技術を活かすのは発想

私は次々にいろいろなものに関心を持っては、しばらくの間、新たな関心に集中する傾向を持ちます。

今私が関心を持つのは映像関連です。きっかけは、動画編集ソフトのDaVinci Resolve Studioのバージョン19に搭載された新機能を紹介する動画をYouTubeで見たことです。

DaVinci Resolve 19 新機能|Resolve FX

それ以前の私は、動画への関心が薄れていました。

YouTubeで毎日のように動画を配信する人であれば、動画編集ソフトに毎日のように接するでしょう。今の私は動画を編集する必要がないため、Davinciがアップデートされ、画期的な機能が搭載されたにも拘わらず、まったく知らない状態にありました。

そんなわけで、遅ればせながら、動画で紹介された機能の出来を自分でも確認しました。

驚きました。とてもおもしろそうな機能だったからです。デジタルのカメラで撮影したビデオルックな映像に、新機能の「フィルムルック・クリエーター」を適用するだけで、フィルムっぽい映像になるのですから。これには本当に驚きました。

しかも、難しい操作はほとんど必要ありません。あらかじめセットされた設定を適用するだけで、それらしくなってしまいます。各パラメーターを細かく調節すれば、より自分好みの映像にすることができます。

今回のアップデートは色の修正をするカラーページ関連が多いということです。

ほかにも、あとからデジタル技術を使って背景をぼけたようにし、被写界深度が浅い映像に加工する機能も搭載されています。

それらの機能を自分でも試してみるため、動画で説明されているとおりに、自分でもそれらの機能を適用してみました。

たとえば背景をぼかすのであれば、フォーカスを合わせたままにしたい部分にはマスクをかけなければなりません。それはちょうど、エアブラシを使って絵を描くときと同じです。

私は、水で溶いて使える速乾性のアクリル絵具をエアブラシの技法で使いました。エアブラシというのは、薄く溶いた絵具を、噴射して支持体に色を付けるための手段です。

エアブラシに欠かせないハンドピース

ミクロの単位で見れば、噴射された色は微小な色の点です。ミクロの点描技法といえるでしょう。

エアブラシの技法で必要になるのがマスキングです。広い面積に色をつけるとき、色がついては困る部分は、トレーシングペーパーやマスキングテープなどを使ってマスキングします。

細かい部分をマスキングするため、切っ先の鋭い、専用のカッターナイフなども使いました。

同じようなことが、デジタルであれば、デジタル処理で簡単にマスキングができてしまいます。ただ、それを処理するのはPCです。

私が使うPCは、自分でパーツを選んで組み上げた自作PCです。前回組んでからだいぶ時間が経っていますので、性能が劣っています。ということで、マスキングの処理に時間がかかってしまいます。

そろそろ、今の時代にあった性能にアップグレードしなければなりませんね。

Davinciは、ひとつのソフトでさまざまなことができます。ということは、できることが無限と思えるほどあるということです。ただ、便利な機能が搭載されていても、自分がそれが扱えなければ、搭載されていないのと同じになってしまいます。

昨日は、Fusionも、動画を参考にして試してみました。さまざまな効果を持たせるために利用するのがFusionです。

DaVinci Resolve 19 新機能|Fusion

これを使いこなしたら、自分がやりたいことは全部叶えられそうですが、使いこなすのが私には難しいです。時間を見つけて、Fusionが少しでも使いこなせるようにしたいです。

人工知能(AI)の利用が進んできたことで、動画編集ソフトにもそれを使った機能が増えてきています。

以前からDavinciにはトラッキング機能が搭載されていました。

今回のアップデートで、「IntelliTrack(インテリトラック)」が追加されています。

動くものを追尾する機能が、AI技術を使うことで、より正確かつ簡単に利用できるようになったということでしょう。

Fusion Motion Graphics Masterclass – DaVinci Resolve 19 (Intellitrack Tracker Tutorial)

あとは、その機能がどんな場面で使えるかは、使う人のアイデア次第です。アイデアが伴わなければ、せっかくの機能を活かすことができません。

結局のところ、技術を使う側の人間にかかっているということです。発想力は、AIに頼るわけにはいきません。自分で養うしかないです。

動画の中に、何か動くものがあります。それをIntelliTrackで追いかけさせるとして、何を追いかけさせたらおもしろ映像になるでしょう。それを想像することが、頭と心のトレーニングになります。

現代に映画監督のアルフレッド・ヒッチコック18991980)がいたら、映像の魔術師の彼は、AI技術を駆使し、思いもかけないような表現を私たちに見せてくれたことでしょう。

My Name Is Alfred Hitchcock – Official Trailer (2024) Documentar

ヒッチコックならどんなことをしただろうと考えることで、自分にも、思いがけないAI技術の活用法が、思い浮かぶことがあるかもしれません。

アルフレッド・ヒッチコックの映画技法 (第 2 版)

喜劇王のチャールズ・チャップリン18891977)は、特殊撮影には無縁と思われるかもしれません。しかし、特撮していること気がつかせないほど、巧みな特撮を作品い活かしています。

たとえば、モダン・タイムス1936)では、チャップリン演じる男が、少女を喜ばせるため、営業時間が終わった誰もいないデパート内で目隠しをしてローラースケートをするシーンがそうです。

Charlie Chaplin – Modern Times – Roller Skating Scene

あらゆることを器用にこなすチャップリンといえども、このシーンは、下の階に落ちてしまうのではとハラハラさせます。チャップリンは、このシーンを撮影するため、「命がけの演技」をしたわけではありません。

Charlie Chaplin Modern Times Roller Skating Scene VFX

昔も今も、技術を活かすのは、その人の発想です。

動画編集ソフトのDavinci Resolveも、AI技術を取り入れ、目まぐるしく進化しています。それを使う人がそれに負けないくらいの発想力を持てれば、驚くような映像が生み出せます。

それ以前の問題として、私はDavinciのさまざまな機能を自由に使いこなせるスキルを磨かなければ。