H1 XLRの良い相棒見つかる

ここ最近の私は、自分の声を収録するための環境に関心が向かいました。それが一段落したと思っていました。

「原点」に戻り、私が初めて購入したZOOMのフィールドレコーダー F2と付属するラベリアマイクが、一番手軽で、それなりの音で録れることを確認したことによってです。

ところが、そのあとに、自分でも予想しなかった展開が待っていました。

それをもたらしたのは、ハンディレコーダーのH1 XLRの今後の使い道を考えたことです。

私は、ZOOMのレコーダーはほかに、マイクトラックレコーダー M3 MicTrakを持ち、用途によって自分なりの使い分けをしています。この三台のレコーダーで、私の一番のお気に入りがH1 XLRなのです。

ZOOMのハンディレコーダー H1 XLR

そのレコーダーを使用する機会が減るのをもったいなく感じました。だからといって、良い使い道がすぐに思い浮かぶわけではありません。

ふと、あることを思いつきました。H1 XLRで、あるマイクを使ってみたらどうだろう、と。

私の頭に浮かんだのは、使う機会が減ったままだったベリンガー”Ultravoice XM8500”というダイナミックマイクです。

ベリンガーのダイナミックマイク XM8500

購入したのは14年前の2011年4月です。

当時のことを思い出すと、その年の3月11日に東日本大震災が発生しています。その一カ月後ぐらいです。

個人的なことでいえば、1983年4月から聴いていた平日午後6時台に生放送されるNHK-FMのリクエスト番組「サンセットパーク」(前身は「夕べのひととき(東京発は「夕べの広場」)」)が3月末で幕を閉じ、心が空白になっていた時期でもあります。

私は自分の声を録音し、それを自分で聴くことを昔からしています。当時も、本コーナーの更新を声でするようなこともして、マイクは私に身近なものでした。

今は、ネットの動画共有サイトYouTubeが人気で、動画を配信することが一般的になりました。自撮り動画を配信する人であれば、自分の声をより良く収録するため、マイクにも関心が向かうでしょう。

マイクにはダイナミックマイクとコンデンサーマイクの二種類があります。

ネットの「価格.com」で、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの比率を確認しました。

ちなみに、価格.comでマイクの項目を表示させるにはどうしたらいいかわかりますか? 初めてだと、見つけにくいかもしれません。

トップページでは、39の分野が登録されています。マイクだから「家電」かな? と思ってその項目を見てもマイクの項目はありません。「パソコン」にもありません。

意外(?)なことに、「ホビー」に登録されているのです。ホビーを再分割した「楽器」の「デジタル楽器」に「マイク」があります。

現時点では、価格.comに登録されているマイクの内、ダイナミックマイクが【371】、コンデンサーマイクが【757】です。コンデンサーマイクがダイナミックの約2倍です。

動画を撮るYouTuberが好みそうなショットガンマイクはコンデンサーマイクです。ラベリアマイクもそうです。自撮りYouTuberでダイナミックマイクを使う人の割合も、価格.comの比率ぐらいになるでしょうか。

ダイナミックマイクとコンデンサーマイクでは、特性が違います。ダイナミックマイクはコンデンサーマイクに比べて感度が低いです。

これは欠点というわけではありません。その特性に合う環境で使うことで、その特性が強みになります。

マイクの感度が低いということは、マイクから少し離れたところの音を拾いにくいということです。ナレーションなどを収録する場合は、マイクに口を近づけてしゃべることで、声以外の音がマイクから入りにくくなります。

SHURE BETA58A 本物 vs 中華製の偽物。ダイナミックマイクの基礎から音質比較、用途も徹底解説します。

私は自分の声を録るため、声の録音に向いているというペンシルマイクに興味を持ち、実際に使ってみました。その経験を経たあと、ナレーションを録るのに向いているダイナミックマイクを使ってみたらどうかを思いつきました。

そこで、私が持っているXM8500というダイナミックマイクをH1 XLMに接続してみました。

私はこれまで、コンデンサーマイクを使うときは、マイクスタンドに取り付けて使いました。コンデンサーマイクは感度が高いので、手に持って使うわけにはいかないからです。

ダイナミックマイクは、感度が低いので、手に持って使えます。ステージで歌を披露するボーカリストは、マイクを手で持っています。使われるマイクはダイナミックマイクです。

私は、H1 XLRに接続したXM8500を、手に持って使いました。ずっしりとした重さが手に伝わり、いい感じです。

ダイナミックマイクは、マイクから拳一個分ぐらいまで近づけて使うことができます。私は拳二個分ぐらい話して本コーナーの音訳をしてみました。

そのようにして録った音声ファイルを下に埋め込みます。

自サイト「声を録るなら『原点』がいいのでは?」途中まで

ここのところずっと、コンデンサーマイクで録った音ばかり聴いていました。ダイナミックマイクで録音した声を聴くと、コンデンサーマイクで録った音とは違う印象です。

コンデンサーマイクの音が、軽い印象であるのに対し、ダイナミックマイクの音は、骨太な感じがします。隅々まで音が詰まっているような印象です。

マイクを手に持って使うことで、マイクと自分の声が近づく感じがします。マイクスタンドにつけたマイクに向かうのとは感覚的に違います。

H1 XLRとXM8500で自分の声を録ることが気に入りました。これで、H1 XLRを遊ばせないで済みそうです。