このほど、ノーベル化学賞を受賞することが決まった京都大学特別教授の北川進氏(1951~)は、散歩をよくされるそうです。
普通の個人が歩くことをするとすれば、多くは健康の維持だったりするでしょう。
北川氏の場合は学者らしく、頭の中を整理するのが歩く主な理由のようです。
朝に時間があるときは、大学の最寄り駅よりも手前で降り、遠回りして1時間半ほど歩かれるそうです。北川氏は歩きながら、その日に進める研究や会議で話すことなど頭に巡らせるそうです。
北川氏は、「歩くのは非常にプラス」と話されています。
歩くといえば、羽生善治氏(1970~)のことが思い浮かびます。
羽生氏が、対局のある日、渋谷駅から将棋会館まで時間をかけて歩く様子が、NHKの「将棋フォーカス」であったと思いますが、紹介されるのを見たことがあります。
今も、対局前には歩いて、戦略を練っておられるのでしょうか。
棋士ということでは、森内俊之氏(1970~)のことも思い出します。
森内氏の場合も、ある意味では自分の頭といいますか、気持ちを整理されるつもりだったのでしょう。
ご自分の不注意から勝てる対局を落としたあと、東京の将棋会館から自宅がある横浜まで、対局の時と同じ服装で走って帰ったというエピソードを過去に聞きました。
そのことで、革靴をダメにしたというような話だったと思います。
私の場合は、朝の早い時間、自転車で家の周囲を30分程度走る習慣です。
私は、スケジュールに追われるような生活ではないので、準備を兼ねて頭を整理するのが目的ではありません。
一回り走ってくると頭がスッキリするような気がして、走れるときは必ず走っています。
今朝も走り、昨日の朝も走りました。
昨日は走り始めるまで、迷いました。昨日、関東南部の当地は朝から風が強めに吹いていたからです。
昨日は、大型の台風22号が、伊豆諸島付近を東へ通過していきました。その影響で、当地でも昼頃にかけて、風が強く吹きました。
昨日の朝、私が自転車で走った時間は、北寄りの風でした。自転車にとっては、雨と共に強い風は厄介です。
その風は時間と共に弱まりました。当地は、昨日の夕方もまだ残っていました。そこで、その風の音を収録しようと思い立ち、収録しました。
私がそのような自然の音を収録するときに使うのは、ZOOMのマイクトラックレコーダー、M3 MicTrakです。
本レコーダーは、デュアルADコンバーター回路を持つ32bit floatで録音できます。また、レコーダーにはM/Sマイクがついており、このレコーダー単体で収録することができます。

M3 MicTrakは通常のWAVファイルと共に、MS RAWファイルが自動で生成されます。
録音後に、M3 Edit & Playという専用のアプリを使うことで、録ったあとで、ステレオ幅を0°から150°まで、その中間も含め、変更できます。
録音時には、OFFと90°、120°のいずれかが選べるようになっています。
私はこれまで、120°で取り、アプリで最高のステレオ幅の150°にすることが多かったです。この設定にすると、大きな音にすることができたからです。
今後は、90°に設定して録音し、WAVファイルをそのまま使うのがいいように考えています。
レコーダーとマイクで風の音を収録するわけですが、風そのものの音を収録するわけではありません。
テレビドラマや映画などで風の音が使われますが、その多くは、現実の風の音ではなく、効果音として人間が作った音が多いのではないでしょうか。
「ご飯を炊く」「火を燃す」「風呂をくむ」といった誤ったいい方をすることがあります。ご飯は米を炊いてできた状態を指し、燃えるものを燃やすことで火がおきます。風呂の浴槽は、湯を満たすか、水をくんで沸かすかします。
風の音といわれることも、結局は、空気の流れよって生じる音ということになりましょうか。
風を音で表現するためには、風によって起こされた物の音を使うことが多いように思われます。
私も風の音そのものではなく、林立する竹が風にそよぐ音を狙いました。
M3 MicTrakを三脚に固定し、10分程度録音しました。マイクには、付属するスポンジの風防だけをつけています。そのようにして収録した音の一部を音声ファイルにしました。
32bit floatで録音するため、録音時に入力ゲインは調節していません。収録した音をM3 Edit & Playのアプリで、ステレオ幅を100°ぐらいにしています。
音の大きさは、iZotopeの音声編集ソフト RX10で調節しています。私がそのソフトで、ネット配信向けに自然音の調節するときは、Loudness ControlのプリセットのVideo Streaming Definitelyを選ぶようにしています。
そのようにして収録し、RX10で音量を整えた音声ファイルを下に紹介しておきます。
これを何かに使うわけでもなく、こんなことをすることだけが私の趣味になっています。
北川氏は歩くことが非常にプラスとおっしゃっています。私は自転車に乗ることやレコーダーとマイクで風の音を収録することが、何のプラスでなくても、ただ楽しいのでしているだけです。
自分が楽しいのであれば、マイナスにはならないだろうぐらいに考えています。
