ISO感度が露出の土台

写真撮影時の露出に関する覚え書きです。

写真を趣味とする人で、いつもはカメラに露出を任せている人も、たまには、自分で露出をコントロールするマニュアル露出を使うことをお勧めします。

私が今使っているカメラは、キヤノンのミラーレス一眼カメラ、EOS RPです。このカメラに、RFマウント用キヤノン純正レンズのRF28mm F2.8 STMをつけて使うときは、露出モードを半オートのFvモードにしたりします。

それで、いい感じの露出が得られることもあります。しかし、カメラに搭載されている露出計は反射光式なので、光が当たった面の色の影響を受け、適正な露出が得られません。

【野村誠一写真塾No215】初心者、中級者、写真が上手くなりたい人だけ、オート露出で撮ると、こんな事が起きる。

そんなことが続くと、フィルムカメラの時代にお気に入りレンズとして使ったヤシカコンタックス(ヤシコン)用カール・ツァイスプラナー50mm F1.4につけ替えます。

キヤノン EOS RPにヤシコン プラナー50ミリ

ヤシコンマウントをRFマウントへ変換するマウントアダプタを使えば、オールドレンズをEOS RPでも使えます。

上に貼っている画像は、プラナー50ミリにヤシコンマウントをキヤノン EFマウントへ変換するマウントアダプタをつけたのち、EFマウントをRFマウントへ変換するマウントアダプタで、EOS RPに装着する例です。

オールドレンズを使うときの露出モードは、ISO感F値シャッター速度をすべて、適正な露出になるよう、使用者が自分で組み合わせる必要があります。

ISO感度をオートにして手抜きをしようと試みますが、私が使うEOS RPは、ISOオートにすると、露出がオーバー気味に暴れるので使えません。

マニュアル露出で何度も撮影すると、似たような光の状態のときに、どのような組み合わせが使えるか少しずつ覚えることができます。

たとえば、蛍光灯だけの灯かりの下で、我が家の愛猫のおてんばちゃんを撮ろうとする場合は、次のような組み合わせにします。

ISO感度ISO1600
F値f/4
シャッター速度1/100th

それぞれの設定を少しずつ変更することで、無限の組み合わせが得られます。

次のような組み合わせでも、蛍光灯下で適正な露出が得られます。

ISO感度ISO400
F値f/2
シャッター速度1/100th

この場合は、シャッター速度が1/100秒で固定されています。この条件では、ISO感度とF値の組み合わせで露出を適正にすることになりまうs。

F値をf4からf2にすると、2段分明るくなります。それをISO感度で補うため、ISO1600より2段低感度のISO400にするといったあんばいです。

ISO感度とシャッター速度は、1/2か2倍かでわかりやすいです。F値は独特で、1.4、2、2.8、4、5.6、8、11、16が1段ごとの変化になります。

晴れた日に戸外で撮る時は、「感度分の16」をそのまま使ったり、自分なりにアレンジして使うことも有効な手段となります。

露出の基本中の基本 青い空を撮るときは「感度分の16」

「感度分の16」をアレンジすることで、屋外でスナップ写真を撮るがとても楽になります。

たとえば、ISO感度をISO250、シャッター速度を1/250秒に固定します。あとは、自分の望む画面の明暗になるよう、F値を調節するだけです。

こんなときは、撮影結果が、電子ビューファインダーで撮影前に確認できる、ミラーレス一眼カメラが威力を発揮します。

露出を決めるうえで肝となるのはISO感度の設定です。

フィルムの時代は、フィルムを装填した時点でISO感度が決定されました。ポジフィルム(リバーサルフィルム)のコダクローム64を使うなら、ISO64といった具合にです。

デジタル時代になり、ISO感度が自由に変更できるようになったことは、便利であるようで、少し困ったことになったりもします。ISOオートにすると、光の状況に応じ、ISO感度が目まぐるしく変化してしまうからです。

そうなると、露出決定の「土台」がぐらぐらするようなものです。ぐらつく「土台」に、F値とシャッター速度の組み合わせ変更が求められます。

デジタルカメラを使っても、ISO感度を自分で任意に「固定」することで、デジタル時代にも、フィルム時代の感覚で写真を撮ることができます。

私には、マニュアル露出が、間違いがなく、使っていて楽です。