ISO感度上限1600縛り

また、カメラ関連の話で恐縮です。

写真撮影において、記録媒体がフィルムからデジタルに替わったことで、変わったことは数多くあります。そのひとつは、ISO感度が飛躍的に高感度になったことです。

私はフィルムの時代から写真を趣味としてきました。フィルムの時代に私が好んで使ったフィルムについては、本コーナーで何度も書いています。

私が使ったのは、コダックのポジフィルム(リバーサルフィルム)「コダクローム64」です。

コダックのポジフィルム「コダクローム64」

商品名に「64」とあるのがISO感度です。つまり、ISO64でしか撮れないフィルムだということです。

デジタル時代の今、デジタルカメラを使うとき、ISO64は選べないとしても、ISO50が選べるカメラで、ISO50を選ぶ人はどれほどいるでしょう。

私が今使っているのはキヤノンのミラーレス一眼カメラEOS RPです。RPは、ISO感度で「拡張」を選択すると、スチル写真だけで動画では使えませんが、低感度の下限を、標準のISO100の1/2のISO50にできます。

私はそのときの光の状態で、より小さいF値(絞りが開放に近い状態)にしたいときなどに、ISO50を使ったりします。

光の少ない状態では、ISO50とはいわないまでも、ISO100とかISO200では、低感度過ぎて使いにくく感じる人が多いでしょう。

それとは反対に、光が少なければ、いくらでもといっていいほど、超高感度にして撮影することがデジタルカメラは得意としています。

私が使うRPは、標準がISO100からISO40000です。標準で上限ISO感度が40000まで使えるというのは、フィルム時代を知る人にとっては驚きでしかありません。

こちらも、ISO感度を拡張をすることで、私のカメラRPは、上限ISOを102400にすることができます。これだけの超々高感度ですから、暗いところでも、照明を使わず、何かが撮れるでしょう。私はそこまで感度を上げて、RPで撮ったことはありませんが。

人によっては、被写体ブレを排除するため、できるだけ高速なシャッター速度を勧めるプロの写真家もいます。

以前、YouTubeで見た動画の中で、西田航氏がそのような話をされていたのを憶えています。

何度でも言います!シャッタースピードを速くするだけで写真は上手くなります【カメラ初心者必見動画】

西田氏は、より高速なシャッター速度にするため、ISO感度はどれだけ高くなっても構わないという考え方です。今もその考えに変わりがないのかは確認していません。

その反対のような話が、先日、YouTubeの動画で見ました。その話をされていたのは、プロの写真家でカメラマンの野村誠一氏(1951~)です。

その話をされている動画を本更新に埋め込もうとしました。しかし、すぐには見つからなかったので、私の記憶を頼りに書いておきます。

野村氏は、より精細な写真を撮るためには、デジタルカメラであっても、ISO感度はなるべく低くするという話でした。

通常は、感度を高くしても、ISO1000が上限で、ごく稀に、ISO2000を使うか使わないかというように話されていたと記憶します。

野村氏の話を聴いたあと、私も野村氏の考えを取り入れようと考えました。そして、RPのISO感度感度設定で、ISO感度の上限を1600までと制限しました。

私は中古で購入したキヤノンのデジタル一眼カメラのEOS 30Dを持っています。発売されたのは2006年です。このカメラのISO感度は、100から1600までです。

発売から19年経ち、その間に技術は大幅に進歩しているでしょう。しかし、これぐらいのISO感度が、無理がないと技術者は考えていたといえそうです。

それ以前は、ISO感度拡張で、ISO上限は目一杯高い102400に設定にしてありました。

ISO102400をISO1600まで下げると聞くと、もの凄く低いように感じられるかもしれません。しかし、露出の段数でいえば6段分の違いです。

NDフィルターでたとえると、ND64のフィルターを使う感覚です。光量は、ISO1600の1/64になります。マニュアルで発光量を調節できるストロボにたとえれば、ISO1600はISO102400の1/64の発光量で使うのと同じになります。

自分に縛りをかけることで、自分が撮る写真に変化があるか、自分で試してみようと思っています。

暗いからといってISO感度を上げると、いくら許容されているとはいえば、画質は構造的に低下します。だから、なるべく感度を上げず、暗ければ、フィルム時代と同じように、照明を使えばいいだけの話です。

動画で照明を使うのはライトになりますが、スチル写真であれば、一瞬の光を作れるストロボがあれば事足ります。

そのストロボですが、昨日の本コーナーで書いたことを更新翌日の本日、訂正しなければならない事態となりました。

昨日は、それまで使えないと思っていたナショナルのPE-381SGというストロボが、理由はわかりませんが、使えそうなことがわかり、それを本コーナーで取り上げました。

そのストロボを本日再び確認すると、これもまた理由がわかりませんが、使えない状態に戻ってしまったことがわかりました。ということで、ストロボを使うとしたら、今は、PE-320Sを使うよりほかない状態です。

コンパクトデジタルカメラにはストロボがついたものが多いです。ですので、コンデジで写真を撮る人は、ストロボを使う人もいるでしょう。

しかし、レンズ交換式のカメラを使う人は、これまでの中で書いたように、ISO感度が飛躍的に超高感度になったことで、ISO感度を上げて撮る人が多いのではないかと思います。そのほうが、自然な写真が撮れるからと。

そんな人も、ストロボを使って写真を撮ることをお勧めします。

使い方によっては、いかにもストロボで撮った写真になってしまいます。それでも、描写や色の表現が、高ISO感度でストロボなしで撮った写真より、高いことが認識できるでしょう。

私は、ISO感度の縛りをかけたことと、ここ最近はストロボに興味が再燃したことで、少しで暗い条件では、ストロボを積極的に使っていこうと考えています。

私は昔から撮るものが、身の周りのものばかりです。ですから、撮り方を工夫したぐらいでは、撮れる写真に、それほどの変わり映えは期待できないわけですけれど。