私がフィルム時代からカメラを趣味とすることは、事あるごとに本コーナーで書いています。今はデジタルでカメラを楽しんでいます。
というわけで、長いことカメラに接してきました。それに伴って、私の写真表現が向上することや、被写体が多彩になることは起きていません。私は、自分の身の周りのものを、ファインダーで覗いて、シャッターを切るだけです。
難しいことは考えず、難しいこともしません。
ひとつだけ難しいことをしているかもしれないのは、マニュアル露出で撮ることぐらいです。
フィルムの時代はマニュアルで撮ることはほぼしていません。通常は、自分が使いたいF値を選び、シャッター速度がそれに連動する絞り優先AEを使いました。
フィルム時代は、使いたいフィルムをカメラに装填した時点でISO感度(フィルムの時代は「ASA感度」といいました)が決まったので、デジタル時代の今のように、ISO感度を露出決定の要素に加える意識は持ちませんでした。
大前提として、まず、フィルムのISO感度がありました。
私がマニュアル露出を使うようになったのは、ミラーレス一眼カメラで、昔のオールドレンズを使うようになってからです。
私は、フィルム一眼レフカメラ用レンズとして使ったヤシカ・コンタックス用 カール・ツァイス プラナー50ミリ F1.4が好きで、デジタルレンズ交換式カメラに移ってからも、レンズマウントが換わるたび、それに適合するマウントアダプタに交換して使っています。

オールドレンズは、マニュアル露出で露出を決定したほうが使いやすいので、プラナー50ミリを使うときは、それで撮ることが多いです。
私が現在使うカメラは、キヤノンのミラーレス一眼カメラ EOS RPです。そして、キヤノンRFマウントレンズは、RF28mm F2.8 STMが一本あるだけです。

RF28ミリは、RFマウント用レンズなので、カメラ任せのP(プログラム)モードでも撮影できます。私は、RF28ミリを使うときは、Fvモードを使うことが多いです。
FvモードのFはフレキシブルの意味で、露出の三要素であるISO感度・F値・シャッター速度をそれぞれ、任意と自動から選べます。
つまり、三要素すべてを自動にして、オート露出することもできる一方で、すべてを任意にしてしまえば、マニュアル露出になってしまうというわけです。
私は今朝、また、あることを思いつき、その露出モードで撮影をしてみました。それは、RFマウントレンズのRF28ミリを使いながら、マニュアル露出で撮影してみました。
やってみたら、なかなかいい感じでした。
露出三要素の中で、ISO感度だけは自動にしました。F値とシャッター速度を任意にしました。露出補正も使いました。
RFレンズには、自分が使いたい機能を割り当てられるコントロールリングがついています。私はそこに露出補正を割り当てていました。
だから、露出補正を露出決定の要素に加えています。コントロールリングにISO感度を割り当てて、フルマニュアル露出にするのもいいかもしれないと今思いつきました。
シャッター速度はカメラボディ上面のメイン電子ダイヤルで、F値は背面のサブ電子ダイヤルで調節します。これが工場出荷時の設定です。
こんなふうに使うと、マニュアル露出でありながら、露出の決定に戸惑うこともなく、気持ちよく撮影ができそうに感じます。
コントロールリングにISO感度を割り当ててみました。これも良いです。
結局のところ、ISO感度が全体の露出に強い影響力を持っています。フィルムの時代は、フィルムの感度に合わせてF値を選び、シャッター速度がそれに連動して適正露出を得るという形でした。
デジタルの今は、使いたいF値とシャッター速度の組み合わせに応じたISO感度を選ぶような感覚です。
晴れた屋外で撮るときは、フィルム時代のようにISO感度を優先するのもいいです。ISO100のフィルムを装填した感覚で、IISO100に固定し、あとは、それに応じたF値とシャッター速度の組み合わせを選ぶ感覚です。
光量が少なくなったら、高感度のフィルムに換えるように、ISO200からISO400、ISO800、ISO1600、ISO3200といった具合に変更します。
こんなふうにして写真を撮ると、フィルム時代に戻ったように感じられ、写真を撮るのが楽しくなりそうです。
楽しくなっても、私の場合は昔と変わらず、身の周りのものを撮りたいように撮るだけです。
