以前にも同じようなことを感じ、本コーナーで取りあげたことがあります。その後も、同様の、褒められない行為がなくなる気配はありません。
それが見られるのは、Yahoo!ニュースです。
ネットを利用する人で、とりあえずネットに接続した人が訪れることが多いであろうのがYahoo!ニュースです。私は、自分が使うメールアプリにYahoo!メールを使っていたこともあり、一定間隔で同サイトを訪れるのが習慣になっていました。
一カ月ほど前に、使うメールサービスを別のものに乗り換えたことで、Yahoo!を訪問する頻度が下がりました。
今更ながらではありますが、Yahoo!のトップページに並ぶニュース記事のほとんどは、熱心に眼を通すほどのものではありません。特に、上位の10ぐらいの記事以外は、ページを埋めるために貼られているようなものです。
それらの見出しと配信元を確認すると、多くがスポーツ新聞です。
その多くが、直接に取材した記事ではなく、ネットなどから得たいわゆる「コタツ記事」です。アクセス数を稼ぐためのSNSと同様に、人々の関心を呼びそうな話題を選んでは、「コタツ記者」が記事もどきにしています。
そんな「コタツ記事」の見出しが並ぶ中に、またしても、地方のテレビ局がなぜか首都圏の気象状況を記事にしたものが目に留まりました。
テレビユー山形という地方局が配信した次の記事です。
これらの記事に、私個人は疑問を持ちます。どうして、地方局が関東の気象状況にことさら関心を持つのだろう、と。
地方局であれば、その地理的条件を活かし、全国ネットではなかなか取りあげられないようなニュースを、より深掘りして報じられるはずです。
そうであるのに、それをせずに、たとえばこのテレビ局は、関東地方の気象状況に強い関心を持つような素振りをして、危機意識を煽るような記事にしています。
本日の明け方まで、関東南部では土砂災害に警戒が必要だとしています。幸いなことに、関東南部の当地は、明け方に風が強く吹いたものの、雨はほとんど降っていません。
関東甲信地方は、明日にかけても、土砂災害や低い土地での浸水被害に注意、警戒するよう伝えています。
このテレビユー山形と同じように、地方局が首都圏を中心とする関東の気象状況で、煽るような報道がよく見られます。そうした記事の配信理由は、想像できるでしょう。そうです。人口の多い首都圏のネットユーザーをあてにして、アクセス数を稼げそうな話題を記事にしているだけのことです。
それでは、アクセス稼ぎをするSNSと何も変わらないのではありませんか。ジャーナリズムで仕事をするという誇りのようなものをもしも持つのであれば、それを捨ててしまったのでしょうか。
同じような気象情報で煽り記事をする局として、チューリップテレビというのがあったのを思い出します。また、ウェザーマップも、基本的には煽り傾向の強い気象状況の提供元です。
ウェザーマップとチューリップテレビ、そして今回のテレビユー山形には共通点があります。それが何かわかりますか?
いずれもTBS系列であることです。
これは偶然ではありません。なぜなら、TBSの気象情報で名を売った森田正光氏(1950~)が絡んでいるからです。
どんな分野でも、その分野で成功した人は、自分の活動の場を広げたくなるものです。気象畑でお天気キャスターの地位を得た森田氏が設立したのがウェザーマップという会社です。
個人が自分の活躍の場を広げるのは悪いことではありません。しかし、より多くの人々の関心を得るため、必要以上に危機感を煽るかのような伝え方をするのは褒められたことではありません。
森田氏が持つ煽りの「森田イズム」がTBS系列の気象情報に悪影響を及ぼしているのだとすれば、森田氏は将来に禍根を残すことになりはしませんか。
