本日、YouTubeで次の動画を見つけ、本サイトで紹介しました。
本動画の配信者は「王様ペンギン」さんです。
彼は以前、YouTubeでも活動をする写真家を称するある人が、許可を得ずに撮影した水族館で撮った写真を営利目的で使用したことを問題視し、動画にしていました。
YouTubeには、機材をレビューすることを主とする機材系YouTuberといわれるような人が数多くいます。
王様ペンギンさんの場合は、水族館云々の動画からもわかるように、機材そのものをレビューするのではなく、写真に関する話題を広く扱うことが多いように思います。
今回の動画では、ニコンから発表されたばかりのZRというカメラを取りあげています。
ニコンは、本格的なシネマカメラを提供するRED DIGITAL CINEMAを傘下に置いたということで話題になりました。プロユースの動画撮影ノウハウを持つメーカーを得たことで、ニコンは今後、より本格的な動画撮影分野に乗り出していくことが予想されます。
私は昔から映像に興味を持ちます。そのため、8ミリ映画の撮影を趣味にしていました。
8ミリフィルムの方式は、コダックが開発したスーパー8と、富士フイルムによるシングル8の2方式がありました。シングル8方式のカメラを発売したのは富士フイルムだけで、ほかはスーパー8だけでした。

私は、フィルムを収めたパッケージがシンプルなため、巻き戻しや逆回転など、自由な使い方ができそうなことに興味を持ち、シングル8を選びました。
その一方で、スーパー8で撮影したフィルムがどのような発色をするか興味があったので、8ミリカメラに興味を持った父に、ニコンのR10というカメラを勧め、購入してもらいました。
ニコンR10はニコンの8ミリカメラのフラッグシップ的なカメラです。造りが非常に良く、今手にしても、重厚感があり、とてもいい印象です。

実はこのR10で、日本武道館で行われたモハメド・アリ(1942~ 2016)とアントニオ猪木(1943~2022)の「世紀の一戦」(?)客席の高いところから撮影したという経験を持ちます。
ニコンの動画撮影機ということで、昔のことを思い出しました。
王様ペンギンさんは、ZRというカメラが、どんなユーザー向けのカメラなのか、まだよくわからないというような話をしています。
私は今回、彼の動画を取りあげようと思ったのは、終盤に興味深い話をしていると感じたからです。その部分から再生が始まるように設定し、下に埋め込みます。
写真を趣味にする人は昔からおり、デジタルになった今も、フィルム時代と同じように、デジタルカメラで写真を撮ることを趣味にする人は多くいます。
今はミラーレス一眼カメラやスマートフォンで動画を撮る人が増えました。そのような人が増えた背景として、YouTubeに代表される動画共有サイトの出現は欠かせません。
私は昔から映像好きということもあり、割と早い段階で、YouTubeに自分のチャンネルを作り、自分が作った拙い動画をアップロードするようなことをしています。
YouTubeが今ほど認知されていなかったときは、YouTuberの評価は今とは雲泥の差でした。アンケートで小学生が「大きくなったらYouTuberになりたい」などと答えようものなら、小馬鹿にされたものです。
その後、YouTubeが一般的になり、多くの人が自分の動画をアップロードするようになりました。
YouTuberがメジャーになったことで、カメラメーカーがそれに注目し、動画撮影に適したカメラを次々に開発し、市場に投入するようになりました。
YouTubeというプラットフォームを作りあげたのは、若いふたりの米国人だったと記憶します。
彼らはYouTubeが今のような姿になるとは夢にも思わず、個人が撮った動画を家族や知り合いに、ネットを介して見てもらえるサービスがあれば便利だろうと考え、それを作ったというような話でした。
私がYouTubeに自分のチャンネルを開設した当時も、今に比べて、のんびりした雰囲気が漂っていました。
私は自分のYouTubeチャンネルは休眠状態ですが、私がYouTube用動画の撮影に使うのは、民政用ビデオカメラです。今、ビデオカメラでYouTube動画を作る人は珍しいでしょう。

