これから書くことは、あなたが女性で、これから、専門職としてバリバリと働きつつ、結婚して幸せな家庭も築きたいと考える人にはそぐわない話になりますので、読むことはご遠慮ください。
これは昔からかもしれませんが、女性を男性と同等と考え、同じように尊重されるべきだ、と主張されます。
確かにその通りです。そのようにあるべきです。
そうはいっても、男性と女性は、身体の構造が違います。どんなに時代を経ても、男性が子供を出産し、育児をするようにはなりません。
だから、女性が結婚の道を選び、子供が生まれれば、多くの場合、女性が育児に強く関わらざるを得ない状況となります。
出産や育児の面で、男女同権の考え方を持ち出すと、どうしても軋轢が生じます。
少し前の本コーナーで、女流棋士の出産、育児の問題を取り上げました。そのときに、私が持つ考えはだいたい書いたつもりです。
私の考えは、女性を男性と同等に扱うべきだという考えを持つ人にはそぐわない面があるため、そのことを、冒頭に書きました。
こんなことを書き出したのは、昨日の朝日新聞で、次の見出しの記事に目を通したことです。
女性研究者、両立を模索 キャリアと結婚・出産・育児…
女性でも、研究者の道を選ぶ人がいます。そんな人がぶつかる問題が、家庭を持った場合の両立です。これも一概にはいえず、それぞれで、それぞれに異なる問題になるでしょう。
研究者に限らず、「専門職」と女性の問題を考えますと、結婚や出産、育児は、専門の仕事をする人には、男性にはない負担となるでしょう。
私の家では、私が子供の頃からかかりつけの医師がいました。女性の医師です。その人は、父親の後を継ぎ、地域医療の個人医院の医師をされました。
すでに亡くなりましたが、その人は生涯独身でした。なぜ、結婚されなかったのかはわかりません。もしかしたらですが、結婚したら、自分の使命が果たせないと考えられたかもしれません。
専門職を選ぶ女性は、それが本当に自分のやりたいことで、どうしても最後まで、妥協せずにやりたかったら、生涯独身を通すという選択があっても良いと私は考えます。
結婚しなければ、その後に、出産や育児の問題は生じません。男女同権の考えを持ち出す必要もなくなります。思う存分、自分が選んだ道に邁進できます。
専門職を選びながら、結婚し、出産、育児への不満を漏らす女性は、そのあたりの「覚悟」のようなものが少し欠けるように私には思えます。
結婚して子供が生まれれば、誰かが子供の育児を担わなければならなくなります。そして、多くは、女性がそれをしなければならない立場にあります。
そのことははじめからわかっており、今すぐにそれを変えることができないこともわかっています。その上で、専門職を続けながら、出産と育児の大変さを訴えるのは、どこかに、「甘え」のようなものがあるように、私には感じられてしまいます。
少し、きついいい方になるでしょうか。
あとで思いつきました。結婚を前提としない男性と付き合うのであれば、出産や育児の問題は生じません。実際、そのようにして、乗り越えている女性研究員がいるかもしれません。
そんな選択肢があることは、朝日の記事にはありませんでした。
結局のところ、朝日の記事は、既婚女性の不満をぶちまけるために、女性研究員の不満を取り上げたように思えなくもありません。
朝日の記事は、結婚した女性にどこまでも寄り添い、専門家の話を次のように伝えています。
家庭や地域での意識改革がないと厳しい。社会が変わる必要がある。
この先も、意識改革や社会の変革は期待できないように私には思えます。それに期待できないのであれば、自分で変わらなければなりません。
本当にその専門職を生涯、誰にも邪魔されずに突き進めたいのであれば、生涯独身という道を選ぶ、という判断をすることです。
そうすれば、男女同権云々や、地域や社会のせいにしなくて済みます。
