油彩模写の加筆話

人間は生ある限り休む暇がありません。中には、「自分は何もしていない。暇で暇で死にそうだ」という人もいるかもしれません。私もそれに近い生き方をこれまでしてきましたが、そんな私でも一日たりとも、一時間たりとも、一分たりとも、一秒たりとも休むことなく生きています。

私を休ませないのは、私の頭部にあり、死ぬまで活動を止めない脳です。この脳というものは、常に活動をし、眠っているときも活動を停止しません。

簡単にえば、常に何かを考えているということです。眠っているときも脳は活動し、それが人に夢を見させるのではないかと素人の私はぼんやり考えたりします。

眠っているときがこの有様ですから、目覚めているときは、冒頭で書いたように、大げさでなく、一秒たりとも何かしら考えています。

こんな極めて活動的な脳を頭に頂いて生きるため、私たちの興味は始終様々なものに向かいます。