自分の声をより良い音で録音して再現する

私はいろいろなことに関心を向けては、しばらくそのことをする傾向を持ちます。

ここ最近の私の関心は音にあります。

今は、マイクを使って自分の声を、より良い音に録り、それを、編集段階で、より良い音にする「研究」、といったら大袈裟ですが、そんな風なことをして時間を過ごすことが多いです。

三週間ほど前、三種類のマイクを使って自分の声を録り、その結果を比べることをしました。

その時に使った三種類のマイクは以下のものです。

  • ZOOM M3 MicTrakについているM/Sマイク(モノラルにして使用)
  • Zoom F2と付属のラベリアマイク(ピンマイク)
  • ZOOM F2にベリンガーのダイナミックマイク ULTRAVOICE XM8500

録った音を聴き比べ、個人的にはベリンガーのダイナミックマイクで録った音が、低音の効きも良く感じられ、一番良い音に聴こえました。

この比較のあと、M3 MicTrakを紹介する動画を作りました。

私はこれまで、同じような動画をいくつか作っていますが、多くの場合は、動画を先に撮影し、あとで自分の語りを入れる手順を好んでいます。

それをそのときは、動画の撮影時に自分の語りを同時に録りました。そのとき使ったのは、F2と付属のラベリアマイクです。

この経験を経て、F2とラベリアマイクの組み合わせで自分の声を拾うのが一番便利であることを知りました。

私はこれまで、同じ組み合わせで自分の声を採っていますが、声が籠ったように聴こえることが、私の気がかりでした。

それとは別に、録った音を編集する段階で、音声の特徴に変化を持たせるプラグインの活用を、自分なりの解釈で始めることもしています。

私が音声の編集に使っているのは、iZotopeRX 10 Standardです。このソフトで使えるプラグインがいくつもありますが、その中にShadow Hills Mastering Compressorというのがあり、私は今、このプラグインが使いこなせるようになりたいと考えています。

Shadow Hills Mastering Compressor NATIVE Plug-in – Feature Walkthrough | Plugin Alliance

わからないなりに、そのプラグインに接する時間を持ったことで、何となく使い方がわかってきました。

F2とラベリアマイクを使って録った音を、プラグインのShadow Hills Mastering Compressorで、感じの良い音にできないか、自分なりに試しました。

どんなマイクでも、使い方で、録れる音質が変わります。

ベリンガーのULTRAVOICE XM8500のようなダイナミックマイクは、感度を低く作ってあるため、口元に近づけて使うのが一般的です。

音の専門家の桜風涼(はるかぜ・すずし)氏(1965~)の動画や本で教わりましたが、口元から5センチぐらい離して使うといいそうです。

マイクは口に近づけるほど低音が強くなります。何かを朗読するような録音であれば、低音が強くても、それが魅力的に聴こえることもあるでしょう。

しかし、映画やドラマで、俳優の声の低音が強く出過ぎると、主張が強くなりすぎ、見ている人に違和感を与えるのでは? と感じたことを本コーナーで書きました。

コンデンサーマイクは、ダイナミックマイクに比べて感度が高く作られています。そのため、ダイナミックマイクのように、口に極端に近づけて録ることは勧められません。

桜風氏によれば、50センチから1メートルぐらいが良い、という話です。これが音のピントが合う距離で、どんな良いマイクであっても、1メートル以上離れてしまったら、良い音が得られにくいそうです。

本日の豆訂正
マイクと口の距離ですが、私の理解が間違っていましたので訂正します。
音の専門家の桜風涼氏の動画を見直して確認しました。
コンデンサーマイクで良い音を拾える最大の50センチです。これ以上離れると、音は悪くなるそうです。
訂正します。
2022年版:ショットガンマイクは買うな! 音質は95%が距離とセッティングで決まる。ショットガンマイクはワンマンオペレートには適さない。

F2に付属のラベリアマイクはコンデンサーマイクです。コンデンサーマイクには、指向性の強いマイクとそうではないマイクがあります。

F2に付属のマイクは、無指向性に作られています。胸元につけて使うため、無指向性であっても、雑音を拾うことは少なくなります。

ZOOM F2と付属のラベリアマイク(ピンマイク)

問題は、ラベリアマイクをどの位置に取り付けるかです。

口に近づければ近づけるほど低音が増すということは、それだけ、籠りを感じる音にもなるということでしょう。そこで、私は、鳩尾(みぞおち)の真上に取り付けて、自分の声を録ってみました。

結果的には、これが、自分にとっては最も良い結果になったように考えています。

録った音は、編集の最終段階で、プラグインのShadow Hills Mastering Compressorを適用しています。

今回も、芥川龍之介18921927)が自殺した年に発表した中編小説の『河童』(1927)の一部を音訳し、それをF2とラベリアマイクで録音しています。マイクの位置は、今も書いたように、鳩尾の上です。

このようにして録音すると、ラベリアマイクで録っても、籠った声にはならないことがわかりました。

録音した声は、Shadow Hills Mastering Compressorで多少の修正を加え、自分なりに、良い音になったように、感じています。所詮は自己満足でしょう。

そのようにして録音した音声ファイルを下に埋め込んでおきます。

芥川龍之介「河童」河童に飛びかかる

音の世界も奥が広く、自分なりに試すと、愉しみが増します。