ある人の臨死体験話に寄せて

Yahoo!ニュースで次の記事が目に入りました。

テレビのワイドショーの司会などで知られるアナウンサーでタレントの小倉智昭氏(1947~)が、昨年11月、瀕死の状態になったときに体験(?)した話を伝えるものです。

曰く、小倉氏は、おそらくは夢のようなものを見て、その夢に1982年に亡くなった父が出てきて、その父といろいろな話をしたそうです。

親子で話をする場所の前には川が流れていて、橋が架かっていたそうです。

ゆっくり殺される恐怖

Amazonの電子書籍版で松本清張19091992)の作品を読みました。今回読んだのは『喪失の儀礼』です。今月10日までの期間、該当する書籍には50%のポイントが還元されるキャンペーンが展開され、本作もそれに該当するため、それを利用して読みました。

本作は、『小説新潮』1969年1月号から12月号に連載され、1972年11月に刊行されています。連載時のタイトルは『処女空間』だったそうです。

私はこれまで、清張の作品を数多く読んできました。清張に馴染のない人は、清張作品にどんなイメージを持たれるでしょう。

表現形式が推理小説である以上、事件が欠かせません。それも、人が殺される事件であることが大半です。

殺人事件を扱いながら、小説家によって、表現の仕方には違いが生じます。清張で特徴的なのは、殺害場面を描かないことです。これまで清張の作品に接してきて、犯行場面を読んだ記憶がありません。

あるいは、例外的にそれがある作品もあった(?)かもしれませんが、清張のほぼすべてに近い作品にはそれがありません。