祟られた夏の甲子園103回大会

日本の夏の風物詩である全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)ですが、雲行きが怪しくなってきました。こうなった理由は、東京五輪と新コロ騒動、悪天候です。

このうち、私個人としては、本コーナーでたびたび書いているように、新コロの影響は無視しても構わないと考えています。

理由を簡単に書いておくと、新コロとされたウイルスの存在が証明されていないからです。ないものをあるとして騒いでいるのが今の騒動です。

新型コロナウイルスは、存在しない。その正体は常在性ウイルスのキメラ遺伝子。

基のウイルスがないのであれば、それから変異株とやらが派生するわけがありません。それなのに、”あちら”側のマスメディアは、デルタ株への感染が増えているとか、今度は、さらに強毒化しているというラムダ株で騒ぎ始めました。

変異株については、本コーナーでいずれ取り上げるつもりですが、その発生原因が、ないウイルスが変異したものではなく、ワクチン接種によって症状の出る人が増えているのであれば、これはこれで別の脅威であり、夏の甲子園も、途中で打ち切る判断が必要かもしれません。

今年の大会は、東京五輪の終了を待って始まったため、いつもの年よりも開始が遅れました。五輪の閉会式があったのが8日で、高校野球の第1日目は翌日の9日に予定されていました。

素人の考えでは、東京で五輪が行われていても、例年通り、甲子園の大会も始めればよかったように考えます。

そうしなかったのは、高校野球をテレビ中継するNHKとBS朝日が、五輪中継と高校野球が重なることで、放送することによって得られる利益が削られるのを避けたからでしょう。

スポーツイベントには金儲けが絡まずにはいられません。表向きは偉そうなことをいいつつ、結局のところ、高校生の部活動を、彼らが飯の種にしているということです。

ともあれ、大人の事情で9日に開幕する予定でしたが、その悪巧みに”野球の神様”がヘソを曲げた(?)からか、46年ぶりの雨続きです。開幕日が早速雨に祟られ、翌日に延期となりました。

そのあとも、西日本は雨の日が続きました。

1日順延された10日に3試合、11日に4試合が行われ、ようやく試合運営が順調にいき始めたと大会関係者も胸を撫で下ろしたでしょう。

ところが、大会3日目の12日は、第1試合の途中で雨が降りやまず、ノーゲームとなってしまいます。第2試合以降の3試合はもちろん中止です。

全国大会でノーゲームとなったのは、第91回大会1回戦の如水館(広島)-高知戦以来12年ぶりのことです。

13日と14日は再び雨で試合ができず、ノーゲームとなった明桜(秋田)と帯広農業の試合は、15日にようやく行うことができました。

グラウンドでプレーする選手が天候に左右されるのは気の毒ですが、出場校の応援団も大変です。一般入場は認めない代わりに、出場校は、50人まで(だったか?)のブラスバンドを含め、生徒や選手の父兄ら、関係者の入場は認められています。

本日の豆変更
入場制限は、16日と22日からで2度変更されています。
16日の変更では、入場できる学校関係者が生徒、保護者、教職員、野球部OB・OGらに限定されました。
22日からの適用ではさらに厳しくなります。入場できるのは、代表校の校長が健康状態を管理できる野球部員や家族(選手・指導者1人につき3人まで)、教職員のみとなり、ブラスバンド部員やチアリーダー、一般の生徒らは入場できなくなります。

その日に試合が予定されている学校は、天候を睨みつつ、貸し切りバスなどで、球場へ駆けつけたりしたでしょう。その苦労のかいもなく、試合が中止になれば、また、地元へ戻らなければなりません。

試合ごとに球場へ駆けつけられない遠方の学校も、当日に現地入りするのは同じですが、試合が流れた場合は、そのまま現地に留まったりするのでしょうか。

移動や宿泊費が日本高等学校野球連盟(高野連)から出ることはないでしょうから、自分持ちです。朝日新聞以外の新聞にあった記事によると、バスで現地へ来て、とんぼ返りした学校は、バス代だけで100万円ほどの赤字になったというようなことが書かれていました。

