次期米大統領を選出する投票日まで3週間あまりとなってまいりました。
そんな中、本サイトでは、YouTubeにあった次の動画を紹介しました。
及川幸久氏の動画で、ここへ来て支持率が急落したことで、民主党の大統領候補、カマラ・ハリス氏(1964~)陣営がパニックに陥っていることを伝える内容です。
本動画を見て、私が興味を惹かれたのは次の個所です。埋め込んだ動画は、その部分から再生が始まるよう設定してあります。
現役のジョー・バイデン大統領(1942~)が突然、ホワイトハウスで記者会見を開き、次のように述べたことを伝えています。
私たちは同じ歌を歌っています。彼女はすべての法律の成立に貢献しました。彼女は私たちが行ったすべてのことにおいて重要な役割を果たしました。
たとえば、マスメディアの朝日新聞記者であれば、このバイデン大統領の発言をどのように解釈するのか、個人的には興味があります。
バイデン大統領が「彼女」といっているのは、いうまでもなく、バイデン政権で副大統領だったハリス氏を指しています。
バイデン政権の政治運営が巧みで、国民から多くの支持を集めているのであれば、バイデン大統領のこの発言は、今、時期米大統領選挙で、共和党のドナルド・トランプ氏(1946~)と争っているハリス氏への後押しの発言となります。
しかし、バイデン政権政権の3年半は、米国民から散々な低評価です。
なかでも、不法移民を野放図に流入させたことで、今、米国内は大混乱に陥っています。
このようなバイデン政権の3年半を振り返り、バイデン大統領は、ハリス氏と二人三脚で自分の政権を運営してきたと公に認めているのです。
バイデン氏にハリス氏を応援する気がないのだとしたら、どうして今のこの段階で、このようなことを記者会見でわざわざ述べたのかと疑問視されています。
このことは本コーナーですでに書きましたが、バイデン氏はハリス氏へ「恨み」のような感情を持っており、それをこのようなことで果たしたのだろうと私は考えます。
民主党の大統領候補が、再選を目指したバイデン氏からハリス氏へ急に変更されました。その前に、バイデン氏がトランプ氏とテレビ番組で討論し、そのときのバイデン氏の対応がまずかったため、そこで、民主党の大統領を目指す勢力は、バイデン氏に見切りをつけ、民主党候補者をハリス氏に換えました。
そのときのことを思い出すと、マスメディアは、一刻も早く、バイデン氏が候補者から自ら降りるよう、強く迫っていました。
日本のマスメディアは、米国の次期大統領が誰になるのかについて、積極的に関る必要はないのではと考えるでしょう。しかし、次の米国の大統領を誰にするかは、米国をも操る世界的な勢力にとっては最大の関心事です。
日本のマスメディアもその勢力の「支配下」にあるため、このような報道姿勢になるのはある意味必然です。
バイデン氏は、自分の能力はさておき、必ずや今度の選挙でもトランプ氏に勝ち、再選を果たすのだと考えていたでしょう。それが、ある日突然に潮目が変わり、候補者から引きずり降ろされた気分だったでしょう。
バイデン氏はそのことを、自分に仕掛けられた「クーデター」のように感じたかもしれません。そして、自分の代わりに候補者に祭り上げられ、マスメディアで盛んに持ち上げられるハリス氏への「嫉妬」のような感情を膨らませていったことが想像されます。
ハリス氏が候補者になったあと、バイデン氏は奇妙な行動を起こしています。
バイデン氏は、ハリス氏がトランプ氏と討論会をした翌日、ペンシルベニア州シャンクスビルで行われた米国同時多発テロ事件の追悼行事に参加しています。
その際、トランプ氏の選挙戦グッズである「トランプ2024」のロゴが入った真っ赤な帽子を被り、にこやかな笑顔を浮かべています。
マスメディアには、このときのバイデン氏の行為にも、お得意の「アクロバティック」な解釈を披露して欲しい気分です。
このバイデン氏の行為は、どう取り繕っても、ハリス氏への「嫌がらせ」ではありませんか?
こんなことがあっても、その出来事を伝えたときも、今後は、バイデン氏の動向に注意したいというようなことを書きました。
そのバイデン氏が、今度は、バイデン政権の失政の連帯責任者としてハリス氏の名を挙げました。これも、どう見ても、ハリス氏を応援してのこととはとても考えられません。
そして、選挙戦の一番大事なこの時期に、バイデン氏がそのようなことをしたことで、いよいよ、バイデン氏によるハリス氏の「復讐」のようにしか私には思えません。
通常であれば、3年半の政権運営を共にした現役の副大統領が次の大統領を目指して選挙戦を戦っているわけですから、バイデン氏もハリスを盛んに応援したりするでしょう。
しかし、ここまで、バイデン氏がハリス氏の選挙集会に駆けつけて、集まった聴衆にハリス氏への支持を訴えたという話は聞きません。
その代わりとして、民主党大統領経験者のバラク・オバマ氏(1961~)が、支持を訴え始めたことは昨日の本コーナーで書きました。
そして、オバマ氏の地元でも彼を支持する人が少ないなど、不人気なオバマ氏によるハリス氏へ支援が、反発を招いていることも書きました。
本ページで紹介した及川氏の動画では、ハリス陣営には衝撃的であろう予想についても語っています。
1980年の米大統領選では、再選を目指した現職のジミー・カーター大統領(1924~)に共和党のロナルド・レーガン候補(1911~2004)が挑戦しています。本選挙は、投票日まで3週間の終盤まで、稀に見る接戦だとされたそうです。
ところが、投票が行われると、レーガン候補が獲得した選挙人(米国選挙人団)の数が【489】で、現職のカーター大統領はたったの【49】という惨憺たる結果となりました。
同じことが、今回のトランプ氏とハリスとの間で起きるのではないかと見る専門家の声を伝えています。
このような勝利は”landslide victory”というそうで、日本語に直せば、「地滑り的勝利」となるでしょう。
ほかでもありません。ハリス候補を立てている民主党内の世論調査でも、ハリス氏が当選する可能性はゼロと出たそうです。
それでもまだ、日本を含めたマスメディアは、ハリス氏優勢としています。
しかし、選挙結果は、マスメディアの思惑の影響は受けません。米国民の正しい選択の結果が出たとき、散々ハリス氏優勢を伝えたマスメディアは、結果をどのように総括するのでしょう。
「我々の立場上、どうしてもハリス氏を勝たせなければならず、虚偽の報道を続けてしまいました。本当に申し訳ありません」と素直に頭を下げることは考えられません。
トランプ氏が次期米大統領に決まったら決まったで、今度はまた、米国が分断されるなどと騒ぎ立て、トランプ氏の足を引っ張ることを始めるかもしれません。
そんなことをしたら、人々のマスメディア離れを加速させるだけです。
人々が抱くマスメディアへの不信に、いい加減、マスメディアで働く人も気づくべきときです。
