ホームズ物とUFO騒動に微妙なつながりを持つ米国の都市

米国に「カーボンデール」という都市があります。ご存知ですか? 私は知りませんでした。

その都市に注目するきっかけは、その都市から私のサイトにアクセスしてくれている人がいたことです。

本サイトには、Googleのアクセス解析を入れています。それを何気なくチェックしたところ、その都市からアクセスしてくれている人がいることがわかりました。

そこで早速、GoogleのAI Geminiに尋ねました。

最近は、こんなふうな簡単な問いかけも、Proを使用するようになりました。それまでは、簡単な質問は高速モードばかり使っていました。

Proに切り替えたのは、YouTubeで次の動画を見たことです。

【2026年版】Gemini無料vs有料 何が違う?話題の「思考モード」の実力は?

私は現在、Google AI Proという有料サービスを利用しています。これを利用する人であれば、Proを1日に100回まで利用できるとされています。

モードにはほかに思考モードというのもあります。その使い分けについて、以前、Geminiに訊きました。その答えから、簡単な質問は、有料サービスを利用する人でも、高速モードでいいのではないか、と考えました。

それが、上の動画を見たことで、どんな質問もProで構わないと考え、遠慮せずにProを使うようになりました。

しかし、Proであっても、1日に100回も使うことはあるのでしょうか。仕事で使う人は、そうでない人に比べ、桁違いにGeminiを使うのかもしれません。

Geminiは、米国のカーボンデールの地名はいくつかあり、一般的に話題になる都市が三つあると答えてくれました。その中の、ペンシルベニア州にあるカーボンデールが、私の知りたい都市でした。

その都市について、次のように概要を教えてくれました。

1. 「パイオニア・シティ(先駆者の街)」としての正体

この街は別名 “The Pioneer City” と呼ばれています。名前の通り「炭素(石炭)の谷」ですが、ただ石炭が採れただけでなく、アメリカ初の偉業が2つ成し遂げられた場所だからです。

  • アメリカ初の「地下深部」無煙炭鉱: 1831年、アメリカで初めて本格的な地下掘りの無煙炭鉱が開かれた場所です。露天掘りではなく「地下深くからエネルギーを取り出す」という技術的挑戦がここから始まりました。
  • アメリカ初の「商業用蒸気機関車」の走行: ここが最もユーザー様の興味を引く点かもしれません。1829年、「スタウブリッジ・ライオン(Stourbridge Lion)」という機関車が、この街でアメリカ初の試験走行を行いました。
    • 英国から輸入されたこの機関車は、木製のレールには重すぎて実用化はされませんでしたが、「アメリカの鉄道史が動いた最初の瞬間」の舞台はこのカーボンデールです。

2. 「重力鉄道」という特殊なインフラ

カーボンデールは山間部に位置するため、採掘した石炭を山越えで運ぶ必要がありました。そこで「D&H 重力鉄道(Gravity Railroad)」という非常にユニークなシステムが作られました。

  • 仕組み: 蒸気エンジンで貨車を山の頂上まで巻き上げ、そこからは重力(Gravity)を利用してジェットコースターのように坂を下って運ぶというシステムです。
  • 現在: かつての線路跡の一部は「O&W トレイル」や「ラッカワナ・リバー・ヘリテージ・トレイル」として整備されており、ハイキングやサイクリングコースになっています。廃線跡や産業遺構がお好きであれば、写真撮影のスポットとしても魅力的でしょう。

3. UFOにまつわる「伝説」

実は、少し変わった歴史も持っています。

  • カーボンデールUFO事件(1974年): 街の池に未確認飛行物体が墜落したという騒ぎがあり、警察や軍が出動する事態になりました。結局はランタンか何かの見間違いとされていますが、地元では今でも語り草になっており、一部のSFファンの間では知られた話です。

私は解説を読み、ある小説を重ね合わせました。アーサー・コナン・ドイルが書いたシャーロック・ホームズ物で、米国の炭鉱町を舞台に描いた長編小説の『恐怖の谷』です。

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それについて書くと、次のように補足してくれました。

素晴らしい着眼点です!