雨による被害はまだまだ収まりません。象徴的な試合が、昨日の第1試合です。大阪桐蔭と東海大菅生ですから、1回戦屈指の好カードと目されていました。

私も気になり、昨日の午後8時半頃にテレビをつけ、様子を確認しました。試合は午前8時に開始予定ですから、予定通り始まったのであれば、30分程度試合が進んだあたりです。

昨日も甲子園球場周辺は雨の予報でしたが、大降りにはならないと判断したのか、弱い雨が降る中で試合が行われていました。

土のグラウンドは雨を十分吸っており、グラウンド整備の跡が、円になって残っていました。

雨の影響もあってか、まだ始まって間もないのに、後攻めの大阪桐蔭が2-1でリードしていました。

しばらく見ていると、大阪桐蔭にホームランが2本飛び出し、4-1にリードを広げました。

大阪桐蔭優勢を確認し、一旦、テレビの放送から離れました。

その後の試合展開が気になり、再びスイッチを入れると、スコアは5-4に変わっており、大阪桐蔭がリードするものの、接戦になっていることを知りました。

試合は7回裏まで進んでいました。攻める東海大菅生は、1点差に詰め寄り、なおも、ツーアウトで3塁2類のチャンスです。ここで適時打が飛び出せば、一気に逆転できる場面です。

試合展開以上に気になったのが雨の降り方です。雨は土砂降りとなっており、土のグラウンドは水浸しです。

マウンド上の投手は、雨でボールを握る手が濡れ、非常に投げにくそうです。

通常の状態で行われている高校野球の試合であれば、主審は間違いなく、試合を一旦止め、両チームの選手をベンチへ引き揚げさせるところです。

しかし、点が競っていた(?)からか、試合を中断する判断をしていません。雨が止む気配はなく、降り方は強まるばかりでした。

東海大菅生のその回の攻撃は、1点にまで詰め寄ったところで止まり、7回裏の大阪桐蔭の攻撃に変わりました。

悩ましいのは、雨天時のルールです。7回を終了しなければ、どちらかが仮に大量にリードしても試合が成立せず、翌日以降に再試合となります。

今大会でも、既に書いたように、12日の第1試合を戦った明桜が帯広農業に5-0とリードしながら、4回終了時点で降雨ノーゲームとなっています。

昨日の試合は、7回裏まで進み、その回の大阪桐蔭の攻撃が終了すれば試合が成立し、リードする大阪桐蔭の勝ちとなります。

負けている東海大菅生としては、気が気でなかったでしょう。相手の攻撃中に試合が中断され、そのまま試合の続行ができなければ、再試合となります。

その一方で、相手の攻撃が0点に終わっても、7回裏が終わってしまえば、その時点で試合が成立し、自分たちの負けが決まってしまいます。

雨の強さは増すばかりで、野球をする環境でないことは一目瞭然です。昔から夏の甲子園をテレビで見てきましたが、昨日の試合ほど、雨の降る中で行われた試合を見たことはありません。

本大会を主催する朝日新聞が、この雨中の試合をどのように報じるか注目しました。しかし、想像したとおり、スポーツ面の記事は美談に終始し、大会運営をする高野連の判断のまずさを指摘する文言はありません。

これに加えて、社会面でも「東海大菅生 雨で途絶えた夏」「『東京に元気を』強豪相手に善戦」の見出しで、大甘の記事を載せています。

大阪桐蔭は7回裏に、雨の影響もあって、相手から3点奪い、7-4へと点差を広げています。

8回表の東海大菅生の攻撃中、土のグラウンドは最悪の状態となり、1アウト1塁から打った打球は、遊撃手の前で、球が泥と水でゴロが止まり、1塁にセーフとなり、1アウトで2塁1塁となりました。

その打球を見て、さすがに試合が続行できないと判断し、両チームの選手をベンチへ引き揚げさせました。

雨が止む気配はなく、グラウンドは一面が水溜りとなりました。

天気の回復を見込めないと判断した主審は、両チームのキャプテンをホームベース付近へ呼び、何か声を掛けたあと、降雨コールドゲームで大阪桐蔭が勝利したことを告げました。

