昨日、YouTubeでお勧めにあった次の動画を見て、参考になると思い、本サイトで紹介しました。
デジタル時代の今は使用する人が限られるかもしれません。家庭用ビデオデッキで使ったビデオテープについてです。
私は、日本ビクターから民生用として登場したVHS方式のビデオデッキの2号機を購入し、以来、機種を更新しながらテレビ番組の録画に使用しました。
私には蒐集癖があります。私は画質にこだわらなかったため、3倍速を使い、気になるテレビ番組を録画しました。3倍速というのは、通常より3倍速い速度で録画する機能、ではありません。
その逆です。通常の速度より3倍ゆっくりした速度で録画する機能のことです。そのため、2時間用テープ1本に、3倍の、6時間分の録画ができるということです。
通常より3倍の録画をするため、画質はその分低下します。しかし、すでに書いたように、私は特別画質にはこだわらないため、不満に感じることはありませんでした。
そんなふうにして録画した録画済みテープの数が、一番多いときで2千本を超えました。今も手元には、録画済みテープを保存していますが、その数は、最盛期の半分以下ではなかろうかと思います。
理由は、保存状態が悪かったため、テープにカビが生えてしまったことです。カビが生えたテープを再生させると、テープの記録を読み取るために高速で回転するヘッドにもよくありません。
同じ配信者の上の動画を見ると、カビの状態によっては、テープが巻かれたリールの回転がスムーズでなくなります。それでも無理に回転させようとすることで、テープが裂けたり切れたりすることが起き、最悪の場合は、無理な負荷によって、デッキそのものが使えなくなる可能性もあるそうです。
そんなことを心配し、カビが生えたことが確認できたテープは処分してしまったのです。
そんな経験をしたため、YouTubeでお勧めにある動画を見て、過去に処分したビデオテープを、もしかしたら、処分せずに済んだかもしれないことを考えました。
動画で解説されている内容はシンプルです。
カビの生えたビデオテープがあれば、テープが巻かれたリールを取り出し、水を湿らせた布でテープの表面を拭き、そのあとに、キッチンペーパータオルで水分を取り除くだけです。やり方はシンプルですが、それを長いテープすべてにするのは、大変な根気が要りそうです。
だから、カビの生えたビデオテープが2千本の半分の1千本以上が今も手元に残してあっても、それらすべてのテープを水を湿らせた布ようなもので拭くことは、気が遠くなるほど、大変な時間がかかったでしょう。
動画の内容とは別に、私は本動画を見て、感心したことがあります。それが、本動画の配信者の声が、とても聴きやすかったことです。
裏を返せば、YouTubeで同じような配信をする人の声が聴き取りにくいことが多いことになります。それがよく聴こえないと、参考になるようなことを話してくれていても、内容を聴き取るの困難になってしまいます。
最近見た動画では、次の動画などは、室内の残響が強く感じられ、聴き取りにくく感じたので、途中で見るのをやめました。本配信者は、胸元にラベリアマイク(ピンマイク)をつけるだけで、問題点がすぐに改善できると思います。
それでも、内容を得たいとき、私は字幕を表示させます。日本語で話す言葉を字幕で見るのは、本末転倒という気がします。
同じような聴き取りにくさは、テレビの番組にも当てはまります。
このほど見て、本コーナーで取りあげたばかりの、松本清張(1909~ 1992)原作のNHKドラマ『天城越え』も、聴き取りにくかったので、字幕表示で内容を確認しました。
本ドラマを字幕で見たのにはもうひとつ理由があります。
ドラマに登場する大塚ハナという遊女が殺人の容疑者として警察に逮捕され、刑事に取り調べられる場面で、刑事とハナの声が、必要以上に大きかったからです。
最近は音声のデジタル加工が簡単になったことも、聴き取りにくい声がテレビ番組で氾濫する原因のひとつかもしれません。加工をかけ過ぎた音声は、逆に聴き取りにくいです。
加工しない自然の声が、耳にはもっとも心地よいはずです。
その点、本動画の配信者の話は、字幕などまるで必要なく、一語一語が確実に耳に届きました。
聴き取りやすい音声にするために点検すべき点はいくつかあります。まず第一に、話者の滑舌が良いことです。ただ、これは、ある程度はトレーニングで改善できるものの、当人が持って生まれたものですから、根本的な解決は難しいでしょう。
その次に考えなければならないのは、マイクの使い方です。どんなに高性能なマイクを使っても、どのように使うかで、結果には大きな差が生じます。
もっとも簡単なのは、ラベリアマイクを使うことです。この手のマイクは、多くがコンデンサーマイクで、指向性は、多くが無指向性であろうと思います。
であれば、このマイクを自分の身体の一部につけて離すだけで、たいがいは、聴き取りやすい声が収録できます。
しかし、この種のマイクを使いながら、聴き取りにくい声になっている例も散見されます。聴き取りにくい原因は、マイクを口に近づけすぎていることです。
私は今はラベリアマイクを使うことが減りましたが、使っていたときは、鳩尾(みぞおち)のあたりにマイクをつけていました。
マイクの性質として、口に近づけるほど、低音が強調されます。そして、それは声を籠もりやすくさせ、結果的に、聴き取りにくい声質になってしまいます。
マイクを口から離すことで、その悪い作用を減らすことができます。
今回の動画の配信者は、鳩尾よりも下の辺りにラベリアマイクをつけて話されています。そのことが、聴き取りやすい声であることにつながったように感じました。
配信者は、アナログテープなどに記録された映像をデジタル化することを業務にされているようです。映像記録には音声がつきものです。
そんなこともあり、YouTube動画で、ご自分の声を収録するときも、いろいろとテストをされ、動画に写っているように、ラベリアマイクを口から離した位置につけるのが最も良い状態で声が収録できることを会得されたのかもしれません。
何かを説明する動画を配信する人は、ひとりでも多くの人に、自分の動画を見てほしいでしょう。しかし、肝心の声が聴き取りにくいと、それを見る人は、肝心の説明を聴くことが難しくなり、途中で離脱していまいかねません。
それを防ぐ意味でも、配信者は、配信前に自分が作った動画を再生紙、自分の声が自分でもきちんと聴き取れるか、確認されることをお勧めします。
そして、もしも、自分でも声が聴き取りにくく感じたら、それを改善されるといいです。
簡単な方法は、途中で書いたように、ラベリアマイクを使うことです。あとは、マイクをつける位置です。マイクは口から離し、話せば離すほど、籠もりにくい声を収録できます。
マイクを口から離すことの利点はもうひとつあります。それは、必要以上に「音圧」が上がらなくなることです。音圧が高いと、それを聴く人には圧迫感となり、続けて聴くのが困難になります。
マイクを口から離すことで音量が下がったら、編集段階でGainを必要なだけ上げればいいだけです。
昨日たまたま見た動画を基に、動画の声を聴き取りやすくするヒントのようなことを書きました。
