相場と向き合うのは難しいです。
長年その世界でトレードをするプロのトレーダーであっても、次の瞬間の値動きを正確に予測するのは困難でしょう。ですから、10分後、30分後、1時間後と、予測する値動きが先になるほど、予測は難しくなります。
この日曜日(27日)に投開票が行われた衆議院選挙は、選挙前の予想通り、自民党と公明党の連立与党が過半数を割る結果となりました。
本選挙前、それが起これば、その翌日、つまり昨日(28日)の日経平均株価は「暴落」するだろうと、その分野の専門家の多くも予想していました。
相場の世界に参加するプロでないアマチュアは、その予想に乗り、先週の取引最終日であった金曜日(25日)に、「暴落」することを見込んで、相場を張った人が多くいたでしょう。
私も、2004年の大型連休明けに株式投資デビューもどきをしました。今年は20年の節目の年にあたります。
ただ、私の場合は、本コーナーで何度も書くように、あくまでも「もどき」であるため、今回の「お祭り騒ぎ」には参加せず、「見学」を決め込みました。
最近になり、先物取引を始めました。これであれば、買いだけでなく、売りから入ることができ、大きく下がるかもしれないことが予想できれば、売り仕掛けもできます。しかし、私はそれを始めて間もないため、利益を上げるつもりが損失を出すことも予測できたため、見送りしました。
先物取引と共に「オプション取引」があることも知りました。
オプションには「コール」と「プット」があり、それぞれ、「買い」と「売り」が選べます。株が上がると思ったときは「コール」を「買い」ます。株が下がると思ったときは「プット」を「買い」といった取引になります。
どちらにも「買い」のほかに「売り」があります。「売り」を選ぶと、逆の売買になります。「コール」の「売り」は、たとえば、この値以上には上がらないだろうと考るとき、「プット」の「売り」は、これ以上は値が下がらないだろうと予測したときに選ぶといったことになります。
選挙結果を受けて相場が下に大きく向かうことが考えられたからか、投票日の先日の26日、日経新聞が「オプション『株下下落備え』」という見出しの記事を載せました。
その記事を読むと、オプション取引をする多くはプロの投資家だそうです。個人でこれをするのは、この仕組みを熟知する人が主となりそうです。
オプションを使う「カバード・コール戦略」というものがあるのも最近になって知りました。
これは、先物買いのロングポジションを持つような人が、下落リスクをヘッジするときに使われるそうです。
ということであれば、事前に「暴落」が予想された今回がそのケースになることになります。
その場合、「暴落」が起きても、オプションのコール売りの権利を得ておくことで、損失をカバーするといった考え方になります。
オプション取引の売買は、「保険」のような性格を持ちます。買い方が保険の加入者で、売り方が保険会社の関係です。
先物買いのポジションを持つ人は、値が上がって困ることはないので、下がるリスクへ保険をかけることになります。そのため、コールを売ることから、カバード・コールになります。
先物売りのロングポジションを持つ人がどれほどいるかわかりませんが、そんな人の場合は、値上がりしてしまうリスクのため、プットの売りをしたりする(?)ことになりましょうか。
このあたりの感覚は、自分では一度も取引したことがないので、理屈でしかわかりません。また、この理屈にしても、私はまだそれを知ったばかりで、解釈が間違っていることも考えられます。
ここまでに書いたように、自公政権が過半数割れすることが前もって予想され、それが起きた場合、暴落があるかもしれないと噂されました。
個人投資家の中には、それが起きた場合の備えをした人もいたでしょう。
杞憂に終わったというべきか、昨日の日経平均株価は、前営業日より691.61円高(+1.82%)の38605.53でした。
始値が37758.95円で、これがこの日の安値で、そのあとに大きく値を戻し、プラス圏で700円近く上がって取引を終えました。
前営業日より値を大きく下げて始まったので、暴落に備えて仕掛けた人は、取引開始直後に決済買をしたでしょう。そしてすぐに、反転して、値上がりうまく乗ったかもしれません。それに成功できた人は、下落と上昇の波で、おいしい思いをしたことになります。
どちらもうまくいかなそうに考えた私は、その様子を見ていただけです。私が下手に動いたら、上昇にもうまく乗れず、損を出していただろうと思います。
私は急激な値動きについて取引するのは無理なようです。先物取引は諦め、株取引をするにしても、これまで通り、個別銘柄をいくつか選び、時間をかけて値上がりを待つのが性(しょう)に合っていそう(?)です。