朝日の社会面で伝えた大甘の記事は、大会の主催新聞社である朝日の、欺瞞を感じさせ、後味が良くありません。

本来のジャーナリズムであれば、たとえ自社が主催する大会を伝える記事であっても、批判すべきことは批判してこそ、真のジャーナリストです。

雨の中の試合を伝えた朝日の、スポーツ面と社会面の記事は、プロ根性のない記事といわざるを得ません。

昨日は、新コロ騒動の影響が目に見える形で現れました。

私は新コロの陽性・陰性を判断するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査は意味のない「おみくじ」のようなものと考えています。しかし、その診断を疑わない、といいますか、疑わせないマスメディアは、その診断に従います。

その検査もどきで、マスメディアが使う新規の感染者(本当のところは、単なるPCR陽性者)が、大会に出場を果たした宮崎商業の選手13人と東北学院(宮城)の選手1人に出たことを受け、両校が試合を辞退することになりました。

東北学院は、11日に行われた試合で、優勝候補にあげられていた愛工大名電(愛知)に勝利していました。

また、宮崎商業は、2回戦からの出場で、智辯和歌山と対戦が組まれていました。

ここで問題になるのは、智辯和歌山の2回戦が不戦勝になることです。同校は、くじ運の良さで1回戦が免除されたうえ、2回戦も戦わずして、3回戦へ進めることになります。

大会には、全国の都道府県から代表校が出場します。北海道と東京は、2校が出場できます。

昔は今に比べて出場校数が少なかったです。県内の参加校が今の半分程度と少なかったこともあり、首都圏の県でも、2県から1校だけが出場できる制度でした。

それが、記念大会に1県1校にしたことがきっかけとなり、今のように、各都道府県から代表校が出場できるように改悪されました。その分大会の規模が大きくなり、こなさなければならない試合数が増えました。

各地の大会に出場する高校の数は、地域によって大きな差となります。首都圏や愛知、大阪、兵庫、福岡は参加校が多いですが、少ない県は30校前後です。

首都圏を例に出せば、1回戦から出場する学校は、8回勝たなければ全国大会へ進めません。その一方で、参加校の少ない県は、4回勝つだけで全国へ進めます。

8回と4回では試合数が2倍違います。

和歌山県の参加校数を調べると39校ですから、首都圏に比べると、4分の1とか5分の1とかの校数です。何回か勝つと、もう、ベスト8といったところでしょうか。首都圏であれば、ベスト8まで勝ち進むのは並大抵ではないです。

このように、地方大会の勝ち上がり環境が恵まれているところへもってきて、全国大会で2回戦から登場し、その2回戦が不戦勝でいきなり3回戦というのは、いくら何でも不公平ではないでしょうか。

今後は、参加校の少ない地方大会から出場するチームにだけ1回戦を戦わせ、参加校の多い地区の代表校は2回戦からにするなど、地域差を緩和することを考える必要があるように思います。

ともあれ、東京五輪と新コロ騒動、悪天候の三重苦に苦しめられる大会が、今後も新コロ騒動と悪天候に苦しめられることが続けば、途中で打ち切る決断が必要になる(?)かもしれません。

本日も雨のため、大会が明日以降に順延となりました。これで、今大会の順延は6度なり、これまでに最も多くなりました。

46年前は、二つの台風の影響だそうですが、この時は、大会の後半になって順延が続いたと聞きます。それが今年は、大会の序盤からで、まだ1回戦を終えていません。深刻度は今年の方が上といえましょう。

その上、今も書いたように、試合数の不公平感も強まり、選手権の体を成さなくなってきたように感じなくもありません。

昨日の降雨コールド試合を受け、それを伝える記事には、運営サイドへの厳しい注文や批判の声が数多く寄せられています。

運営サイドしてもその声に真摯に向き合い、大会のあり方を見つめ直すきっかけにして欲しいと思います。

産経新聞は今日の紙面で、「『開催ありき』避けるべきだ」の見出しで、高野連のあり方に批判を加えています。この批判は、主催新聞社である朝日新聞も我が事とすべきことです。

それなのに、今の事態を受けても、問題の本質に触れず、昨日の試合についても、美談にしようとしています。

そうした朝日の姿勢に厳しい目が向けられていることを自覚し、反省すべきところは反省し、その反省の気持ちを、読者がわかる形で伝えてください。

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