熱気球を素材とするショート動画

GoogleのAI Geminiを使い、動画生成AI Flowで動画生成を楽しんでいます。

私が使うFlowは、一回の生成で作られるクリップの長さは8秒ほどです。このクリップをいくつも作り、つなぎ合わせることで長い動画にすることができます。

長い動画で表現したいことがあれば、クリップがいくつも必要になります。今のところ、私は、裏で一つの少し長い動画を作りつつ、そうでない動画は、YouTubeのショート動画用として、クリップが一つか二つ、三つぐらいまでにしています。

これであれば、ちょっとしたアイデアをすぐに形にできます。あとは、おもしろそうなアイデアが浮かぶかどうかです。

私はWindows 11を使っていますが、朝にPCを起動すると、ドローンで撮影した短い動画の視聴を勧められます。今朝見たドローン動画は、米国かどこかで行われた熱気球のフェスティバルか何かの映像でした。

熱気球の愛好会のようなものがあるのかどうか知りませんが、空にたくさんの気球が浮かんでいました。

その映像を見たことで、熱気球を素材としたYouTubeショート動画を生成することを思いつきました。

動画を生成したあとですが、熱気球のことを知りたくなり、まずはその原理を、Geminiに訊き、次のように教えてもらいました。

熱気球の仕組みは、実はとてもシンプルで「温かい空気は、冷たい空気よりも軽くなって上に昇る」という自然の原理(浮力)を利用しています。

具体的にどのように飛んでいるのか、主な構造と操作方法をまとめました。hot air balloon components diagram(AI 生成)

Shutterstock

1. 熱気球の3つの主要なパーツ

  • エンベロープ(球皮): 気球の巨大な風船部分です。丈夫で熱に強いナイロンなどの布で作られており、この中に温かい空気をため込みます。
  • バーナー: エンベロープの中の空気を力強く温めるための装置です。主にプロパンガスを燃料とし、強力な炎を吹き上げます。
  • バスケット(ゴンドラ): 人が乗ったり、燃料のガスボンベを積んだりするカゴです。着陸時の衝撃を吸収するため、軽くてしなやかな籐(ラタン)で編まれているのが一般的です。

2. どのように飛ぶのか?(上昇・下降・方向転換)

  • 上昇するとき: バーナーに点火して、エンベロープの中の空気を熱します。空気が温まると膨張して外の空気よりも密度が低く(軽く)なり、気球全体を上に押し上げる「浮力」が生まれて上昇します。
  • 下降するとき: バーナーの火を止めて中の空気が自然に冷めるのを待つか、エンベロープの頂上にある「排気弁」を開けて、中の熱気を外に逃がします。これにより浮力が減り、重力によって下降します。
  • 方向転換(水平移動): 実は、熱気球にはハンドルやプロペラのような、自力で進むための動力装置がありません。完全に風任せで移動します。ただし、上空は高さによって風の吹く方向や強さが異なります。パイロットはバーナーで高度を細かく調整(上昇・下降)し、自分の進みたい方向へと吹いている「風の層」を見つけて乗り換えることで、巧みに目的地を目指します。

空の高いところへ舞い上がるので、高所恐怖症の人は絶対に熱気球には乗れないだろうと思い、それをGeminiに尋ねると、実に意外な答えと、その理由を教えてくれました。

実は非常に興味深い事実があるんです。普通に考えると絶対に乗れないように思えますが、「高所恐怖症の人でも、熱気球は全然平気だった!」というケースがかなり多いんです。

熱気球のパイロットや業界の人たちの間では、これは有名な「あるある」の話として知られています。高いビルやタワーは苦手なのに、なぜ熱気球は大丈夫なのでしょうか?それには、人間の脳の認識と気球ならではの特性が関係しています。

