写真における発色の好み

個人の趣味は人それぞれです。

私の趣味のひとつに写真があります。趣味ですから、撮影技術向上は目的としていません。「下手の横好き」のままでいいと考えています。それだからか、技術的には、写真を始めた頃からほとんど変わっていないと思います。

それでも、写真や写真機材などには興味があり、昔はカメラ雑誌を購入しては、それに目を通すのも楽しみのひとつとしていました。

写真雑誌には、読者が撮った写真のコンクールがありました。私は、それらのコンクールに応募したことは一度もありません。

デジタルカメラが登場する前はフィルムに写真を定着しました。私が好んで使ったのは、ポジフィルム(リバーサルフィルム)のコダクローム64であったことは、本コーナーで何度も書いているとおりです。

Simon & GarfunkelKodachrome / Mabellene (from The Concert in Central Park)

それとは別に、コダックにはエクタロームシリーズのポジフィルムがありました。

ちなみに、コダクロームだけが唯一の外式フィルムで、エクタクロームや日本の富士フイルムフジクロームはすべて内式フィルムになります。

カメラ雑誌は別冊も発売し、フィルムを特集したりしました。発売されているフィルムで同じ被写体を撮影し、色味の違いなどを比較したものなどは、興味を持って見たりしました。

手元には、開封していないフィルムが入った箱がひとつあります。パッケージを見ると、コダックの「DYNA EX 400」と印刷されています。

コダック「エクタローム DYNA EX」パッケージ画像

エクタロームシリーズの一本です。400とあるので、ISO感度はISO400です。日中に屋外で使用するのに適した色温度に設計されたデイライトタイプです。

Shooting Kodak Ektachrome – A Review

このフィルムを見て思い出したのは、同じエクタロームシリーズの一本、「エクタローム パンサー」です。

上で書いたフィルムを特集した別冊で見たとき、発色が私好みでした。ややアンバーな色味でした。カメラ雑誌でそのフィルムを知ったときは興奮して、なかなか眠れませんでした。すぐに購入して使っています。

デジタル全盛の今は、フィルムを使い分ける楽しみがなくなりました。逆にいえば、自分好みの色味を自分で作れる時代です。

デジタル時代の今も、私は毎日のように写真を撮っています。昨日も撮影しました。昨日は久しぶりに良く晴れました。やはり、晴れた日は、何の変哲もない被写体でも魅力的に写ります。

私は昔から、身の周りのものばかりしか撮りません。庭に出ては、そこにある木々や竹林、池の水などを飽きずに撮っています。

デジタルで写真を撮る時、ピクチャースタイル(PS)とホワイトバランス(WB)をどのように設定していますか?

本日の豆知識
「ピクチャースタイル」はキヤノンでの名称です。ニコンは「ピクチャーコントロール」、ソニーは「クリエイティブスタイル」が同じ意味で使われています。

私が使うカメラはキヤノンのミラーレス一眼カメラです。今年に入ってから、「ディテール重視」のPSを使うようになりました。それ以前は、ソニーのカメラを使っていたときも、「スタンダード」でした。

ディテール重視が気に入ったのは、発色の傾向です。「風景」にすると、彩度が高くなりますが、ディテールはそれよりは若干弱い彩度の設定です。

青空を撮って比較すると、それぞれのPSの違いがわかります。スタンダードにすると、青空であっても、空の青味が少し飛んで白っぽく写ります。

PSの風景にすると、青空の青が強く出ます。ディテールはその中間ぐらいで、スタンダードよりも青味が勝ります。

私は家で飼っている猫の写真も毎日のように撮っています。猫を撮る時は、「ポートレイト」のPSを選んだりしました。今は猫の写真もディテールで撮っています。

いい感じで色がのっていると思います。

あと、写真を撮る時に重要なのがホワイトバランスです。フィルムの場合は、フィルムを選ぶことで発色が変わります。

ソニーのカメラを使っていたときは、ソニーの色の作り方を当時は気に入り、オートホワイトバランス(AWB)だけを使っていました。

ソニーからキヤノンに換えたあとも、AWBを使っていました。今は、マニュアルで色温度を変え、フィルムのデイライトタイプに相当する5500ケルビン(K)固定にしています。

