本コーナーで前にも書きましたけれど、ネットの動画共有サイトYouTubeに動画をあげるときは、映像の美しさを追及する前に、聴き取りやすい音声にすることが大切です。
今朝、次の動画を本サイトで紹介しましたが、本動画にもそれを感じました。
本動画は、渡辺惣樹氏(1954~)のチャンネルで配信された最新動画です。私は渡辺氏の動画は、新たな動画が配信されるたび見て、本サイトで紹介させてもらっています。
今回は、福井義高教授を招き、今年11月にある米国大統領選挙に出馬予定で、今のままでいけば圧倒的確率で当選するであろうドナルド・トランプ前大統領(1946~)潰しにしか見えない米検察の嫌がらせ有罪評決について対談されています。
渡辺氏の通常の動画は、正確な字幕が入っています。ですので、聴き取れない箇所があったとしても、理解できるようにできています。
今回は緊急対談ということもあったのでしょう。いつもはつく字幕がありません。また、音声はそれほど悪くはないのですが、ところどころ聴き取りにくい箇所があります。
映像を見ると、おふたりは胸元にタイピンマイクをつけています。それで話す言葉はしっかり拾われているはずですが、私の環境では籠りがちの声に聴こえ、明瞭に聴き取ることができません。
テレビ放送の音声も、すべてが同じように聴き取りやすいわけではありません。
私は少し前、NHK Eテレで放送された、昔の落語の放送を見ました。そのときは、古今亭志ん朝(1938~2001)が「愛宕山」を演じていました。そのせっかくの噺が、私には聴き取りにくく、残念な思いをしました。
今の番組でも、聴き取れるものと聴き取りにくいものがあります。
本日更新したばかりの投稿では、昨日(2日)放送になったばかりの横尾忠則(1936~)を追った番組について書きました。
番組では、横尾に話を訊いたり、横尾への人生相談の質問と回答が紹介されたりします。途中で聴き取りにくい部分があると感じ、それ以後は、字幕を表示させて見ました。
昔放送された番組の方が、今の番組よりも音声が聴きやすく作られている番組があります。
録画して見始めたばかりですが、2000年4月に放送された「プロジェクトX 挑戦者たち」は音声が聴きやすく感じます。この回の放送では、家庭用ビデオ規格のVHS開発の裏が描かれています。
現在作られる作品が、今から24年前に制作された番組より音声が劣るとすれば、技術的に問題があるわけではないので、音声の扱い方に問題があることになりましょう。
どのような理由であれ、字幕に頼らずに視聴できる番組作りを、テレビ番組にも、YouTube動画にも求めたいです。