私の関心は今、音に向かっています。外界はさまざまな音で満たされています。それを意識したとき、それらを収録したい気になります。
関東南部の当地は、一昨日の夜に雨が降り始め、昨日の朝にかけて雨が続きました。昨日は雨が上がっても、終日曇り空でした。
今日の早朝も当地は雲が多めでした。そして、通勤通学の時間帯頃になって雲が切れ、晴れ間が広がってきました。
自然界に生息する鳥たちも、気象状況の影響を受けたりするのかもしれません。天気が回復するにつれ、鳥の鳴き声が聴かれるようになりました。
朝の早い時間、私はカメラを持って庭に出て、身の周りのものを写真に収めていました。そんなとき、ウグイスの鳴き声がしました。それを聴いたことで、その鳴き声を収録したい気持ちが起きました。
通常であれば、そのような音を録るときは、ZOOMのマイクトラックレコーダー、M3 MicTrakを三脚につけ、10分程度、鳴き声が聴こえる方に向けて置いて録音します。
今朝は別の方法で収録してみることを思いつきました。
今回使ったのは、同じZOOMのフィールドレコーダー、F2と付属のラベリアマイクです。通常、このレコーダーとマイクは、自分の声を録るのに使っています。
付属のラベリアマイクはLMF-2というモデルで、無指向性のコンデンサーマイクです。

レコーダーのF2は、声の収録をするために作られているため、モノラルでしか録音できません。
このセットをアンビエント(環境音)を収録するのに敢えて使ってみようと考えたのです。
自分の声を録るときのように、マイクを自分の鳩尾(みぞおち)のあたりに取り付け、庭にしばらく立って、周りの木々を見ながら、F2で録音してみました。
そのようにして録れた音を下に埋め込んでおきます。
録った音は、私が使う音声編集ソフトのiZotope RX10 Standardで読み込み、再生する音量を編集しています。
ZOOMのフィールドレコーダーも、32bit floatで録音します。録音時には入力レベルの調節ができないようにできています。録った音声を、あとで自分が望む音量になるようGainを調節します。
私は、音声編集ソフトのRX10 Standardを使い、Loudness Controlのプリセットから〔Video Streaming Delivery〕を選びました。私がしたのはそれだけで、ほかのことは何もしていません。
今朝の場合は、ウグイスが立て続けに鳴くことをしていません。また、近くにウグイスがいたわけではないので、ウグイスの鳴き声だけを録るのが目的ではありませんでした。
F2と付属のラベリアマイクを使って、モノラルでアンビエントを録音したらどんな感じの音に録れるのか確かめるのが目的でした。
ZOOMのサイトで、F2に付属するラベリアマイクのLMF-2の性能を確認しました。感度は〔–32 dB/1 Pa 1 kHz〕とあります。
録音した音声ファイルを音声編集ソフトのRX10 Standardに読み込んだところ、何も音が入っていないように、音の波形はまっすぐの細い線が一本だけでした。

それを、Loudness Controlの〔Video Streaming Delivery〕を適用することで、本ページに埋め込んだような音になりました。

これは、32bit floatだけが唯一持つ「魔力」といっていいでしょう。
今回の経験により、いろいろな活用法が頭に浮かびました。
私は毎朝、夜が明けたあと、自転車で自宅周辺を30分程度走る習慣があります。そのとき、F2をポケットに入れ、マイクを帽子の庇(ひさし)などに取り付け、走りながら音を収録してもおもしろそうに感じました。
また、高校野球の地方大会をスタンドで観戦するとき、同じように、帽子の庇にラベリアマイクをつけて、試合の模様を音で収録するのもいいでしょう。
ほかにも、駅のホームで電車を待つ間、通過する電車の音や、駅のアナウンスなどを収録するのもおもしろいかもしれないと考えました。
私の音に対する興味は尽きません。
