タレントの中居正広(1972~)を巡る「性接待」疑惑の騒動は収まる気配がありません。
私は本騒動を報じた『週刊文春』の記事は読んでいません。ですので、本騒動については、YouTubeなどで語られているのを見て、その範囲で知るだけです。
それらを見ると、本騒動は、中居正弘に限った話ではなく、フジテレビが組織ぐるみで、同様の性接待を日常的に行ってきたのではという疑惑へと発展しつつあります。
本騒動がはじめに報じられたときは、フジテレビの幹部職員が、中居と被害女性を同席させるような設定をしたというようなことでした。
ところが当日になると、その設定をしたフジテレビの職員が出席できなくなり、中居と被害女性だけが過ごす時間を持つことになったようです。
その後の報道で、それが設定されたのは中居のマンションの一室だったことがわかっています。
私は『週刊文春』の記事を読んでいないので、被害女性の職業も知りません。フジテレビのアナウンサーなのか、それとも、テレビタレントなのでしょうか。
その部屋で中居がどのような行為をしたのかはわかりません。性接待といわれていることから、無理やりの性行為を被害女性にした可能性が濃厚です。
このことが公になると、火消しに走った関係者により、被害女性に9000万円相当を支払い、無理やり示談へと持ち込みました。中居側につく弁護士は、示談ということで話がついたのだから、これ以上騒がないでくれとの意思を示しました。
これらの事が報道されると、フジテレビは中居との接触を設定したことを否定し、フジテレビとは関係がないとしました。しかし、事の真相が明らかになるにつれ、中居の件に限らず、フジテレビは、自局の女子アナウンサーを使い、同様の接待を繰り返していたことが疑われています。
昨日発売された『週刊文春』はこの問題の続報を報じているようです。私は読んでいないので内容はわかりません。断片的に知るところでは、同様の接待をフジテレビという会社の圧力でさせられたとする告白をする女性アナウンサーが覚悟の告発をしているようです。
本問題がフジテレビに限らないであろうことを多くに国民は気がつき始めています。NHKを含めたテレビ局に、この種の接待が蔓延しているとしたら、テレビ業界がひっくり返るようなことになりかねません。
テレビ放送が始まって以降、テレビ番組には、そのときどきの人気タレントらが出演するようになりました。タレントの多くが所属する芸能事務所は、伝統的に、裏社会とは切っても切れない関係にあります。
テレビがない時代からの伝統です。興業を仕切るのには、その土地のヤクザと決まっているからです。
祭りで境内に店を出すにしても、自分勝手ではできません。それぞれの土地には縄張りというものがあり、それを持つ人間に窺いをたてなければなりません。
テレビ番組を制作するには製作費が必要です。民間放送の場合は、番組のスポンサーになってくれる企業を募ります。そんな関係から、テレビ局はスポンサー企業を接待することが生じます。
その接待で、相手側が性接待を望み、中に「あなたの局のあの女子アナウンサーをぜひ紹介して欲しい」と頼む企業があったとしましょう。
局としても無下には断れないのでしょう。それだから、指名された女子アナウンサーを言葉巧みに誘い出すなどし、性接待の相手の企業の重役なりに紹介することもあったでしょう。
私はごく少数のテレビ番組以外見ません。テレビニュースやワイドショーの類はまったく見ません。
日常的にテレビニュースを見る人の中には、将来、テレビ局の女子アナウンサーになりたいと夢を持つ人もいるでしょう。しかし、民放の女子アナウンサーは、一年に数人しか選ばれない極めて狭き門です
そんな狭き門を突破して自分の夢を果たした人が、それになったばかりに、自分の望まない人との性接待を強要されるとしたら、天国から地獄を味わうことになります。
中居との性接待を強要された女性は、取り返しのつかない自分の人生に深く傷ついたとされています。それを知った女性の両親は、今、どんな思いでいるでしょう。
有名になり、お金を多く儲けたい、とテレビタレントを目指す人がいます。それを実現したタレントは、どんどん強欲になり、「あの女子アナウンサーとの性接待をセッティングしてくれなければ、あなたの局の番組には出ない」と自分の欲求を隠さない人もいるでしょう。
たとえば、今話題の中居正広のように。
このようにして、今のテレビ業界は、性接待抜きには成立しないような状況になっている現実がありそうです。
強欲の持ち主は裏社会の人間にもおり、地域の興業を一手に引き受ける人間は、それと交換条件に、自分の縄張りでの興業を許すようなこともあるでしょう。
フジテレビとの黒い関係が取りざたされる芸能事務所のバーニングプロダクションを興した周防郁雄氏(1941~)は、自民党衆議院議だった「マハコー」こと浜田幸一氏(1928~2012)の運転手をしたことが知られています。
浜田氏は裏社会とのつながりがあったことを隠しませんでした。濱田氏が尊敬したのは、稲川会の初代会長、稲川聖城(1914~2007)だとのことです。
こんな浜田氏と縁を持つ周防氏が興した芸能事務所ですから、裏社会と無縁であるはずがありません。
バーニングプロダクションについて書かれたネットの事典ウィキペディアで確認すると、販売先として、フジテレビのほか、日本テレビ、TBS、テレビ朝日、テレビ東京と在京の局名が勢ぞろいです。加えて、忘れてならないのがNHKです。
バーニングプロダクションとその関係の筋から、取引の過程で性接待を要求された場合、素気(すげ)無く袖にできるでしょうか? もしもできないのであれば、今はフジテレビだけが矢面に立たされていますが、ほかの局にも火の粉が飛び、大火災になってもおかしくありません。
今回の問題発覚を受け、本日、フジテレビが記者会見を開く予定になっています。
本問題がテレビ局絡みでなければ、今頃は、民放各局のワイドショーが、本問題で一色となり、大々的に取り上げていたでしょう。ところが、新聞のテレビ欄で確認する限り、本問題を本腰を入れて取り上げそうなところはひとつもありません。
アリバイ作りに取り上げるのが精いっぱいでしょう。
本日のフジテレビの記者会見のあと、各テレビ局と系列の新聞社が、本問題をどのように真剣に報じるか、じっくりと拝見させてもらいます。
今回の問題のようなことは、芸能界には昔からつきものだったのでしょう。
前回の本コーナーで、今、朝日新聞の「語る 人生の贈りもの」というコーナーで連載中の由紀さおり(1946~)について書きました。
その由紀の昨日(16日)の連載は、「笑いで得た快感 全員集合にも出演」でした。
彼女が由紀さおりの芸名でデビューしたのは、『夜明けのスキャット』が発売された1969年です。
芸能界で生きていく以上、芸能事務所に所属しなければなりません。しかし、由紀の母親は、いろいろと考えが行き届いた人だったようです。
由紀がまだ本名の安田章子の名で、姉の安田祥子(1941~)とふたりで芸能活動をしていた頃でしょう。章子がまだ高校生だった頃、レコード会社から、夜の10時頃、作曲家の先生に挨拶するためとして、呼び出されたことがあったそうです。
不安を感じた彼女の母が一緒について行けいないのならと命令を断ると、「そんなんじゃ、デビューなんかできませんよ」といわれたことがあったとのことです。
夜の10時に作曲家の先生に女子高生が挨拶に行くというのも常識では考えにくいです。彼女の母は、別のことを想像し、それを断ったのだと思います。
由紀の母親はのちに、彼女のための個人事務所を作っています。
このくらいのことをしないと、女性が芸能人として働き続けて行くのが厳しいのが芸能界というところでしょう。
芸能界は、遠くから見て楽しむもので、その中へ入って行くことは、可能な限り避けるべきです。
