AIがもたらすかもしれないホワイトカラー受難時代

私は毎日、日本気象協会のサイト”tenki.jp”へアクセスし、気象状況を確認する習慣があります。

以前は、本サイトに天気コーナーがありました。その更新のため、毎日、午後7時前にあるNHK総合の気象情報をチェックしていました。そのコーナーがなくなり、今は、tenki.jpで、自分のためだけにチェックしています。

私は全国の天気図を見たあと、関東甲信の気象状況をまとめた文章に目を通します。これを書いているのは、日本気象協会の人か、気象予報士でしょうか。

私は2カ月前からGoogleの生成AI Geminiの利用を始めました。これを始めたことで、AIの文章生成能力の高さを知りました。

それを採用するのは人間なので、その判断如何に関わりますが、気象状況をまとめた文章は、今すぐにでも、AIに任せることができるように感じます。

AIに気象データを読み込ませ、何文字以内で、気象状況を文章にまとめてくれて指示すれば、1分もかからずに、文章が出来上がるのではなかろうかと考えるからです。

生成AIが進化したことで、これまではホワイトカラーといわれた人たちがしてきた仕事が、AIに置き換わるのではという話があります。

本日の産経新聞に、米国の歴史学者 エドワード・ルトワック氏が、「世界を読み解く」で、AIについて語っています。

雇用制度や国民性が悪い方で影響し、日本や欧州がAIの活用にもたつく一方、ある意味でドライな対応ができる米国は、他国に先駆けて、AIへの置き換えが確実に進んでいることを伝えています。

これは本当かどうか知りませんが、「極端な事例」として、保険会社での仕事を、AIに奪われた従業員について簡単に触れています。

ルトワック氏は、「ホワイトカラーの労働者は、どこの会社に転職しようが最後はAIに駆逐されるだろう」と自身の見通しを述べ、保険会社を追い出された従業員が、「トイレなどを修理する配管工に転職するケースが目立つ」と述べています。

そして、今現在ホワイトカラーとして働く人へ、次のような助言をしています。

配管工に限らず、AIが全面的に置き換わることが難しい業種で自営業者に転じることが、平均的なホワイトカラーが生き残っていく道になりそうだ。

新聞業界も、高みの見物をする側にはなりません。アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス氏がオーナーの米紙ワシントン・ポストが、今月、編集部門を含む従業員の3分の1の解雇を発表しました。

新聞記者の仕事をAIが肩代わりする動きが出てきていることを表す動きです。

はじめに書いたように、気象状況のリポート程度であれば、今すぐにでも、AIに置き換えられそうに思います。

新聞記事は多岐に渡ります。ルトワック氏は、AIに代替えできそうな記事を次のように書いています。

自治体の発表や企業の広告資料、警察の交通事項情報といった素材を記事に仕立てるのは、AIが簡単に代行できるし、そうした取り組みは一部で導入が進んでいる。

日本のマスメディアで特徴的なのは、記者クラブがあることです。これにより、記者クラブが置かれた組織から発表されたことを、どの社も同じように報じます。

取材のいらない記事執筆になり、AIに置き換わる候補といえましょう。

AIはめまぐるしく進歩しています。その結果、これまでホワイトカラーとされていた職種に就く人が相対的に減ることになれば、長く続いた学歴偏重の考え方を換えざるを得なくなるでしょう。