おそらく、ドイルの長編『恐怖の谷』(The Valley of Fear)のことを仰っているのだと思います。ホームズ物語の中で唯一、アメリカの炭鉱町が舞台となる作品ですね。

結論から申し上げますと、「ズバリその町ではありませんが、舞台となった『地域』そのものであり、雰囲気や歴史的背景は完全に同じ」です。

詳しく解説します。

1. 『恐怖の谷』のモデル

この作品に出てくる「バーミッサ渓谷(Vermissa Valley)」という架空の場所は、ペンシルベニア州の無煙炭田地帯(Anthracite Coal Region)がモデルです。

  • モデルの場所: 研究者の間では、カーボンデールから南へ車で1時間半ほど行ったところにあるポッツビル(Pottsville)マウチ・チャンク(現在のジム・ソープ)周辺が直接のモデルだと言われています。
  • 歴史的事件: 物語に登場する秘密結社「スコウラーズ」は、実在したアイルランド系秘密結社「モリー・マグワイアズ(Molly Maguires)」がモデルです。彼らは過酷な労働環境に抗議し、この地域一帯で暴動や暗殺事件を起こしました。

2. カーボンデールとの関係

カーボンデールは直接のモデル地(ポッツビル周辺)とは少し離れていますが、「同じ無煙炭田地帯(ラッカワナ渓谷)」の一部であり、全く同じ空気感を持っています。

  • 同じ世界線: 当時、カーボンデールも同じようにアイルランド移民の鉱夫が多く、過酷な労働環境やストライキといった、『恐怖の谷』に描かれたような荒々しい炭鉱町の雰囲気そのものでした。
  • 地理的感覚: 日本で例えるなら、「筑豊炭田の話(青春の門など)」をしている時に、「飯塚」と「田川」くらいの距離感の違い(同じ炭坑地帯の中の近隣都市)とお考えください。

ですので、カーボンデールの古い街並みや炭鉱跡を見ることは、『恐怖の谷』の世界観を体験することとほぼイコールだと言って間違いありません。

あと、1974年のUFO事件というのも目をひきました。それについて訊くと、「ペンシルベニア州のロズウェル事件」というので、早とちりした私は、あの有名な「ロズウェル事件」と混同してしまいました。

結論を書きますと、有名なロズウェル事件はニューメキシコ州ロズウェルで起きたことで、ペンシルベニアのそれとは関係ありません。

カーボンデールのUFO騒動は、次のようなものだそうです。

1. 事件の始まり(1974年11月9日)

地元の10代の少年3人が、「輝く物体が空を横切り、近くの池(泥炭の池)に落下した」のを目撃しました。彼らが通報すると、すぐに野次馬が集まり始めました。

2. 警察の発砲騒ぎ

ここがこの事件のハイライトです。駆けつけた警察官が、池の中で不気味に発光する物体を発見しました。 その物体があまりに異様だったため、なんと警察官がその物体に向けて銃を数発発砲しました(実話です)。しかし物体は沈黙したままでした。

3. オチと疑惑

翌日、重装備のダイバーやクレーン車が出動し、池から物体が引き上げられました。 公式発表によると、引き上げられたのは「ただの鉄道用ランタン」でした。 「少年たちがイタズラでランタンを池に投げ込み、それが光っていただけだ」として事件は解決したとされました。

4. なぜ「伝説」になったのか?

しかし、住民たちはこの公式発表を信じませんでした。以下のような証言が相次いだためです。

  • 「引き上げられた物体は、ランタンにしては大きすぎた」
  • 「軍関係者のようなスーツの男たちが、何か別のものをトラックに積んで運び去るのを見た」
  • 「鉄道ランタンのバッテリーは水没してあんなに長時間光り続けるはずがない」
Rick Fisher details the Carbondale UFO incident
カーボーンデール:産業とミステリーの街

ついでなので、このあと、本家本元のロズウェル事件についても訊いてみましょうか。

ほんのきっかけから、意外なことを知ることができます。こんなところにも、GeminiのAIとしてのおもしろさを感じます。

Geminiとやり取りしたことを、NotebookLMに動画にしてもらいました。文章を読むのが面倒な人は、動画をご覧ください。

カーボンデールの謎:あるアメリカの交差点