EOS RPでプラナー50ミリ

私には趣味がいくつかあり、それを飽きもせず、長年続けています。そのひとつに写真があります。

写真を始める前に私が趣味にしていたのは映像の撮影です。当時の個人が唯一扱うことができた8ミリ映画で映像の撮影と、映写を楽しみました。

8ミリ映画で使うフィルムはポジフィルム(リバーサルフィルム)です。YouTubeで米国の8ミリ映画愛好家の動画を見るまで、8ミリフィルムはすべてポジフィルムだと思っていました。

Colour Negative 8mm Film Scan

実際、私が知る限り、日本で発売されていた8ミリフィルムはポジフィルムだけだった(?)と認識しています。

ポジフィルムは、撮影が終わって現像から戻ってきたフィルムが、そのまま映写用フィルムになります。

こんなふうに昔から映像に親しんでいたので、その後、テレビドラマの撮影助手のようなことを一時的にしたことがあります。その頃のテレビドラマは、16ミリフィルムで撮影していました。

そこで働いたときにもっと学んでおけば良かったと思っています。テレビドラマを撮影するフィルムは、ネガフィルムです。商業映画の35ミリフィルムもネガで撮影し、編集が終わったあと、ポジフィムに焼き付けて映画館で上映されます。

そのことを知らなかった私は、テレビドラマも映画も、ポジフィルムで撮影するものと愚かにも考えていました。

ともあれ、現像が終わったフィルムを手に取り、光に透かしてみると、1コマ1コマの映像を自分の目で見ることができます。ポジフィルムに定着された画像は、ステンドグラスに描かれた絵のように輝いて見えます。

ブルース・リー主演『ドラゴンへの道』ハイライトの8ミリ映画版冒頭のフィルム画像
Bruce Lee Way Of the Dragon Fight Scenes

この経験をしたあとに一眼レフカメラを手に入れて写真を撮り始めました。8ミリでポジフィルムを使ったので、私は写真もポジフィルムを使いました。私が好んで使ったのは、コダックのコダクローム64です。

コダックのポジフィルム「コダクローム64」
Simon & GarfunkelKodachrome / Mabellene (from The Concert in Central Park)

こんなふうに、私は昔から写真を趣味としてきました。今は、フィルム代も現像代もかからないデジタルで写真を楽しんでいます。

私が撮る被写体は身の回りのものです。

私が今使っているカメラは、キヤノンのミラーレス一眼カメラ EOS RPです。エントリークラスのカメラで、コンパクトで軽いところが気に入っています。

私がRFマウント用に持っているレンズは、RF28mm F2.8 STMという広角単焦点レンズが1本だけです。本当は私の好きな焦点距離50ミリのレンズが欲しかったのですが、私がRF28ミリレンズを購入したときは、部品の供給が減少しているということから、すぐに購入できないことがわかり、28ミリのレンズを選びました。

Canon EOS RPにRF28mm F2.8 STM

私には早朝に自転車で、自宅周辺を30分程度走る習慣があります。今朝も走りました。関東南部の当地は、晴れたところと雲が浮かんだところが半々ぐらいの空でした。

日が昇った直後ぐらいの時刻で、陽が当たった雲が綺麗に見えました。また、道路沿いの家の壁にも陽が当たり、綺麗でした。何気ないものに魅力を感じます。

昨日の朝は、当地では濃い霧が発生しました。幻想的に感じ、私は28ミリのレンズをつけたEOS RPを首にさげて自転車で走り、ところどころで写真を撮りました。

私はほぼ毎日何かしら写真に撮ります。しかしどうしても、空模様が良くない日は「写欲」が少なめです。目に映るものの色とコントラストが弱いからです。

このところの関東は、「写欲」をそそらない天気が続きました。

昨日の夕方はそれが強まりました。日没が近づいた時間、家の木々に夕陽が強く当たり、それがとても綺麗だったからです。

私は、フィルム一眼レフカメラの時代に手に入れ、今もマウントアダプタを介して使う、ヤシカ・コンタックスカール・ツァイス プラナー50ミリ F1.4で撮ろうと思い、撮りました。

カール・ツァイスのプラナー50ミリF1.4

このところは、何でもRF28ミリで済ませていました。

私は昔から50ミリの焦点距離のレンズが好きです。フィルムの時代は、プラナー50ミリばかりを使っていました。

焦点距離が50ミリというのは標準レンズです。この標準レンズと意味を、私は、ファインダーで見る像が、肉眼で見たのと同じ距離感であるからと理解しています。

28ミリという焦点距離は、肉眼で見た範囲が収まります。

50ミリは、距離感が肉眼と同じです。私は、自分の眼で見たのと同じ感覚で被写体に迫りたいので、50ミリという焦点距離が昔から、それと意識しないまま、好んでいるのだろうと思います。

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プラナー50ミリは、オールドレンズなので、デジタル時代の今は、デジタルカメラ用レンズのように使うことはできません。

フォーカスを自分で合わせることはもちろんです。一番のネックは、露出の決め方です。

これまで、プラナー50ミリをEOS RPで使うたび、適正露出を得るのに苦労し、いろいろと試しては、成功していませんでした。

それが、昨日の夕方、夕日に映えた風景がとても美しく感じたので、EOS RPにオールドレンズのプラナー50ミリをつけました。

はじめは、ISO感度も含めてフルマニュアル露出で撮ろうと思いました。

そして、ふと、キヤノンのRFマウントカメラに搭載されているFv(フレキシブルAE)モードを使ってみたらどうかという考えが浮かび、それで試し撮りしました。

過去にも同じ試みをし、そのときは、適正露出が得られなかったように記憶します。

しかしそれが、不思議なことに、昨日はうまくいきました。ISO感度をオートにしました。F値だけ、プラナー50ミリで設定する必要があります。ほかをオートにすると、絞り優先AEと同じことになります。

絞り優先AEモードでなく、Fvモードにしたのは、絞り優先AEだと、露出補正のときには、直接露出補正ができず、マルチファンクションボタンを押したのち、メイン電子ダイヤルで補正の操作をしなければならないからです。

Fvモードにして、操作コマンドを露出補正のところにしておけば、マルチファンクションボタンを介さず、直接メイン電子ダイヤルで補正ができます。

ひと手間減ることで、ダイレクトに補正できる感覚になります。

このような使い方をすることで、オールドレンズのプラナー50ミリを使いながら、楽しく撮ることができました。

撮りながら、やっぱり自分は50ミリのレンズが好きなのだぁと感じました。

今後は、おそらくは40年ぐらいにわたって遣っているであろうプラナー50ミリを中心に写真撮影を楽しむことになるでしょう。

いいレンズは一生ものですね。