相場に参加する人は、プロからアマチュアまで、その力量には天と地ほどの差があるでしょう。普通の個人がそれに参加するということは、レベルがまったく違う人々と闘うことを意味します。
私は株式投資の真似ごとを始めて今年でちょうど20年です。
しかし、この年数に見合った相場観はまったく持ち合わせていません。
そんな私が、思いつきのように、10月中頃から先物取引というものを始めたことは本コーナーで書きました。
先物取引が扱う商品はいくつもあります。その中で、私は、日本の株価指数である日経平均株価に連動する日経225先物のマイクロ版を取引の対象に選びました。
ついでまでに書いておくと、日経平均株価というのは、日経新聞が選んだ255社の株価に連動します。各社の比率は一定ではありません。中でも、ファーストリテーリングの比率が高いなど、特定の銘柄の値動きが反映されやすい性格があります。
それもあって、海外の機関筋は、日本の株式指数の日経平均株価を重視していないそうです。その代わりとして、東証株価指数(TOPIX)を日本株環境のベンチマークにしていると聞きます。
それは米国株の、ダウ平均株価(ニューヨークダウ)とS&P 500の関係性と同じといえましょう。
日経225先物取引は1枚単位から取引できます。日経225先物は、個別株でいえば、日経平均株価に連動する株の1000株に相当します。現物株は100株が最低の取引単位です。
現物株に相当するのがミニ日経225で、こちらは1枚が、現物株と同じ100株に相当する100倍です。そしてこれの1/10の日経225マイクロ先物が一年ほど前に登場しました。
これは1枚が10倍です。マイクロで10枚にすれば、ミニを1枚売り買いするのと同じことになります。
一カ月ほど、気が向くと日経225マイクロ先物の値動きを見ていますが、個別株の値動きに比べて、その動きがダイナミックに感じ、その値動きにうまく乗ることができないように感じます。
値動きを表すチャートを見て、チャンスだと思ったら買ったり売ったりすればいいのでしょうが、売り買いしたあとに、自分の思惑とは逆方向へ動くことはざらです。
個人投資家で、投資で得た資産が80億円に達したともいわれるテスタ氏が、ほかの個人投資家の質問に答える動画が、YouTubeにいくつも挙がっています。
それらのひとつで、日経225先物の値動きは滅茶苦茶難しいと語っているのを見ました。テスタ氏が難しいと考えるのですから、私が簡単に扱えるわけがありません。
これは個別株にも共通すると思いますが、値動きを見ていると、それぞれに癖のようなものがあります。
それができるのは、それぞれの商品に参加する人が、同じようなことを意識しながら売買するからでしょう。
値動きには「節目」というものがあります。
たとえば、値下がりが始まり、それがどのあたりで止まるかは、ある程度予測できます。少し前のチャートを見て、一番下げたときがあれば、それと同じようなところで止まったりするといった具合です。値上がりの場合も同じです。
また、移動平均線を表示させ、それを頼りにしている人も多くいるでしょう。であれば、他の人も同じようなことを意識しながら、一見ランダムな値動きを見ていることになります。
ほかには、切りのいい数字というのも意識されます。たとえば、日経平均でいえば、39000円とか38000円とかいった具合です。
昨日の午後に日経ミニ先物の値動きを見ていたら、急落していました。そこで、チャートを見続けず、自分の予想通りに動いたらうまくいくかもしれないと考え、買いと売り、ロスカットのための逆指値を一度に注文してみました。
私が使っているネット証券では、IFD(イフダン)とOCO(オーシーオー)を組み合わせたIFDOCO(イフダンオーシーオー)で注文を入れることができます。
昨日の場合は、38700円ぐらいで下落が止まり、そのあと、反発の値上がりがあるのではと想像しました。そこで、38700円で買いを入れ、値上がりは、39000円と切りのいい数字を選び、そこで返済売りとしました。また、ロスカットは、買い値より50円下の39650円にしました。
私がその注文を入れた値動きがその後どうなったのかわかるのが、下の画像です。先物の夜間立ち合いが始まった時点の画像になります。

これを見てわかるように、昨日の午後の値下がりは、まだ始まりの段階でしかなかったことがわかります。
私が入れた注文ですが、夜間立会が始まる前に確認すると、すべて、注文が入っていなかったようです。理由はわかりませんが、何も取引しなかったのと同じようになっていました。
38700円で買って、38650円でロスカットしていれば、50円の10倍の500円の損失だったことになります。
そしてもしも、38700円で買いの注文が約定(やくじょう)していたら、そのあとに反発がなかったわけですから、夜間立会が窓を開けて下落したところから始まり、損失だけが拡大してしまったことになります。

上の画像は、昨日(15日)先物の日中立会のあと、夜間立会が16日の午前6時で終了するまでの値動きです。四角で囲ってある部分が、日中立会の最後の部分と、夜間立会開始直後の部分になります。
私は毎日午前6時頃には寝る習慣ですので、夜間立会の前半に参加することはありません。
私が起きるのは午前2時半頃です。起きたあとに本サイトの更新や朝食を摂ったり、猫に餌をやったり、新聞を読んだりします。また、午前6時すぎになると、自転車で自宅の周りを30分ほど走るのが習慣です。
ということで、夜間立会に参加できるのは、午前4時から6時ぐらいの間になります。
こうしてみると、昨日の日中立会の下落はたいしたことがなく、夜間に大きく下がっていたことになります。というわけで、もしも昨日の日中の最後ぐらいで、買いの約定が通り、そのまま夜間に持ち越していたら、面倒なことになったところでした。
といっても、私の場合はマイクロ先物の最小単位ですから、損失はたかがしれています。それでも、損失には変わりありません。
画像では見にくいですが、もっとも下がったところでは37770円です。
後講釈になりますが、実は、私はその値まで下がることを予想し、そこで買い注文を入れることを考えたりしました。途中で書いたように、数字が値動きの節になることがあります。
37770円と7が3つ並ぶ数字が節になりそうな気がしたのです。もっとも、そこに注文を入れておいても、そこに瞬間しか達しなかったら、自分の注文は通らなかったかもしれませんけれど。
値動きをリアルに見てトレードをすると、値動きに自分の心理状態が大きく左右されます。自分が入れた注文に近づくと、怖くなって、注文を外したり、指値の位置を変えたりというようにです。
それを避けるため、見通しが立てば、事前にすべての注文をIFDOCOで入れ、あとは相場から離れ、終わったあとに確認するのが自分に合っていそうな気がします。
もっとも、先物を取引を始めた数日後にそれを試し、そのときは、自分の予想よりも、買値から下がり、1%程度下に入れて置いたロスカットポイントを通り越してしまい、結果的に、3800円ほどの損失を生んだことは本コーナーで書きました。
悩ましいのは、ロスカットポイントをどの程度にするかです。買値や売値に近いところにそれを置くと、達する確率が高くなります。かといって、遠いところに置いてそこにまで達することが起きれば、遠い分だけ損失が拡大してしまいます。
的確に値動きが読め、ロスカットがすぐにされないポイントを決められるように、あとは半分自動で、利益が得られることになりそうです。
「いうは易く行うは難し」です。これができるのなら、私も小金持ちになれます。道のりは険しく遠いと見るしかなさそうです。