より高画質な映像を競っています。
今回の動画に話題を戻します。
彼は、普通の人が趣味で写真を撮るように、動画を撮る人は少ないのではないかと話しています。たしかに、彼のいうとおりだと思います。
私が趣味で8ミリカメラを廻していた頃を思い出します。
8ミリ映画で映像表現の面白さに目覚め、商業映画の監督にまでなった人がいます。かの代巨匠スティーヴン・スピルバーグ(1946~)も、8ミリ映画から始めたと聞きます。
日本では、大林宣彦(1938~2020)が8ミリや16ミリで映像表現のおもしろさを知り、その道へ進んでいったと思います。
(大林宣彦の演出)
私にはそんな才能があるはずもなく、意欲もまったくなかったので、今と同じで、身の回りの物を撮るのが関の山でした。家族や愛猫、愛犬を撮ったり、庭に出て何かを撮るといった感じです。
私が撮る写真もこれと同じです。被写体は身の回りの物から広がることはありません。
8ミリフィルムは、50フィート(15メートル)のフィルムが巻かれたカートレッジに入っていました。8ミリ映画の標準速度である毎秒18コマで撮影すると、約3分20秒の撮影ができます。
今の動画状況から見たら、たった3分20秒で何が撮影できるの? と思われるでしょう。ところが、1カットで撮るのは5秒程度なので、1本撮り終わるのが大変だった印象があります。
細切れの映像ですから、作品にはなりようがありません。動く写真をただ並べたようなものです。
しかし、それをスクリーンに映写すると、家族は喜んで見てくれました。
デジタル時代の今、私はミレーレス一眼カメラをメインカメラとして、デジタルで写真を撮っています。
私が使うカメラでも動画の撮影ができます。
YouTube用の動画を作るのでなければ、写真を撮る合間に動画を撮る感じです。これは、8ミリカメラで撮っていたのと同じ感覚です。私の場合はまったく進歩がないですね。
今回の動画の配信者は、写真を撮るように動画を日常的に撮る人はいるだろうかと話しています。私は、そんなことをしている、希な人のひとりになるかもしれません。
たとえば、庭で愛猫を写真に撮っているとき、毛繕いを始めたりすると、それを動画で撮ったりしています。8ミリカメラで撮影するようにです。
そんな風にポロポロッと撮った動画をつなげたら、8ミリで1本のフィルムに並ぶ、前後の意味がない映像と同じようなものになるでしょう。
今のYouTubeで動画を見ていると、頭が疲れたように感じることがあります。どの動画も、それぞれが強いメッセージを持つらです。そんな動画が次々に自分の脳に訴えかけてくるようで、疲れてしまうのでしょう。
反対に、前後のつながりがない、私が8ミリカメラで撮ったような、意味を持たない動画にはまずお目にかかれません。
私がYouTubeに自分のチャンネルを持った頃は、そんな動画ちらほらあったように思います。私自身の動画も、メッセージ性は弱かったですし。
YouTubeというプラットフォームを作ったふたりの男性がシンプルな意味合いでプラットフォームにしたように、おおぜいの人とはつながらなくてもいいから、数人や十数人が見てくれればいいと思えるような動画が、もう少しあってもいいのかな、と思ったりします。
私がYouTubeに上げる動画は、多くてその程度の人にしか見てもらえないことがほとんどです。ですので、時代を経ても、私が作る動画は、YouTubeが誕生の頃から持つ精神みたいなものを引き継いでいるといえなくもないです。
私の場合は、写真撮影の合間に動画を撮る程度なので、基本的には、写真撮影に適したカメラがあればいいです。動画専用のシネマカメラは必要ありません。
今後も肩肘張らず、8ミリカメラで映像を撮ったように、何でもないものを、何でもなく動画に収めることにします。
8ミリと違って、デジタルカメラだったら、フィルム代も現像代もかからないので、経済的負担はなく、いうことがありません。
こんなことを書いていたら、休眠中のYouTubeチャンネルに、意味を持たないカットをただ見てもらうだけの動画を上げてみたくなってきました。
