不思議な運命のめぐりあわせ

家族だからといって、仲良く暮らしたり、離れて暮らす家族を常に大切に想うとは限りません。

小説家もそのあたりは同じで、たとえば、村上春樹1949~)は父と不仲だったと聞きます。そのことは、彼が書く小説の通奏低音になっている(?)かもしれません。

同じ小説家であっても、宮本輝1947~)は村上とは対照的といえましょう。

宮本の作品を私は多く読んでいませんが、彼の随筆や、彼のこれまでの人生を振り返る新聞の文章などを読みますと、両親への感謝や愛情に溢れ、それを疑うことはまずありません。

逆の意味で、それは不思議に感じられるほどです。

アステアとキャロンのミュージカルにブラボー!

私は昨日、半年以上前に録画してあった映画を見ました。心温まるハッピーエンドで、画面に向かって「ブラボー!」と叫びたくなりました。

私が見たのは、米国のミュージカル作品『足ながおじさん』1955)です。

米国の児童文学作品の『あしながおじさん』1912)を原作とする作品ですが、私はこれまで、原作は読んだことがなく、映画も今回初めて見ました。

これがNHK BSプレミアムで放送されたのは昨年の3月15日です。この日を含めた3日間は、フレッド・アステア18991987)が主演したミュージカル作品が放送されました。