高所恐怖症が発動しにくい3つの理由

  • 1. 地面とつながる「線」がない(遠近感の喪失) ビルや吊り橋の上から下を見下ろすと、建物の壁や橋の柱など「自分と地面をつなぐ線」が見えますよね。人間の脳は、この連続した風景を見て「落ちたらどうなるか」という高さを認識し、恐怖を感じます。 しかし熱気球は、空中にポツンと浮かんでいて地面との物理的なつながりが一切ありません。そのため、脳が「高いところにいる」というスケール感をうまく処理できず、まるで巨大な地図やGoogle Earthの画面を見ているような現実離れした感覚になり、恐怖が湧きにくいと言われています。
  • 2. 揺れや「フワッ」とした落下感がない 飛行機やエレベーターに乗ったときの、内臓が浮き上がるような「フワッ」とする感覚(浮遊感)が苦手な人も多いですよね。熱気球はあの感覚が全くありません。バーナーで温めた空気の力でミリ単位でゆっくりと上昇・下降するため、目をつぶっているといつ離陸したのか気づかないほど、圧倒的に静かでスムーズです。
  • 3. 風を感じない(風と同化する) 気球は風に逆らって飛ぶのではなく、風と全く同じスピードで風に乗って流れていきます。つまり、上空にいても顔にビュービューと風が当たることはありません。リビングの床ごと、そっと空に持ち上げられたような不思議な安定感があります。

ほかにも、Geminiとの「対話」は、熱気球の歴史から、南米ナスカの地上絵の話までと広がりました。それらは、本更新の最後に、NotebookLMに生成してもらった動画で紹介します。

Geminiとの「対話」の前に書いていた話に戻ります。熱気球を素材としたYouTubeショート動画の話です。

あなたが熱気球のショート動画を作るとしたら、どんなアイデアが浮かびますか?

熱気球が空に浮かんでいるだけの動画では面白みがありません。かといって、どんなアイデアを盛り込んだらいいのか、私もすぐにはアイデアが浮かびませんでした。

私には毎朝、日の出頃の時刻に、自宅周辺を30分程度自転車で走る習慣があります。今朝も走りました。少し前には、まだ気温が低いものの、爽快感を感じる日もありました。

今朝は、真冬に戻ったように、空気が冷たく感じられました。今月末には、自転車散歩にも適した陽気になるでしょうか。

自転車を走らせているときに、あるアイデアが浮かびました。気球のエンベロープ(球皮)に何か絵を描いたらどうか、というものです。

そのアイデアをとっかかりに、わが家の愛猫の写真を、エンベロープに貼り付けたらどうか、とアイデアを膨らませ、さらに、AIを使うのだから、愛猫がエンベロープで動いているように見せることを思いつきました。

最終的に作ったのは下の動画です。

怖い物知らず

空の高いところに浮かぶ熱気球のエンベロープを岩山の岩肌のようにし、そこを、男がロッククライミングする様子です。

熱気球のバスケット(ゴンドラ)の中なら、高所恐怖症の人でも平気であっても、エンベロープの表面にぶら下がるのは、どんな「高所平気症(?)」の人でも無理でしょう。

生成された動画を見ると、おかしなところがあります。これは、動画生成のハルシネーションです。

男がかぶるヘルメットが、途中で布の帽子に変わっています。また、カメラに向かってピースをする左手が、右手になっています。

これが仕事用の動画ならボツにするしかないですが、私の場合は、自分の楽しみとして作っているので、大目に見て下さい。

エンベロープの表面に表示させる絵柄として、女性もアイデアにありました。そのエンベロープにカメラが近づくと、女性がカメラに向かってウインクするというのはどうか、と。

しかし、Flowは、少しでも性的なものを感じさせるものは生成してくれません。ウインクぐらいだったら許容範囲なのか、あとで確認してみます。

そして、もしも生成してくれたら、それもYouTubeのショート動画にしてしまうかもしれません。

Geminiとの「対話」をNotebookLMに読み込ませ、動画を生成してもらいました。文章を読むのが面倒な人は動画をご覧ください。

熱気球の意外な旅(Made with NotebookLM)

また、大空を舞う熱気球をイメージした音楽を、音楽生成AIのSunoに生成してもらいました。ショート動画のBGMとしても使っています。よかったら聴いて下さい。

風まかせバルーン(Made with Suno)