本日の朝日新聞に次の記事があります。
ソニーグループが昨日(23日)、ブルーレイディスクとミニディスク(MD)、ミニDVカセットの生産を2月でやめ、個人向けは、在庫がなくなった時点で販売を終了する旨を発表したことを伝えています。
この三つの中で私が使用している、あるいはかつて使用したのは、ブルーレイディスク(BD)とミニDVカセットです。
ミニDVカセットを使うビデオカメラを使っていました。今は、デジタルのビデオカメラを使うので、直接的な影響はありません。
しかし、ミニDVカセットを駆動させるカメラや再生機の生産をやめるとしたら、ミニDVカセットで家族の記録映像などを残した人は、いつまでそれを再生できるか、不安に感じるでしょう。
私もそのカセットで家族の記録映像を撮ったテープが何本もあります。ただ、家族の記録映像というものは、自己満足的なところがあり、おもしろがって撮ってはみても、あとであまり再生しないことがよくあります。
私に限っては、それらのテープがいつまでも再生できるのに越したことはありませんが、果たして、私がこの世からいなくなったあと、それがどれほどの価値を持つのか、あるいは、無価値なのか、私には判断できません。
BDは現在進行形で使っています。私が使う用途は、録画したテレビ番組の保存です。それ以前は、DVDに保存しましたが、BDが登場後は、BDに保存しています。
基本的にはレコーダーのハードディスクドライブ(HDD)で録画し、保存を考えたときに、BDへ移動させます
これも、録画したBDがいつまで再生できるかが課題となります。
本日の朝日で報じられた話題に関連しそうな次の記事が今月7日の産経新聞にありました。
本記事に、「VHSテープの寿命は約20年、長くても30年ほどといわれている」とあります。これは私の「実感」とは違います。
私はビクターが家庭用VHS機の発売を始めた1980年代前半頃にビデオレコーダーというものに興味を持ち、ビクターの家庭用VHS機の2号機を購入しています。
私はもともと収集癖があることから、大量のテープに録画することを続けました。私が主に録画したのはテレビ番組です。ピークでは2000本か3000本ぐらいの録画済みテープがあったように記憶しています。
その後、保存状態が悪かったことで、「2025年問題」というのがあるのかどうかわかりませんが、今年までとてももたず、早々に、テープにカビが生えるなどして、半分以上を廃棄処分しています。
今でも1000本ぐらいは録画済みテープがあると思います。
私はテープ代を節約するため、途中から登場した3倍速で録画をしています。通常より3倍遅い速度で録画するという意味で、1本に2時間録画できるテープに3倍の約6時間分の録画をしました。
そのようにして、NHK教育(NHK Eテレ)の「日曜美術館」で、私が気になる回の放送は録画していました。そんなふうにして録画した1本を手元に持ってきました。

同番組で放送された6回分を録画したものです。録画した年を確認すると1990年10月から1991年6月です。私の母が亡くなったのは1992年ですから、その1、2年前にあたります。
産経の記事ではVHSテープの寿命は基本的に約20年で、30年が限界のように書かれています。
私が例に出した「日曜美術館」を録画したテープは34、5年前のものです。テープの状態を確認する限り、問題があるようには見えません。
何をもって「2025年問題」としているのでしょうか?
穿った見方をすれば、その「危機」を煽ることで、アナログテープの映像をデジタル化することへのビジネスに協力しているように思えてしまいます。そんなことはないでしょうけれど。
テープの寿命のほかに、そもそも、それらのアナログテープを再生する機器の生産が終了し、テープが大丈夫でも、再生ができない「危機」は現実にあることは否定しません。
しかし、同じような不安を煽ることは、ずいぶん昔からよく見聞きしてきました。
そうした風潮に対して私は、見られなくなったらそれまでのことと割り切って考えています。だから、慌ててデジタル化しようとは考えていません。
見られる限り見て、見られなくなったら、「ハイそれまでョ」としましょう。
仮に、アナログの映像を守るのだといって、たとえばBDにそのデータを移した人がいたとしましょう。今度は、保存したBDの製造をソニーが今年2月でやめると発表しています。
今流通している光ディスクにも同じようなことが起こる可能性があります。その場合、今度は「DVDに残した思い出が消えちゃう」と騒ぎ、それに煽られた人が、別の保存メディアにデータを移すことを迫られるでしょう。
私はアナログのレコードはデジタル化しましたが、それは、Appleのデジタルオーディオプレーヤー(DAP)のiPod classicでも聴けるようにしたかったからです。
デジタル化を終えたあとのレコードはそのまま残してあります。また、今書いたように、アナログのビデオテープは、デジタル化せず、そのまま保存しています。
何か、特別に文化的な価値を持つ映像であれば、デジタル化は必要でしょう。しかし、私のように、気ままにテレビ番組を録画したものであれば、必死になってデジタル化を急ぐ気になりません。
映像を安全に保存したいのであれば、デジタルにデータを移し替え、ネット上のクラウドストレージに保存するのが理想的です。
私も、デジタルカメラで撮ったスチルはすべて、PCのHDDでバックアップしつつ、ネットのクラウドストレージでも保存しています。
私はAmazonの有料会員で、その会員であれば、Amazon Photosという写真向けのストレージが用意されており、要領無制限で自分が撮った写真を保存できます。
Amazonの有料会員でない人は、5GBまでは無料で利用できます。
光メディアなどで安全に保存しているつもりであっても、いざ、自宅が災害や火災に見舞われたときは、すべて失う可能性が高いです。そんなときも、クラウドストレージに保存してあれば安心です。
ただ、私が過去にビデオテープに保存したテレビ番組を、たとえば1000本分をクラウドストレージに保存するのは現実的ではありませんね。3倍速で1000本としたら、時間にして3000時間分になりますから。
私がこの世から去ったあとは、ゴミとして出される運命にあるでしょう。
保存という点では、ビデオテープよりも前、8ミリフィルムに残っている映像のほうが、勝っています。これも保存の仕方によりけりではありますが、問題がなければ、物質的なフィルムは、撮ったときとそれほど変わらない画質で残せます。
自分が所有する映像の保存については、人それぞれで違う考えを持つでしょう。私の場合はということで、本問題に対する考えを書きました。

