カメラで写真を撮る人で、露出をカメラ任せのオートやプログラム(P)モードを使わないのであれば、露出決定の仕方を各人が決めているでしょう。
私は、露出決定の三要素であるISO感度、F値、シャッター速度をすべて自分が設定するマニュアル露出が確実で簡単だと考えています。
しかし、使うカメラによっては、簡単とはいいにくくなります。
私が今使うキヤノンのミラーレス一眼カメラ、EOS RPに移る前は、ソニーのα7 IIを使っていました。今になってα7 IIが便利だと感じるのは、ボディ背面のコントロールホイールが使えたことです。
ボタンやホイールには、自分で機能を割り当てられました。私はコントロールホイールにISO感度設定を割り当てていました。
そうすることで、F値とシャッター速度のほか、ISO感度を、コントロールホイールを親指の回転で自由に操れる感覚になりました。
私が今使うEOS RPはエントリークラスのカメラであるため、操作面では若干劣る仕様となっています。α7 IIのコントロールホイールに相当する割り当て機能がありません。
こんなときに浮上するのが、RFシリーズのレンズに搭載されているコントロールリングです。このリングは、カメラのボディではなくレンズに搭載されています。
コントロールリングがレンズについているため、RFレンズでなければこの機能が使えません。
RFレンズを何本も所有していれば問題ないでしょうが、私が所有するRFレンズは、RF28mm F2.8 STMが一本あるだけです。

ほかに私がRPで使うレンズは、本コーナーで何度も取りあげている、フィルム時代に使ったヤシカ・コンタックス用カール・ツァイス、プラナー50mm F1.4を、マウントアダプタを介して使うことをします。
オールドレンズですから、もちろん、コントロールリングはついていません。このレンズで、コントロールリングを使いたいことから、コントロールリング付きのマウントアダプタを購入しました。
しかし、それにプラナー50ミリを取り付けると、肝心のコントロールリングがまったく反応しないという残念な結果に終わりました。
キヤノンのFFマウントで使えるレンズとしては、シグマのMACRO 50mmF2.8 EX DGというレンズを持っています。焦点距離は、私が好きな50ミリです。しかも、マクロレンズで、等倍で撮影することができます。
このレンズをつけて、今朝、庭で写真を撮りました。

シグマの50ミリマクロはデジタル一眼レフ用レンズですので、電子接点があります。ということは、RPのFvモードでも使えます。
そこで、はじめはFvモードで撮影していましたが、どうもおもしろくありません。
コントロールリングには露出補正を割り当て、ISO感度、F値、シャッター速度をオートにしてみました。あとは、電子ビューファインダー(EVF)を見ながら、自分が望むような明度にしてシャッターを切るだけです。
私がおもしろくないと感じたのは、カメラの露出機能が設定するF値とシャッター速度がイマイチであったことです。
いずれも、できるだけ小さな数字にしようとします。F値であれば、シグマ50ミリの解放値であるf/2.8に近づけます。また、シャッター速度は、焦点距離50ミリで手ブレを起こさせないよう、1/60秒にしたがります。
これでは、撮る写真の露出がどれも似通ってしまいます。なんのために、F値とシャッター速度が変更できるのかが考慮されていません。
シグマ50ミリのようなマクロレンズであれば、被写体に近づいて撮影したくなります。そのとき、何も考えず、絞りが開放では、不必要に被写界深度が浅くなってしまいます。
また、シャッター速度も、マクロ撮影では被写体を接写して撮るので、1/60秒よりも速い速度を選びたいです。
このような不満から、結局はマニュアル露出のほうが確実だと、マニュアル露出に変更しました。
そして、そのあとです。
F値とシャッター速度を任意に設定し、ISO感度だけをオートにしてみたらどうかと思いつきました。私はこれまでそのような設定で撮影したことがおそらくなかったので、その場合は、露出補正は働かないのではと早合点していました。
実際に試すとマニュアル露出でも露出補正が生きていました。
そこで、コントロールリングの機能に露出補正を割り当てました。
これがなかなかいい感じです。
先に書いたように、F値とシャッター速度は、そのときに合う設定にしたいです。そして、ISO感度をオートにすることで、いろいろな被写体を次々に撮るようなときは、ISO感度をその都度変更する手間が省けます。
その上で、最終的な明度は、コントロールリングを使った露出補正で調節できます。
かなり気に入ったので、しばらくはこの設定で撮影を楽しむことにします。
