GoogleのAI Geminiを使い、動画生成AI Flowで、また、YouTube用ショート動画を作りました。
YouTubeにアップロードする動画で、再生回数を稼ごうとすれば、事前の準備が必要なことはわかります。そのためのノウハウも動画になっています。
誰にとっても意味のない動画では、誰も見てくれません。
YouTubeには日々、世界中から、膨大な数の動画がアップロードされます。それを考えれば、自分のアップロードした動画が、誰かのお勧め動画としてもらう可能性が限りなく低いのはわかります。
そのため、YouTubeで成功している人は、誰かが自分の動画を見てくれるよう、可能な限りの努力をしています。
私はその努力をしていません。まったくといっていいほどです。自分が作りたい動画のアイデアが浮かぶと、深く追求することもせず、作って、すぐにアップロードしてしまいます。
だから、2008年に自分のYouTubeチャンネルを開設しながら、未だに、YouTubeから収益を得たことは一度もありません。今後のことはわかりませんが、この調子では、今と何も変わらない状態が続きそうです。
今回の動画は、Flowで一回に生成できる8秒程度のクリップが三つでできています。
ご覧いただいてわかるように、舞台は新幹線の車内です。椅子に座った状態で、窓から外の景色を眺めている設定です。
YouTubeのショート動画は、9:16の縦長画面か、スクエアにする決まりがあります。新幹線の窓は、縦長動画に向いていることを、動画を作ってみて気がつきました。
今回使ったアイデアは、阿刀田高が短編小説で使われていたものをアレンジして使わせてもらいました。
阿刀田の短編小説に『藁(わら)の人形』があります。読んだことはありますか。
主人公は、結婚式を終えたばかりの新婚夫婦です。二人は式の翌朝、東京駅から新幹線に乗ります。それがホームから発車する直前、ヘンなことが起こります。
それは一瞬の出来事でした。誰かが、走り出した新幹線の窓ガラスに何かを貼り付けたのです。それは、二人の席の窓に貼られていました。
それはポラロイド写真です。次第に絵が現れてきました。見ると、真っ暗な背景に藁人形が写っています。呪いの藁人形です。
それに気がついた二人は、新婚早々、縁起でもないと嫌な気分になります。そして、互いが、心の中で、相手の女性関係、男性関係を疑います。異性に、結婚を恨まれるような過去を持つのでは? と。
窓ガラスに気味の悪い藁人形が張られているので、目障りで仕方がありません。それは剥がれる気配がありません。ということは、次に停車する名古屋駅まで、気味の悪い写真と一緒の旅となってしまうということです。
富士山が見えるところを通過するときも、写真があるので、晴れ晴れとした気分で富士を眺めることができません。
この話が私の頭に残っていました。そして、YouTubeのショート動画に使えそうだと思いつき、生成しました。
藁人形の写真では不気味すぎるので、動画にあるように、ステッカーを貼ることにしました。どんなステッカーがいいか、Geminiと相談し、動画に使ったようなステッカーに落ち着きました。
私としては、ステッカーが邪魔になって富士山が完全に隠れるような動画を希望しました。しかし、希望通りにはならず、富士山が見える窓ガラスにステッカーが貼られた動画になりました。
二番目のクリックは、そのステッカーに寄った映像にしてもらい、少しは、ステッカーで富士山が見えにくい動画にしました。
二つのクリップで動画にするつもりでしたが、それを再生させて見るうち、別のアイデアが浮かびました。窓の上の方から、正体のわからない何かが現れ、車内を覗き込んだあと、消えるようにしたらどうか、と。
それを見た車内にいると仮定する女性が、「キャー!」と声を挙げるよう、プロンプトに書きました。
このプロンプトで出来上がったのが三つ目のクリップです。
ひょうきんな味を持つ女の子が窓の外に現れ、その女の子が、自分で「キャー!」といって、姿を消す仕上がりです。
このクリップも、動画生成AIのハルシネーションのひとつといえましょう。しかし、これはこれでおもしろい味が出ているので、気に入り、そのまま使いました。
馬鹿馬鹿しい感じが捨てがたいです。
私は、女の子を登場させてくれとはひと言も書いていません。しかし、登場した女の子の感じが気に入りました。いろいろなシチュエーションで「活躍」してくれそうです。
今後、彼女には名前でもつけ、私が生成するショート動画か、ちょっと長めの動画の「専属タレント」として大いに活躍してもらおうか、と考えたりしています。
どんな名前がいいかな? あとで、Geminiと案を練りましょうか。
Geminiにさっそく「相談」しました。動画に写る「彼女」の特徴を伝えると、いくつかのアイデアの中に次のものがありました。
トコ (Toko) 「トコトコ」と自分のペースで自由に画面の中を歩き回るような、飾らない雰囲気を表しています。パーカーにズボンというラフな格好にぴったりの名前です。
深く考えず、私は「彼女」に「トコ」という名前を与えようと決めました。
生成AIにはハルシネーションがつきものです。しかし、今回のような楽しいハルシネーションであれば、私は歓迎です。それがあったればこそ、「彼女」にも「出会う」ことができたのですから。
さっそく、「彼女」を使った動画のアイデアを練ったりしています。
今回の動画から、音楽生成AIのSunoに音楽を生成してもらいました。よかったら聴いてください。
