今月はじめに、ZOOMのハンディレコーダー、H1 XLRを手に入れて使い出し、半月ほど過ぎました。

私が本機を購入した理由は、購入したあとに書いています。本機にはマイクがついていません。逆のいい方をすると、自分の好きなマイクを使うためのレコーダーです。
私は十年ほど前に購入し、使う機会が減っていたMXLのV67というコンデンサーマイクを本機につけて使いたかったのです。V67は人の声を収録するためのマイクです。ですから、このセットを外に持ち出して使うことはありません。
室内で音を収録するとしても、私の場合は、自分の声ぐらいしかありません。ということで、本コーナーを朗読しては、それを録り、録れ具合を確認するという、自分の趣味だけに使っているというのが実情です。
本機で収録した音声ファイルは、収録したあとにどのような加工をするかにかかっている部分があります。
そのことも本コーナーで何度か書きました。
私がZOOMのレコーダーばかり三機を購入したのは、デュアルADコンバータ回路を持つ32bit Floatで録音できるからです。これで録音された音声ファイルは、収録後に、音の大きさを示すデシベル(dB)を変更します。
音の大きさを変更するのは、Gainでデシベルを変更することになり、工程としては単純に思われるでしょう。しかし、実際にやってみると、この作業にこそ、32bit floatを使う「醍醐味」のようなものがあるのを感じます。
本コーナーで、前回、この問題を取り上げたとき、私が最近自分なりに会得した方法について書きました。ざっくりいえば、手作業を重視することです。
その方法でもそれなりの結果が得られます。しかし、朗読した自分の音声ファイルを確認すると、他の部分に比べて波形が大きく飛び出した箇所がいくつもあるのがわかります。
全体としては、-3dBぐらいにしようと思っていも、他から飛び出した箇所があると、その個所はゼロを超えてレベルオーバーしてしまいます。
それでは、32bit floatを使う意味がなくなります。
そのため、飛び出した箇所を見つけては、波形を小さくする必要を迫られます。つまり、その個所のdBを下げる作業です。そのように調整すべき箇所が多くなると、手間が増えます。
そうしたことから、もっと手軽に、聴きやすい大きさに揃える方法はないか考えて、実際にやってみました。
手作業で音の大きさを変更するようになるまで私は、私が使うオーディオ編集ソフトのiZotopeのRX10 Standardに搭載されているLoudness Controlを使っていました。
これにはプリセットが多数入っており、その中から、私はPodcast Deloberyを好んで使ってきました。
このPodcast Deloveryを使うにしても、もっとほかに、相応しいrプリセットはないかと検討し、あるプリセットを選び、それが、自分の望むものであることに気がつきました。
それがAudiobook Deloberyです。このプリセットの設定は次のようになっています。
- True peak[dBTP]:-3.0
- Integrated[LKFS]:-20.0
- Tolerance[LU]:2.0
このプリセットを使うと、ほかよりも大きな音の個所も含めて、音の最大ピークを-3.0dB以内に自動で収めてくれます。これであれば、収録した朗読の音声ファイルに、Audiobook Deloberyを適用するだけで、間もいらずで、ほぼ私が望むような音量の音声ファイルを得ることができます。
昨日の本コーナーの更新の冒頭部分を朗読した音声ファイルを、今書いた方法で音の大きさを揃えたものを下に埋め込みます。
自分なりにいろいろ試してはいるものの、それは、自分のためだけにやっていることです。ですから、どこまでいっても自己満足にほかなりません。
それでも、自分なりの「発見」があると、それはそれで、嬉しくなります。これが趣味というものでしょう。
