趣味で使うカメラの選び方について、私の考えを書きます。
写真を趣味にする人は多いでしょう。デジタルの時代になり、フィルムの時代とは違い、フィルム代や現像代への出費がなくなりました。それもあって、フィルムの頃は趣味にしていなかった人も、デジタルカメラで写真撮影を楽しむことが増えたように思います。
どんな分野でも、趣味が高じると、より良いものを求めたくなります。カメラも、プロが使う目の飛び出るほど高価なカメラやレンズを使う人がいます。
撮影機材の分野は、フィルムの時代にはなかったことがデジタルで起きました。スチル写真を撮るカメラで動画が撮れるようになったことです。
それが登場する以前は、普通の個人が動画を撮ろうと思ったら、民生用のビデオカメラぐらいしか選択肢がありませんでした。
今はスマートフォンでも綺麗な動画を撮影できます。
YouTubeで、自撮りの動画を配信する人は、ほとんどがスマホか、自撮りに適したカメラを使っているでしょう。未だに民生用ビデオカメラを使うYouTuberは「絶滅危惧種」となってしまったかもしれません。
私は自撮り動画をYouTubeで配信するようなことはありません。それでも、少しでも綺麗な動画を撮りたい欲求は持ち、ミラーレス一眼カメラの動画機能で動画の撮影を楽しむぐらいのことはしています。
普通の個人で、YouTuberでなくても、動画撮影に特化したカメラに興味を持ち、使う人がいます。
問題は、それが実用にどれほど合っているかということです。
私はミラーレス一眼カメラを一旦脇へ置き、今では主要な撮影機材ではなくなってしまったのかもしれない民生用ビデオカメラで動画の撮影をしてみました。
私が今も使うビデオカメラは、キヤノンのiVIS HF M41というカメラです。私がこのカメラを手に入れたのは12年前です。しかも、中古でです。

今は、プロが使うような動画カメラであっても、ファインダーがついていないものが少なくありません。
映画やドラマの撮影に使うのであれば、用途に合わせ、必要な部品があればあとで付けたし、使いやすくカスタマイズします。
プロの制作現場はそれが理に適っています。しかし、個人が趣味の動画を片手間に撮るのに、プロの真似をしたカメラを使うのはどうでしょう。私は、いささか過剰であるように考えます。
私が動画を撮るといっても、撮る対象は、身の周りのものばかりです。我が家の愛猫もよく動画を撮ります。その際、部品を追加してゴテゴテにしたカメラだったら、取り扱いが面倒になりそうです。
個人が趣味で動画を撮るのなら、カメラを単体で使いたいです。その際、カメラ背面の液晶モニタだけしか使えなかったら、私は使いにくいです。
晴れた日中に屋外で使う場合、背面の液晶モニタは見にくいです。外光が反射してしまうからです。というわけで、私はどんなカメラでもファインダーは欠かせません。
そのようなニーズが今もあるのに、メーカーは、個人が使うカメラのファインダーを省く傾向です。民生用ビデオカメラも、ファインダーがないものが主流です。
どうしてそこまでして、ファインダーを省こうとしているのでしょう。メーカーでカメラの設計をする技術者も、個人でカメラを使うことがあるでしょう。液晶モニタだけで本当にいいと考えているのですか?
私は、上に書いたような理由で、ファインダーが必須です。それがついた中古のビデオカメラが中古で安く売られていることに気がつき、12年前にiVis HF M41を購入しています。このカメラを今も重宝しています。
重宝なだけではありません。大きな撮像素子が搭載されたスチル写真用のミラーレス一眼カメラで撮った動画と比べても、撮った動画の画質が特別劣っているようには思えません。
昨日の朝、庭で撮った愛猫の動画を下に埋め込みます。愛猫の「おてんばちゃん」を撮った動画です。
撮影時の設定を残しておきます。
本ビデオカメラの「信号方式」は「1080/60i」です。インターレースで記録されるということです。
ですから、30フレームや24フレームで撮影たつもりでも、実際釣敵には、動画はどれも【59.94i】で記録されるということになります。
動画編集ソフトのDavinci Resolve Studioで読み込み、書き出した動画のファイルサイズは369.3MBでした。本ページに埋め込むため、「動画圧縮のプロ」という圧縮ソフトを使い、「高画質」の設定で圧縮し、21.09MBのサイズで見てもらっています。
動画は撮ったままの状態で、明度や色相、彩度はまったく手を加えていません。撮って出しの動画です。
本カメラの撮像素子は、「1/3型CMOS」で、有効画素数は、動画、静止画ともに「 約207万画素」です。ミラーレス一眼カメラなどに比べたら見劣りします。しかし、これぐらいの撮像素子が、テレビ局のスタジオで使われているカメラと同程度であると聞きます。
実際問題、本ページに埋め込んだ動画で、特別不満に感じることはないように思います。
本カメラのレンズは、6.1~61ミリの10倍ズームです。35ミリフルサイズに換算すると、約43.6~436ミリです。ミラーレス一眼カメラで同じような焦点距離を得るのはなかなか難しいです。
撮像素子が大きくなるほどレンズが大きくなります。35ミリフルサイズで400ミリ以上の望遠レンズを使おうと思ったら、レンズはかなり大きくなってしまいます。
しかも、同程度の望遠を得つつ、電動ズームでズームができるレンズが用意されているか私は知りません。
同じことが、昔に作られ、今は製造が終了したカメラでも、民生ビデオカメラであれば、片手で握って扱えます。
肝心の画質も、それほど劣るものでなければ、大金で揃えたカメラを使い、大変な思いをして撮ることはないように思えます。もっとも、趣味ですから、誰がどんなカメラやレンズを使い、苦労して撮ろうとも、それに異は挟めないのが前提になるわけですけれど。
大きな撮像素子が搭載された動画に特化したカメラを使い、RAWやLogで撮るのは、プロの制作現場に任せ、アマチュアの個人は、手軽に扱えるビデオカメラで気軽に動画を撮るのが理に適っているように私は考えます。
片手で扱えるアクションカムが人気ですが、これも、自撮りYouTuber向けと考えられます。どうしてかといいますと、搭載されているレンズがいずれもかなりの広角だからです。
YouTuberがそのカメラを手に持って自分を撮るのであれば便利でしょう。しかし、たとえば愛猫を撮るのにその種のカメラを使ったら、レンズが広角過ぎて、遠くから愛猫を大きく撮るのには適しません。
また、途中で書いたように、それらのカメラにはファインダーがついていません。晴れた日に屋外で撮影するときは苦労してしまいます。
私の考えも、そのときどきで変わります。ですので、ミラーレス一眼カメラで動画を撮ることもあるでしょう。しかし、基本的にはキヤノンのiVis HF M41で愛業の動画を撮ることにします。
