記事の見出しを見ただけで不快な気分になるものがあります。Yahoo!にあった次の記事がそれにあたります。
本見出しを見て不快にならず、愉快や爽快になる人がいたとしたら、同類の人であろうと思います。
本記事はデイリー新潮が19日に配信した記事です。同じ記事が、私は読んでいませんが、発売中の『週刊新潮』最新号で報じられているものと思います。
見出しで記事の内容は推察できると思います。内容を書くのも不快ですが、記事のあらましを残すため、書いておきます。
本記事で取りざたされていることは、3年前の2022年の九州場所の最中に起きたことです。関係するのは、二所ノ関部屋所属の力士と、かつて二所ノ関部屋に所属した力士です。
現在、二所ノ関部屋の親方は、元横綱 稀勢の里(1986~)です。
稀勢の里関が現役を引退後、二所ノ関親方になるまでを振り返っておきます。
現役引退後は荒磯を襲名しますが、その時点ではまだ自分の部屋を持たず、田子ノ浦部屋付の年寄になりました。その後、2021年8月、力士4人と行事1人を連れて独立し、荒磯部屋を作りました。
同年の12月末、同門で二所ノ関部屋の親方をする元大関 若島津(1957~)と年寄名跡を交換し、二所ノ関部屋を元稀勢の里が引き継ぐ形となります。
また、翌2022年2月になると、今度は、尾車部屋が閉鎖されたことに伴い、そこの親方をしていた元嘉風(1982~)が、幕内を経験したことがある友風(1994~)ら8人の力士と呼出1人を連れて二所ノ関部屋へ合流します。
昨年にはまた新たな動きがありました。
以前の報道で、元稀勢の里と元嘉風の仲があまり良くないとされていました。それを証明するように、昨年6月1日付で、元嘉風の中村親方が独立し、中村部屋を新設しています。
これに伴い、友風ら力士8人と呼出1人、床山1人が中村部屋へ転籍しています。
このように流れを追うと、数年の間に目まぐるしく環境が代わっていることがわかります。部屋の力士も、数が増えたり減ったりと落ち着かない状態にあったでしょう。
そんな2022年の九州場所の場所中か、場所の前かわかりませんが、二所ノ関部屋の力士が羽目を外すことをしていたことが今になって明らかになったとデイリー新潮が報じています。
今はスマートフォンで動画の撮影もできるようになりました。スマホがなかった頃であれば、わざわざ民生用ビデオカメラで撮影することもなかったでしょうから、動画として証拠が残ることは起きなかったと思います。
問題の動画があることが各界関係者の間で話題になり、それを確認して新潮が記事にしました。
記事にするためとはいえば、問題の動画を再生するのは、気分が悪いことだっただろうと思います。
動画に写っているのは、大関候補と目されている大の里(2000~)ら10人ほどの力士です。彼らには酒が入っており、乱痴気状態です。
彼らの視線の先にいるのは、現在、大の里の付け人をする三段目の貴正道(2002~)です。記事には「何も服を着ていない」とあるので、全裸ということでしょう。
力士は仕事柄裸で過ごす時間が長いでしょう。だから、最後の一枚を脱ぐことにも抵抗がないのかもしれません。
貴正道は床に腰を下ろし、股を広げます。すると、友風と麒麟龍(2001~)がふたりで貴正道の両脚を広げたままに押さえつけます。そうした上で、友風が「セット!」と大声を張り上げ、貴正道の肛門に酒瓶の口を押し込みます。
数秒後に、貴正道の肛門から酒瓶を引き抜くと、アルコールの刺激でもあるのか、貴正道は「痛い! 痛い!」といってのたうち回ります。
その様子を見ていた力士らが腹を抱えて笑い転がります。
悪ふざけはまだ終わらず、肛門に押し込んだ酒瓶の口を貴正道の口の中へ流し込みます。それが終えたあと、貴正道は全裸のまま立ち上がり、なぜか満面の笑みを浮かべ、みんなに向かって両手でグッドサインをします。
同様の動画は別にもあり、そこでも貴正道に対し、今度は、部屋所属の床山が、前動画が同じようなことをします。そのあと、未成年の床山にビールを飲ませ、みんなで大爆笑します。
ほかにも、酔いつぶれて寝転ぶ力士の脇に、小便の水たまりが写る写真が残されています。
これは作り話ではなく、動画に残る、本当の出来事です。
昨年4月にも、『週刊新潮』によって、大の里関の問題行為が報じられています。そこでは、未成年の力士へ風呂場で強引に酒を飲ませ、酔いつぶれた様子を見て、大笑いするという内容です。
本日の朝日新聞は、スポーツ面に属する13面をすべて使い、「最高位への道 力士の宿命」の見出しのもと、直近に横綱を務めた鶴竜(1985~)から照ノ富士(1991~)、横綱へ昇進したばかりの豊昇龍(1999~)、そして、頂点まで上り詰められなかった力士と次の横綱候補について書いています。
次の横綱の呼び声が高いという大の里関に対して、元稀勢の里の二所ノ関親方の期待が次のように書かれています。
「一皮むけるためには厳しい稽古が必要」「しっかりと鍛え上げていきたい」
厳しい稽古が必要なのはわかります。しかし、大の里関らも加わって、大の里関の付け人をする力士を全裸にし、肛門に酒瓶の口を押し込むような騒ぎをしていることはどのように理解したらいいのでしょうか。
新潮がその辺りを元稀勢の里の二所ノ関親方に問いますが、次のように、ほとんど何も答えられません。
「ちょっと分からないので、また話します」「ちょっと分からないので、すみません」
朝日新聞で相撲を取材する記者も、各界関係者の間で話題になっていたわけですから、問題の動画のことは知らないとは思えません。
本日の記事で、二所ノ関親方に取材しているわけですから、部屋の力士の風紀が乱れていることについても訊き、別の記事でも構いませんが、報じる必要があるように感じます。
大相撲がマスメディアの大切なコンテンツであることはわかります。しかし、そのために、臭い物に蓋では、ジャニーズ問題やフジテレビの性接待への対応と何も変わらないのではありませんか?
