YouTubeにおもしろそうな動画がないときは、Amazonが有料会員向けに提供するPrime Videoでおもしろそうな動画を捜して、見たい動画があれば見ることが増えました。
逆のいい方をすれば、それだけ、YouTubeで見たい動画が少なくなっているということです。
私は古い外国映画が好みです。これまでは、NHK BSでそれらの映画が放送されると見てきました。しかし、NHK BSで放送される作品にも限りがあり、これまでに見たことがない作品が少なくなってきています。
今回Prime Videoで見た作品も、これまでNHK BSで一度も放送されたことがない作品かもしれません。私はそんな作品があることを、今回始めて知りました。
1953年に公開された米国映画『未亡人の殺人計画』です。白黒で、スタンダードサイズの作品です。
出演している俳優で、私がすぐにわかったのは、ジョゼフ・コットン(1905~1994)だけでした。
彼は、オーソン・ウェルズ(1915~1985)の『市民ケーン』(1941)で映画俳優としてデビューしています。
Prime Videoで見た『未亡人の殺人計画』はあまり知られていない作品なのでしょうか。主演したジョゼフ・コットンが出演した主な作品のラインナップにも加えられていません。
ネットで検索しても、ネットの事典ウィキペディアには日本語の記述がありません。原題は”A Blueprint for Murder“で、英語による記述は見つかりました。
コットンが演じるのは、ホイットニー・キャメロン(キャム)という、世界を飛び回るような仕事をする男です。キャムは、兄夫婦の娘ポリーが病院に緊急搬送されたとの連絡を受けたのでしょう。病院へ駆けつけます。
登場人物がいきなり現れるので、キャムとの関係を理解するのに少し手間取りました。
ポリーに付き添っているのはリンという女性です。演じているのはジーン・ピーターズ(1926~2000)という女優です。
ウィキペディアにある彼女の主演作品を見ると、彼女の場合は、本作が紹介されています。ただし、題名が『殺人の青写真』になっています。原題をそのまま訳した形です。
リンがキャムの兄の嫁であれば、キャムの義姉になります。
ところが、ふたりの会話から、ポリーの実母でないことがわかります。ポリーの下に、ダグと呼ばれる弟がいます。
どうやら、ポリーとダグを残して、姉弟の実母が亡くなり、リンがキャムの兄の後妻となったようです。
しかも、キャムの兄がすでに亡くなっていることがわかります。
要するに、キャムの兄がリンと再婚したあと、キャムの兄が亡くなり、後妻のリンがひとりで、自分とは血がつながらないポリーとダグの継母になったということです。
病院へ搬送されたポリーは、「足に触らないで」と訴え、その後、けいれんを起こして死亡します。
ポリーの叔父のキャムは、友人(だと思う)の弁護士夫婦のもとを訪れ、その話をします。その夫婦は、キャムの兄夫婦のことも、兄が死んだときのこともよく知っています。
そして、ポリーが足を触られるのをとても嫌がっていた話をすると、弁護士の妻が、奇妙なことに気がつきます。
彼女は主婦をしながらでしょう、推理小説を書くようなことをしており、犯罪にも強い興味を持つようです。
その彼女が、キャムの兄が病院で死んだときも、今回のポリーと同じように、「足に触らないでくれ」と訴えて死んだことを憶えており、これは偶然ではないのではないかと疑問を口にします。
そして、毒殺されたすれば、ストリキニーネが使われたに違いないと推理を発展させます。
キャムの兄の後妻となったリン、兄の財産目当てで、兄とポニーを毒殺したあと、ダグも同じように殺し、財産を独り占めする狙いではと三人が推理を組み立てます。
キャムがリンと接する時間を持ち、ダグの身の安全を図りつつ、自分たちの推理どおり、本当にリンがそんなことをし、ダグも毒殺するつもりなのか、見極めていきます。
果たして、リンが彼らの睨んだとおりの毒殺魔なのかは、本作をご覧になって、確認してください。
