脅かすわけではありませんが、平穏に思われる日常のすぐ隣には、あなたを破滅させる落とし穴が開いています。
その穴に落ちると、平穏な日常は一瞬で失われ、アリジゴクの巣に落ちたアリのような運命が待っています。
昔からこのような落とし穴はありました。それが今は、その数が飛躍的に増え、しかも、すぐには気がつかないよう、巧妙に仕掛けられています。だから、自分はそんな落とし穴には落ちないと思っている人が、ある日突然、そこへ落下することが起きます。
最近では、首都圏で、住宅に押し入る強盗事件が多発しています。その犯行に加わる人も、アリジゴクの巣に落ちた結果といえましょう。
自分ではそれまで、自分が犯行を犯すなどとは考えてもいなかったはずです。それが、気がつくと犯行グループに加わり、見も知らない人が住む家の住人を襲い、ときには命を奪うグループのひとりとなってしまいます。
きっかけは、あなたの緩んだ気持ちの隙間から、自分でも意識しないうちに、忍び込んできます。「楽して儲かる仕事がある」という囁きがあり、その話に乗ってしまうなどしてです。
近年ではそれらが「闇バイト」と呼ばれています。
先月末の週末に、東京・有明であった集会とデモについて本コーナーで取り上げました。
本デモと集会は、存在しない新コロウイルスのために作られたことにされているワクチン(似非ワクチン)接種に反対する人々が行ったことにされています。
私は新コロ騒動と似非ワクチンを疑う立場の人間です。
しかし、私はこれまで、本デモや集会のようなものに参加しようと考えたことはありません。
それらのものには必ず裏の思惑が隠されているものです。それに知らずに参加すると、自分が想定していなかったようなことに巻き込まれかねないと考えるからです。
どんなことでも、用心するに越したことはありません。無暗に、赤の他人を信用しないことです。
本デモと集会の主催者がどこまで感知していたか知りませんが、本デモと集会に参加した人のうち、最大に見積もって800人程度の若者は、主催者の思いから離れ、お金目当てで会場やその周辺に集まった可能性があることが報じられました。
デモと集会に参加すると1万円がもらえるらしいという口コミがネットで広がり、それにつられて会場へ行った若者が少なくないそうです。
それを伝える記事の中に、今になってみると、非常に怖いことが書かれています。
金目当てで会場へ行ってみたものの、お金がもらえず、中には主催者の関係者に文句をいった若者がいたというようなことが書かれています。
お金を受け取れなかった人は、きわどいところで、落とし穴に落ちずに済んだともいえるでしょう。
人生を暗転させる穴に落ちたのは、その集会に参加し、お金を受け取った人です。
記事によると、お金を受け取ったある人は、そこに集められた30人ほどと「集合写真」を撮影されたそうです。その後、デモをする人たちの集会が開かれ公園へ行くよういわれます。
その人は、新コロ騒動と似非ワクチン接種反対にはまったく関心がなかったのでしょう。それはそれで、別の意味で不幸なことです。ともあれ、その人は、集会が開かれている間、退屈しのぎのため、芝生でスマートフォンをいじるなどして過ごします。
約2時間後、スカウトがやって来て、今度はひとりでだけ「写真」を撮られます。それ以前に撮った集合写真にその人がいることを確認し、謝礼として1万円が手渡されました。
その人は、儲かったと思って家へ戻ったでしょう。しかし、受け取った1万円にどんな意味が込められていたかは、あとになって気がつくとになります。
世の中に、「おいしい話」など転がっていません。
この記事を読んだときは、どうして「写真」が撮ったのかわかりませんでした。
その謎解きのような記事がYahoo!ニュースにありました。
本記事では、ネットで流された「サクラ」募集には、警察から「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」とみなされているスカウトグループのメンバーが関わっていたことがわかったとしています。
私はこれまで「トクリュウ」の存在も知りませんでした。それにつて書かれたネットの事典ウィキペディアによると、ネットで闇バイトを募集する組織犯罪グループのようです。裏では暴力団とつながっている可能性も指摘されています。
犯罪を計画し、そのたびにネットで闇バイト募集をかけ、集まった人間に犯行をさせているといったところでしょう。
これがまさに、人生のあちらこちらに開いている落とし穴です。
欲につられた人が、その穴に落下し、気がついたら、犯行グループのメンバーになっていた、というように、一瞬で人生が暗転してしまいます。
先のデモと集会に、お金につられた参加し、そこでトクリュウのスカウトからお金を受け取った人は、本人と照合するため、顔写真が撮影されています。
おそらくは、写真だけでなく、車の運転免許を持つ人なら、その免許証の情報がコピーされたかもしれません。また、学生であれば、学生証のようなものが身分証として使われた可能性もあります。
一番渡してはいけない相手に、自分の身分証を渡してしまったことになります。
犯罪グループは、その個人情報を基に、犯罪への参加を呼び掛け、犯行現場へ向かわせるでしょう。
一度その犯行グループに加わってしまったら、そこから抜け出すのは難しいかもしれません。これはまさに、アリジゴクの巣に落ちた一匹のアリと同じです。
もしも、お金目当てであのデモと集会が行われた会場へ行き、そこで写真を撮られたりした人がいれば、警察へ行き、事情を説明して、身の安全を確保してもらうといいでしょう。
落とし穴に落ちそうなことがわかったら、いち早く、そこに落ちないよう、最善を尽くすべきです。
平穏な日常というものは、あるときは退屈に感じるものです。しかし、その退屈さがどれほど尊いものであるかが、穴に落ちた人なら身に染みてわかるはずです。
