EF便利ズームとコントロールリング付きマウントアダプタ

前回の本コーナーで、レンズ周りのアダプタについて書きました。その続きのような話です。

私が購入したばかりのものは、私が使うキヤノンのミラーレス一眼カメラ、EOS RPRFマウントで、キヤノンEFマウント用レンズをつけて使うためのマウントアダプタです。

そのアダプタは以前から持っていて使っていました。しかし、以前のアダプタには、RFマウントを使う上での肝となる「コントロールリング」がついていないタイプでした。

私は、RFマウントにする前に使ったEFマウント用のレンズをRFマウントで使えればいいと考え、コントロールリングをそれほど重要視しませんでした。

しかし、実際にEOS RPを使うと、コントロールリングこそが、このシリーズの肝でありそうなことがわかりました。

そこで、このたび、マウントアダプタを、コントロールリング付きに買い替えたのです。

コントロールリングには、次の四つの機能からひとつを割り当てて使うことができます。

F値シャッター速度ISO感度露出補正

しかし、これらは、コントロールリングを使わなくても、カメラで設定できます。そのため、わざわざコントロールリングを使うまでもないと考えたりもしました。

今回、コントロールリング付きマウントアダプタに買い替えたのには、もうひとつ、別の理由がありました。

それは、フィルム時代から愛用するヤシカ・コンタックス用カール・ツァイスプラナー50mm F1.4を、便利に使えるかもしれないと考えたことです。

しかし、コントロールリング付きマウントアダプタはオールドレンズにまったく対応していないことがわかっただけでした。プラナー50ミリをアダプタにつけても、コントロールリングはまったく反応しません。

そんなわけで、余計な買い物になってしまったと思いきや、別の展開がありました。

キヤノンのデジタル一眼カメラを使っていた頃に手に入れた”EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM”というズームレンズが手元にあります。

本レンズはAPS-C用レンズで、35ミリフルサイズに換算すると、28.8ミリから216ミリの焦点域をカバーする便利ズームレンズです。”IS”がついているので、手振れ補正機能が搭載されています。

本レンズは10年以上前、中古で手に入れました。その後手放そうと思いましたが、レンズに傷をつけてしまったため、買取価格がほとんどつかず、手元に残してあるというわけです。

これをコントロールリング付きマウントアダプタを介してEOS RPにつけて使ってみました。

EOS RPにコントロールリング付きマウントアダプタでEF28-105mm F3.5-4.5 II USMを装着

すると、想像以上に良い写りをし、とても使いやすいことが確認できました。

早朝、庭に出て周りの景色を撮りました。青空が写り、その空の青さが気持ち良い色に写っています。

写真家の浅井慎平1937~)が、昔、キヤノンのカメラで撮った青空の色を思い出しました。

待つと云う心掛けが有るから、チャンスを逃さない!

ちなみに、ホワイトバランスは、フィルムのデイライトタイプと同じ、5500ケルビンに固定しています。

本レンズを使うときは、露出モードは、RFマウントシリーズにだけ搭載されている半オートのFv(フレキシブル)モードが合うように感じています。

この露出モードは、カメラに任せていると、ISO感度をなるべく低くするため、F値とシャッター速度を一番低くしようとします。

シャッター速度は別にして、F値に関しては、本レンズのF値がもともと小さくないので、それぞれの焦点距離で最も明るくしても、それほど不都合にはなりません。

これが、開放F値がF1.4であったりすると、絞りをもう少し絞りたくなることが多いでしょう。しかし、本レンズは広角がF3.5で、望遠側がF5.6ですから、それほど神経質にならずに済みます。

というわけで、本レンズは、Fvモードで使い、ほとんどカメラ任せの露出でも、それほど問題のない露出になることが多いように感じます。

肝心のマウントアダプタに付くコントロールリングですが、私はそれに露出補正を割り当てました。カメラでも露出補正はできますが、コントロールリングであれば、それを回転させるだけで露出補正ができ、やはり、便利に感じます。

私は最近、レンズ交換式カメラで動画を撮ることが減りました。それでも、スチル撮影の合間に、動画を撮ってみたくなることもあります。

そんなとき、動画の露出をオートにし、画面の明るさをコントロールリングの露出補正で調節するだけで、自分が望むような明るさにすることができることを知りました。

水面の揺らめき(2025.5.3)

今後、気が向いて動画を撮るときも、手軽にちょうど良い明るさにすることができます。

こんなふうに、スチル撮影はもちろん、動画の撮影にも、キヤノンの便利ズームが活躍してくれそうです。

カメラのレンズはピンからキリまである世界です。もちろん、より高額なレンズのほうが、良い写りになることは間違いありません。しかし、特別高画質を望まず、自分が満足できるのであれば、そこそこの画質であっても良いと思えます。

コントロールリング付きマウントアダプタは、プラナー50ミリでは使えないので、購入したのが失敗に感じました。

しかし、便利ズームにつけて使うと、とても使い勝手がいいことがわかりました。

瓢箪から駒といったところでしょう。