株価暴落時の心構えのようなもの

先週末を挟んで、株式市場が歴史的な値動きをしました。市場に参加していない人は、そのニュースを見て、そんなことが起きたのかと思っただけでしょう。

私はほんのわずか参加もどきしているため、その程度に関心を持ちました。

新NISAが今年始まり、それに合わせて市場に参加した人もいるでしょう。多くの人は、積み立て投資でしょうか。積み立てであれば、揚がっても下がっても定期的に買い増すだけなので、値動きがあることが逆に歓迎されるでしょう

私は2004年の大型連休明けに株式投資もどきを始めました。その年は、私にとっては大きなことが起きました。

その年の8月末、自転車で最寄駅から自宅に戻る途中、急坂で転倒し、頭部を強打したことで、急性硬膜下血腫を起こし、生死を彷徨いました。

何も知らない私が株式投資もどきをしたため、これでも、生死を彷徨うほどではありませんが、痛い目をしました。

そんなこともあって、しばらくは投資もどきからは距離を置きました。その間に、2008年にはリーマン・ショックがありましたが、私は市場とは距離を置いていたため、影響は受けませんでした。

その後、自分には投資もどきの才能がないことを自覚し、しばらくは投資信託を自動で買い増す方式に資金をあてました。

それではやはりおもしろくないと、個別株に手を出すことを再開しています。ただ、昔のようにデイトレードのような超短期ではなく、中期から長期ぐらいの感覚で、揚がっても下がっても持ち続けるようなことをしています。

今回の大荒れ相場が起こるまでは、三つの銘柄を持っていました。先月末ぐらいから日経平均株価が下降傾向になりましたが、私が持つ銘柄は、下がることもあれば揚がることもあるというような状態だったように記憶しています。

大きな動きがあったのは先週金曜日(2日)です。この日は、一日で確か日経平均が2000円以上下落しています。これだけ下がると、通常のニュースで取り上げられます。

【悲報】米国株下落&円高で、2500万溶けました…!暴落の理由はなぜ?

すでに書いたように、中長期で保有するつもりですので、日々の値動きにはそれほど関心がありません。それでも、金曜日の値下がりは気にならないわけにはいきませんでした。

しかし、終わってみれば、その日は、保有していた銘柄のひとつを最小限手放しただけで、ほかはそのまま保有を続けました。

ひとつだけ余計なことをしてしまいました。大きく値下がりしたと思ったので、新たな銘柄をひとつ購入してしまいました。結果的にはこれが失敗でした。

週が明けた今週の月曜日(5日)、日経平均は過去最大となる4000円以上の値下がりをしました。私が金曜日に新規で買った株も10数パーセントの値下がりとなりました。

ここで私は、二度目の失敗をしました。もっともそれがわかるのは、あとになってからです。将来のことは誰にもわりません。わからない不安から、人は間違った行動を採ってしまうことが多くなります。

私は、これまで保有してきた銘柄はそのままにして、金曜日に新規で購入し、たちまち10数パーセント値下がりした銘柄を手放しました。

未来の値動きを知っていたなら、手放す必要がありませんでした。

翌火曜日(6日)は、前日大きく下げた反動で、前日値下がりした分の半分ほど値を戻しました。今回の値動きがこれで終わるかどうかわかりませんでしたが、私は前日に手放した新規の銘柄をもう一度購入し、その日の取引を終えました。

これが、今のところは、多少はうまくいった形です。

昨日の水曜日(7日)は、一日の取引中に、株価が上下に大きく動きました。銘柄によってはまた値を下げたものもあったでしょうが、私が保有する銘柄はひとつを除いて上昇しました。

買っては売って買い戻した新規の銘柄も値を戻し、月曜日に出した損を取り戻すような形となりました。

株式の値動きは、実体経済をそのまま反映したものではありません。日経平均が一日で4000円以上動くことなど、実体経済の反映では説明がつきません。

本サイトで紹介しましたが、増田俊男氏の見立てでは、ジョージ・ソロス1930~)が、日本株を安く仕込みたいから下げたのでは、ということでした。

No.1 東京市場狙い撃ち暴落はジョージ・ソロス系の仕業かも知れない(2024.8.5)増田俊男の無料インターネットセミナー

真相はわかりませんが、あり得ないことでもなさそうな気がします。

証券のアナリストらは、値動きがあったあとにもっともらしい解説をします。そのように解説できるのであれば、向こう一カ月、どのような値動きをするか教えてほしいと頼んでも、アナリストにもまったくわからないでしょう。

それがわかるのであれば、アナリストをやめ、投資一本で生きていくでしょうけれど。

彼らができるのは、後付け講釈です。

日本株の今後に強気の見方をする人がいます。彼らによれば、近い将来には日経平均が5万円になり、いつになるかわかりませんが、10万円になると予想する人もいます。

それがどこまであてになるかわからないのが投資の難しいところです。それでも、今よりは揚がりそうだと期待できる人は、多少大きな値動きがあっても、中長期で保有したままにするのが、一番かどうかわかりませんが、いいのではないでしょうか。

投資信託ではなく、個別株に投資する利点があるとすれば、全体が大きく値を下げることがあっても、中には、下げが小さいか、逆行高になる銘柄もあることです。

それは運のようなものですが、運が良ければ、投資信託よりも妙味がありそうです。もっとも、広く浅く投資する投資信託に比べ、個別の企業の株のため、その企業に問題が起きたり、発覚したり、業績が悪かったりすると、極端に値を下げるリスクは伴います。

それでも、長い目で見れば、どんな企業の株価も落ち着くところに落ち着くものです。

投資で最も大切なことは、目先の値動きに右往左往せず、長期目線で見る心の余裕かもしれません。

あともうひとつ。必要以上に株式市場に資金を投入しないことです。

今回の暴落が起きたあと、新聞に、個人投資家の反応などが記事になっていました。その中には、新NISAが始まったことで、自分の預金のほとんどで投信を購入した人の例もありました。

個別銘柄でも投信でも、投資資金が大きくなるということはレバレッジが大きくなるということです。それが大きいほど、揚がり下がりの変化が大きくなります。

そのため、静観するがいいといわれても、下げが大きくなると不安が高まります。

レバレッジを必要以上に大きくしなければ、値が下がっても、平常心でいられます。どれぐらいまでなら平常心でいられるか自分で考え、その範囲内で投資するのが良さそうです。

自動的に積み立てる投資は、投資先と時間を分散させるので安全だといわれます。しかし、積み立てる期間が長くなれば、その間に、投資資金が大きくなります。それはイコール、レバレッジが大きくなるということです。

長期間積み立て投資する人は、そのあたりのことも考えておくと良さそうです。