技術を活かすのは発想

私は次々にいろいろなものに関心を持っては、しばらくの間、新たな関心に集中する傾向を持ちます。

今私が関心を持つのは映像関連です。きっかけは、動画編集ソフトのDaVinci Resolve Studioのバージョン19に搭載された新機能を紹介する動画をYouTubeで見たことです。

DaVinci Resolve 19 新機能|Resolve FX

それ以前の私は、動画への関心が薄れていました。

YouTubeで毎日のように動画を配信する人であれば、動画編集ソフトに毎日のように接するでしょう。今の私は動画を編集する必要がないため、Davinciがアップデートされ、画期的な機能が搭載されたにも拘わらず、まったく知らない状態にありました。

そんなわけで、遅ればせながら、動画で紹介された機能の出来を自分でも確認しました。

驚きました。とてもおもしろそうな機能だったからです。デジタルのカメラで撮影したビデオルックな映像に、新機能の「フィルムルック・クリエーター」を適用するだけで、フィルムっぽい映像になるのですから。これには本当に驚きました。

デジタル動画は撮ったままのアスペクト比で使うのが理に適っている

前回の本コーナーでは、映画のワイド画面について書きました。

画面が横長になる以前は、スタンダードサイズといわれる、アスペクト比サイレント映画時代の1:1.33、そして、その後の改良版の1:1.375でした。

テレビ放送が本格的になったのは1950年代です。アナログ時代のテレビ画面は1:1.33のアスペクト比です。

テレビ放送が始まると、テレビ局は次々にテレビ映画を作って放送し、茶の間の人気を独占するようになります。

【初期テレビ外国ドラマ史】日本初のテレビ超人ヒーローは海を越えて飛んできた【テレビ子供向番組史(4)】

テレビ時代が到来したことに、映画作品を作って映画館で上映するシステムを持つ映画会社は危機意識を持ったでしょう。

そこで、映画館に来なければ体験できない映像を提供するため、アスペクト比を横に広げたワイド画面を開発しては、観客に映画の映像の凄さを訴えました。

各社の開発競争により、さまざまな形式のワイド画面がいくつも登場しました。それらのワイド画面の中には、登場して数年で消えてしまったものも少なくありません。そのひとつが、前回の更新で取り上げた、本来の姿のビスタビジョンです。

オーストラリア統計局、超過死亡数の統計でデータ改竄 オーストラリア統計局が超過死亡数を計算するための新モデルを発表し、以前の統計方法と比べて、死亡数が半減した。

ビスタビジョンの変遷

映像のアスペクト比について書きます。これを書こうと思ったのはYouTubeで次の動画を見たことです。

Hollywood’s Forgotten Format

本動画では、横長のアスペクト比が誕生したいきさつと、それがどのように定着していったのかについて解説されています。

映画には、写真撮影で主に使われたロールに巻かれた35ミリ幅のフィルムが用いられました。フィルムの長さを長くすることで、撮影時間を長くすることができます。

デジタルになってから写真を始めた人は、フィルムのカメラには馴染がないと思います。スチルカメラで写真を撮る場合は、カメラの裏蓋を開き、フィルムが入った容器(パトローネ)をカメラの左側にセットします。

続いて、パトローネから外に出ている部分のフィルムを指で掴み、右側へ引き出していきます。レンズからの光が入る部分には閉じたシャッター膜があります。その上を通過させ、右側の巻取り軸に、巻き込みされるようにセットします。

フィルムの装填が終わったら、裏蓋を閉じます。あとは、フィルム装填時に露光した枚数分のシャッターを切り、巻き上げレバーでフィルムを巻き上げることを繰り返します。