私は昔から、映像好きであると同時に、音声好きでもあります。それだから、音声を録音する機器で、気になるものがあると、自分でそれを使う用途が別になくても、購入することをしてきました。
数日前、新たな録音機器を手に入れました。このところ、録音機器といえば、ZOOMの製品ばかりを手に入れることがほとんどです。
今回もZOOMのICレコーダーを購入しました。
今回購入したのはZOOMのH1 XLRというハンディレコーダーです。本製品が発表されたとき、私はすぐに欲しいと思いました。理由はこのあと書きます。
H1 XLRは8月末に発売の予定でした。私は予約は入れておらず、発売が始まってから購入するつもりでいました。それが、予定通り8月末に発売が始まり、私は発売から数日あとに購入できることに気がつき、早速手に入れました。
私はネットの店舗で購入しましたが、定価は17800円でした。私はそのサイトをよく利用するため、ポイントが溜まっていました。そのポイントで7800円分を賄い、現金1万円で購入しました。
ZOOMの製品を使ったことがない人には説明が必要です。
私がZOOMの録音機器に興味を持ったのは2年ほど前です。その頃、32bit floatという技術があることを知り、強い興味を持ちました。この技術については、本コーナーで何度も書いています。
何度も書きながら、私はそれを論理的に説明できるだけの知識を持ちません。かいつまんでいえば、録音時に録音レベルの調節をする必要がないということです。
爆音を録音したものや、蚊の鳴くような小さな音を録音したものも、録音が終わったあとに、適正な音量にすることができるのが32bit floatという技術です。
本技術を使う上で注意することがあります。それは、録音した音声ファイルの扱いです。それをうまく操れないと、本技術が持つ良さを活かすのが難しくなります。
私は毎年のようにZOOMで32bit float技術が搭載された機器を購入しています。
2年前はフィールドレコーダーのF2、昨年はマイクトラックレコーダーのM3 MicTrakを購入し、今年はハンディレコーダーのH1 XLRという具合です。
私が今回H1 XLRが欲しいと思ったのは、昔に購入し、今は使う機会がないXLR端子を持つコンデンサーマイクを使いたかったからです。
私が持つXLR端子のコンデンサーマイクは、MXLのV67というモデルです。購入して10年以上は経つと思います。
私がマイクを持っていても、それで録る音は限られます。多くは、何かを朗読する自分の声です。そんなものを録っても、誰のためにもなりません。しかし、なんの役にも立たないものを録っては喜んでいるのですから、完全に個人的な趣味です。
F2と付属するラベリアマイクで、自分の声を手軽に録音できることがわかりました。また、M3 MicTrakでも声の録音が綺麗にできることがわかりました。
自分の声をより良い音で録っても、他の人には関係ありません。しかし、私が持っているマイクの中では一番良さそうなV67で自分の声を録ったら、もっと良い音で録れそうにずっと考えていました。
そんな考えを持っていたので、これまで、ZOOMの製品の中で、XLR端子を使えるレコーダーやオーディオインターフェースに食指の伸びたことがあります。しかし、そのたびに見合わせてきました。
ZOOMで同じハンディレコーダーに分類されるH1シリーズが昨年だったか、今年のはじめだったかにありました。そのときにラインナップされたのは、H1essential、H4essential、H6essentialです。
この中のH4essentialに気持ちが動きました。このモデルにはXLR端子が装備されていたからです。結果的には、それを見送ったことが私には幸いしました。
H1シリーズに、今回購入したH1 XLRが加わったからです。H1essentialからH6essentialにはマイクがついています。H1 XLRはレコーダーのみで、マイクは自分で用意する必要があります。
ともあれ、そんな理由で、自分が求めているレコーダーが発売されたということで、すぐに購入しました。
このH1 XLRについては、このあと、気が向けば、操作方法などを動画にしてネットの動画共有サイトYouTubeにアップロードするかもしれません。
本機を手に取った第一印象は、これまでのZOOM製品では感じることがなかった、物としての魅力です。片手で持てる大きさで、手に取ると、決して重いというほどではありませんが、それなりの存在感があります。
それだから、用もないのに手に取り、物としての魅力を味わうことをしています。
念願だったMXLのコンデンサーマイクV67をH1 XLRにつけ、昨日更新した本コーナーの冒頭部分を朗読して作成した音声ファイルを下に埋め込みます。
32bit floatで録った音声データを、音声編集ソフトであるiZotopeのRX10 Standardで適正な音量にしています。音量を換えただけで、ほかの修正はまったくしていません。
なお、H1 XLRには風雑音やポップノイズを低減するための低音域カット(ローカット)機能が搭載されています。音域は80Hz、160Hz、240Hzから選べ、本朗読時は80Hz以下をカットするよう設定しています。
これまでに数えきれないくらいZOOMのF2やM3 MicTrakで自分の声を録ってきましたが、V67とH1 XLRで録った自分の声が私には一番良い音に聴こえます。おそらくは自己満足でしょう。