私は、すべての写真をRAW画像で撮ります。室内での撮影でも5500Kで撮ってしまいます。色味がおかしければ、「現像」の時点で変更します。

私はRAW画像の「現像」に、キヤノン純正のソフト”Digital Photo Professional 4″を使います。他社の現像ソフトは使ったことがありません。

EOSユーザーのRAW現像におすすめ! 使ってみようDigital Photo Professional 4(DPP4) 講師:平松佑介【キヤノン公式】

ソニーのカメラのときも、RAW画像の現像にはソニー純正のソフトを使いました。

RAW画像で撮るのだから、撮影時のピクチャースタイルやWBは関係ないという意見があることも知っています。人それぞれで、考え方が違っても構わないと思います。私はRAWであっても、ある程度決めて撮ったほうが、現像時の手間が省けるので良いと考えています。

現像するときに、一枚一枚PSやWBを選ぶとしたら、そのほうが手間がかかるように考えるからです。

早朝などに外で撮影すると、5500Kでは発色が好ましくありません。そのときも、「現像」時に、PSを「くもり」などに変更しています。

晴れた日に日陰で撮った写真も、あとで「日陰」などに変更したりします。これは必ずではありません。日陰で撮った写真でも、日陰の感じを残したいと思ったら、そのときは、5500Kのままにしたりします。

そのあたりの匙(さじ)加減は、臨機応変に変えています。

このことは少し前の本コーナーで書きました。露出モードに、今は「フレキシブルAE(FV)」を主に使っています。それ以前は、ISO感度も含めて、フルマニュアル露出でした。

FVに変更したことで、被写体にカメラを向け、すぐさまシャッターを切れるようになりました。撮影のテンポも良くなったように感じます。

今好んで使っているレンズは、シグマの”MACRO 50mmF2.8 EX DG”という単焦点レンズです。これはキヤノンのデジタル一眼レフカメラのEFマウント用レンズです。

シグマ MACRO 50mmF2.8 DG

本レンズは13年前に中古で手に入れました。今のRFマウントで使うため、マウントアダプタを使っています。本レンズは、今後、手放すことはないでしょう。

本レンズにはもうひとつ、偶然の幸運があります。それは、フィルター径が55ミリであることです。

私がフィルムの時代から愛用するレンズに、ヤシコン(ヤシカ用コンタックス)のカール・ツァイス プラナー50ミリがあります。このレンズのフィルター径も55ミリなのです。

ヤシカ・コンタックス用カール・ツァイス プラナー50mm F1.4

そしてもうひとつ、私が持つ唯一のRFマウント用レンズのRF28mm F2.8 STMが、これまた、フィルター径が同じ55ミリです。

Canon EOS RPにRF28mm F2.8 STM

スチル撮影の合間に動画を撮ることがあります。はじめはオート露出で撮っていましたが、やはり、動画はマニュアル露出の方が、適正な露出で撮れることがわかりました。

Log動画と違い、ISO感度は低感度が使えます。それでも、小さなF値が必要などの場合は、レンズから入る光量を下げるため、NDフィルターが必要になることもあるでしょう。

その際、同じNDフィルターを、上に上げた3本のレンズで使うことができます。これは私に取り、幸運な偶然に思えるというわけです。

私は昔から焦点距離が50ミリのレンズが好きです。フィルムの時代も、撮る写真の7割から8割は50ミリのレンズであったように思います。

どんな被写体であっても、50ミリのレンズ一本で撮れてしまうように考えています。

シグマの50ミリが気に入っているのは、マクロレンズであることもあります。最短撮影距離のしばりがなく、被写体にレンズがくっつくぐらい近づいてもフォーカスを合焦してくれます。

私は家で飼っている猫を撮るため、マクロレンズは相性がいいです。毎日撮っているので、新入りおチビちゃんのおてんばちゃんも、今は写真を撮られることに慣れてくれました。

何でもない被写体を飽きることなく撮ることは、趣味であるからこそ許されることです。同じことを仕事でしようと思っても、成り立ちにくいと思いますから。

今後も、写真が趣味でなくなることはありません。いつまでも、同じような被写体にカメラを向けることを_。