなってしまいます。

それが、ガラス製のペンタプリズムを透過して結ばれた像を見るOVFであれば、何の制約もなく、いつまでも眺めていられます。

写真を撮る時も、眼で見えるのと近い像を見た方がいいです。EVFは、モニタの映像を見ているようなもので、被写体の色が正確に見えるわけではありません。

OVFは、ペンタプリズムを通過した光を見るだけですから、自分が設定した露出の結果は反映されません。

あとは、露出計を頼りにして、ちょうど良さそうな露出にする必要があります。しかし、それも含め、自分で光をコントロールする楽しみのようなものが却って味わえます。

【カメラ】光学式OVFと電子式EVF両方を使った感想をお話しします!EOS70DとDCGH5

私はRAW画像をマニュアル露出で撮影します。30Dの露出計は優秀なのか、露出計がプラスマイナスゼロ付近にしておけば、露出に失敗することが少ないように感じます。

シグマのマクロレンズは等倍マクロで、どこまでも被写体に接近して写すことができます。被写体との距離に制限がないことで、自由度が増します。

そして何より、写りが良いように感じます。愛猫を撮影した画像を見比べると、α7 IIで撮った画像よりも良く感じるほどです。これは、レンズの性能ばかりでなく、EOS 30Dに搭載されている撮像素子の質が影響しているのかもしれません。

電池の減りをほとんど意識することなく、気の済むように撮影できるデジ一を使った写真撮影に新鮮な喜びを感じています。

APS-Cにたとえば焦点距離50ミリのレンズをつけると、キヤノンの場合は、フルサイズに比べて1.6倍の80ミリ相当のレンズになるという人が多いですが、私はAPS-Cで50ミリを使っても、50ミリは50ミリの感覚で使います。

レンズの焦点距離が、撮像素子の最具に違いで、物理的に変化することはありません。

レンズには被写界深度というものがあり、それは焦点距離に連動して変化します。

また、50ミリのレンズをつけてOVFで見たとき、被写体との距離感は、フルサイズでもAPS-Cでも同じです。ただ一点、APS-Cは、フルサイズに比べて、見える範囲が、キヤノンの場合は1/1.6に狭まるだけです。

能書きはこのくらいにしまして、私は今、デジ一で写真を撮ることに面白みを感じています。この調子でいきますと、EOS 30Dが、写真を撮る上では、私のメインカメラになる日も近い、かもしれません。