写真や映像と共に私が長年興味を持つのが音声です。昔から、何でもないものを録音しています。
デジタル時代の今は、ZOOMのレコーダーが私の愛用品です。レコーダーは3台あり、それぞれの用途で使い分けています。
自分の声を録るのに使うのは、ハンディレコーダーのH1 XLRです。これに今は、ベリンガーのUltravoice XM8500というダイナミックマイクを使うことは本コーナーで書きました。

このコンビを使い、本コーナーを更新すると、冒頭部分を音訳し、録音しています。
私が使うZOOMのレコーダーはどれもデュアルADコンバータを内蔵する32bit floatでの録音です。
32bit float録音をしたことがない人が初めてこれで録音すると、戸惑うかもしれません。私が使う3台のレコーダーのように、通常のレコーダーであれば必ずある、入力レベルの調節がないものがあるからです。
わけがわからないまま録音ボタンを押して得られた音声ファイルを、音声編集ソフトに取り込んだときも、録音に失敗したと感じてしまうかもしれません。
たとえば人の声を録音した音声ファイルの波形を見ると、ただの直線のように見え、何も録音されていないように感じるであろうからです。
32bit floatで録音した音声ファイルは、録音したあとに、適正な音量に自由にすることができます。
私が32bit floatで録音した音声ファイルを編集するのに使うのは、SteinbargのWeveLab Element 12です。
録音した音声ファイルを本ソフトに取り込み、必要な編集をします。音の大きさを適正にするためには「処理」のタブを開きます。その項目にある「ラウドネス」から、私は”Apple Podcast”を適用します。
ラウドネスで選べるプリセットは、さまざまなプラットフォームに対応させられるようになっています。私は「Apple Podcast」に対応させるレベル調整が自分では聴きやすいので、自分の声を録ったときはこのプリセットを選んでいます。
これだけで、32bit floatで録音した私の音声ファイルが、ちょうど良い大きさの声になってくれます。
こんなふうに、32bit float対応レコーダーとWaveLab Elements 12のラウドネスを使うだけで、簡単に声の録音と編集ができますが、マイクの使い方にはコツがひとつあります。
私はXM8500というマイクをレコーダーのH1 XLRに接続し、マイクは左手に握って声の録音をしていると書きました。マイクを手で握るので、マイクの角度と距離は、リアルタイムで変化します。

今朝、本コーナーで昨日更新した分の冒頭を音訳し、このコンビで録音しました。
それをWaveLab Elements 12のラウドネスで音の大きさを調整したのですが、音量が足りない部分があります。
ラウドネスで音量を揃えるときは、音声ファイル全体の中で、最も大きな音で入った部分を基準に、音量の上限が調節されるのだと思います。
その音訳をしたときのことを思い出しました。ダイナミックマイクは入力感度が低いので、マイクを口に近づけて使います。通常は、マイクと口の距離は拳が一個分が良いとされています。
あとはマイクの角度です。私はマイクの先端を口に向けて使いました。
ダイナミックマイクは、口に近づけて使うマイクであることもあり、コンデンサーマイクに比べて、息がマイクにあたっても、コンデンサーマイクほどには問題にならないとされています。
しかし、私がマイクを口に向け、口に近づけて使ったことで、息がマイクにあたり、それによって生じた声というか、息の「風圧」のようなものがほかの声よりも大きく録音されてしまいました。
その部分を基準にラウドネス調整されたことで、全体の声の音量が少し足りなくなったのだろうと考えました。
そこで、もう一度録音をし直しました。今度は、マイクを縦に持ち、その角度のまま口に近づけて録音しました。つまり、マイクの先ではなく、マイクの先端から側面のあたりを使って声を録音したというわけです。
このようにして録音した声をWaveLab Elements 12のラウドネスで調整すると、全体が適量の音量になりました。
これも、ダイナミックマイクを使う上でのマイクコントロールのひとつとなりましょう。
自分の声を録音して何が楽しいのかと思われてしまうかもしれません。しかし、私はこれが好きで、昔から続けています。今後もやめることはなさそうです。
