自分の用途に合えば自分にとってのベスト ICレコーダー

現在は、技術の進歩が早いこともあり、技術を活かした製品であれば、新製品が矢継ぎ早に登場します。

カメラも技術が集まった機材です。しかし、フィルム一眼レフの時代を思い返すと、そのメーカーのフラッグシップのような機種であれば、数年に一回新製品が出れば早いぐらいの感覚でした。

デジタルカメラになった今は、製品の区分が多くなり、それぞれの区分から、新型カメラが次々に登場するような状況です。

その一方で、進化したスマートフォンで写真撮影ができ、単体のカメラと競えるぐらいの写真が撮れるようになったとかで、カメラを単体で購入する人が減っているとも聞きます。

だとすれば、メーカーとユーザーの需要と供給のバランスが崩れ始めているといえなくもありません。

新製品ラッシュに踊らされる人や、YouTubeで機材系YouTuberの影響を受けやすい人は、雪崩を打って登場する新製品に、手を伸ばしたい欲求に悩まされるのかもしれません。

こうした傾向は、私が使うZOOMのレコーダーでも見られます。

私は、32bit float録音の凄さにすっかり魅了されています。そのため、ZOOMのレコーダーを現在3台所有しています。

そんなZOOMから、また、強力なレコーダーが登場しました。

H5Studioというハンディレコーダーです。本機が、今のZOOMのハンディレコーダーではフラッグシップという位置づけになるでしょう。

本機を使って録音すれば、より良い録音ができるのはわかります。しかし、私は購入の予定がありません。なぜなら、自分には必要がないと思える機能が搭載されているからです。

Explore the Zoom H6studio Handy Recorder

私は運転免許を持ちませんが、車そのものには興味を持ちます。最新鋭のハイエンドカーの凄さも理解します。

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しかし、自分が所有することはありません。

仮に、私が運転免許とそれを購入できるだけの資金を持っていたとしても、ハイエンドカーには手を出さないです。それを使いこなすことが自分にはできないことを自分でわかっているからです。

私が日々移動するのは、朝の早い時間に、自転車で自宅周辺を30分程度走るときだけです。これは気分転換と健康維持のためにしていることです。

同じコースを毎日ハイエンドカーで走るわけにもいきません。別に走ってもいいのですが、それを毎日続ける意味を私は見つけられません。

あとは最寄りの駅までか、高校野球の地方大会を観戦する地方球場まで走らせるぐらいです。その道のりをハイエンドカーで走るのは無駄に感じます。

同じような意味合いで、今私が日常的にすることのために、H6Studioを使い意味を見いだせません。

私が所有するZOOMのレコーダーは、購入順に、次の3台です。

F2M3 MicTrakH1 XLR

それぞれ、自分なりの用途で、使い分けています。

F2が最も小型のレコーダーで、ラベリアマイクが付属しています。F2を購入した頃は、とにかく、32bit floatで録音できるレコーダーはF2しかなかったため、あらゆる録音にF2を使いました。

ZOOM F2と付属のラベリアマイク

私は、テープレコーダーを使っていた昔から、なぜか、自分の声を録音するようなことをしています。それが今も残り、本コーナーの冒頭部分を音訳し、それを録音することを続けています。

F2だけを所有していたときは、その録音に使いました。

F2はモノラルでしか録音できませんが、これに、別に購入した小型のマイクをつけ、高校野球の地方大会が行われている球場で、試合の模様をフィールドレコーディングしたこともあります。

M3 MicTrakは、ZOOMとしては、動画撮影時に、より良い音声してもらう目的で製品開発されたのかもしれません。

ZOOM M3 MicTrak

私は本レコーダーを、フィールドレコーディングのために使っています。動画撮影で本レコーダーを使ったことはありません。

私が所有するレコーダーの中で、本レコーダーだけが、RAWファイルで保存されます。デジタルカメラのRAW画像と同じ考え方で、音声のRAWは、録ったあとに、ステレオの幅が変更できたりします。

私のフィールドレコーディングは、庭に出て録音するぐらいが関の山です。ですから、本レコーダーが持つ性能がほとんど発揮できてていないでしょう。

自然の音を収録しては、iZotopeの音声編集ソフトのRX10 Standardを使い、Gainを上げることをしています。耳では聴こえなかったような音も再現できるため、その編集をするたびに驚かされます。

今、個人的に最も気に入っているのは、最後に手に入れたH1 XLRです。

ZOOMのハンディレコーダー H1 XLR

私は本レコーダーに、以前手に入れてあまり使っていなかったコンデンサーマイクのMXL V67を接続して、本コーナーの音訳の録音をしています。

MXL-V67

毎日のように自分の声を収録し、今は、Stainbergの音声編集ソフト Wavelab Elements12でGainを整えることをしています。

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他者には代わり映えのないことをしているように思われるでしょう。実際、代わり映えはありませんが、どうしたら、より良い声に収録できるか、私なりに工夫しているため、飽きることがないです。

自サイト「地域振興のための脱炭素」途中まで

本レコーダーには、私が使うのには十分な機能が搭載されています。一番大きいのは、XLRコネクタによってマイクを接続できることです。それだけのために本レコーダーを手に入れたようなものです。

レコーダーは上位機種になるほど、一度に使用できるチャンネル数が増えます。H1 XLRは、XLR端子がふたつなので、モノラルであれば2チャンネル、ステレオであれば、LとRを同時に使うことになります。

LとRにXLRマイクを接続し、フィールドレコーディングすることもできますが、私はその用途ではM3 MicTrakを使うので、ステレオで使うことは考えていません。

こんな使い方をするため、私には多チチャンネルは必要ではありません。

同時に複数のマイクを使い、それをミキシングして録音する用途を持つ人であれば、同時に録音できるレコーダーがどうしても必要になるでしょう。

H6Studioは、6チャンネルを同時に入力できるようです。

また、前モデルのM5Studioのときから、録音時にGainをノブで調節できる仕様となりました。これが、個人的には必要性を感じません。

32bit floatの何といっても強みは、Gain調整なしで録音し、録音後に、自分の望む再生音量にできることです。その最大の強みを、自ら否定しているように私には思えてしまいます。

そんなことから、M5StudioとM6Studioは、私の購入対象には入ってきません。

ZOOMのサイトに、Studioシリーズ2機種とEssentialシリーズ5機種、それから、32bit floatが搭載されていない過去の3機種の性能を比較したページがあります。

これを見ると、私が所有し、個人的には気に入って使っているH1 XLRもなかなか健闘しているように感じました。

レコーダーに内蔵されているプリアンプの性能を、星5個を満点として比較する項目があります。M6StudioとM5Studioが星5個です。H1 XLRは、次点の星4個半になっています。

私は音に特別こだわりを持ちませんが、優秀なプリアンプが内蔵されているのあろうことがわかり、悪い気はしません。

どんなものでも上を見たらキリがありません。そして、自分に不必要な機能が搭載されていることがわかれば、それを手に入れるのが自分には無駄と考えることにしています。

というわけで、今自分が所有するレコーダーで、自分の用途には十分だと考えています。