デッドボールのあんな話こんな話

今朝、ふと思いついたことを、GoogleのAi Geminiに訊きました。野球の「デッドボール」についてです。

私は昔から、高校野球を中心に野球の試合をテレビ放送で見るか、高校野球の地方大会であれば、試合が行われている地方球場で見ることをしてきました。

こんなふうに、野球に接することをしてきたわけですが、野球ルールは理解していないことが多いと思います。

そんな私は、長いこと、和製英語の「デッドボール」というのは、投手が投げたボールが、地面にバウンドせずに、打者の身体に直接当たった場合だけをいうのだと信じていました。

正しい理解を得るきっかけとなったのは、昨年、テレビで高校野球を見たことによってでした。どの試合だったかは憶えていません。緊迫した場面で、一つのプレーが勝敗を左右する場面であったように思います。

そこで、一つのプレーがデッドボールにされました。

私はその試合を録画しながら見ていました。そこで、そのシーンを再生して確認すると、ボールが一度地面にバウンドしたあとに打者の身体に当たっているがわかりました。

私の理解が誤っていたので、それはデッドボールではないのでは、と考えてしまいました。そのとき、デッドボールについてネットで検索し、ワンバウンドのボールが打者に当たってもデッドボールであることにようやく気がつくことができたというわけです。

そのことを、今朝、思いだし、通常のネット検索ではなく、Geminiに尋ねてみました。

Geminiはデッドボールの定義を次のように教えてくれました。

正しい解釈:ワンバウンドでもデッドボール

投球が地面に触れたとしても、そのボールはまだ「生きている(インプレー)」投球です。

  • ルール: 地面で跳ね返ったボールが、避けようとした打者の体や服に当たった場合、審判はデッドボールを宣告します。
  • 結果: 打者は一塁へ進むことができます。

Geminiは、野球には大きく分けて、次の二つの状態しかないと教えてくれました。

インプレー (Live Ball): プレーが動いていて、ランナーがアウトになったり進塁したりできる状態。

ボールデッド (Dead Ball): プレーが止まっていて、何があってもアウトや進塁(盗塁など)が発生しない状態。

和製英語の「デッドボール」は米国では通用しません。向こうでそれを使うと、1900年から1920年頃の飛ばないボールを使っていた時代の野球(デッドボール時代)」のことか、あるいは単に「プレーが止まっている状態」のことと思われるだろうということです。

米国では日本のデッドボールを、He got hit! や Hit by pitch!というそうです。

私が長いこと、ワンバウンドしたあとに打者に当たったボールはデッドボールでないと勘違いしていたのは、野球のプレーの根本である、「インプレー」を正しくわかっていなかったからです。

私はGeminiと「対話」していて、「アウトになった直後も、3アウトでなければインプレーなのか」と訊きました。すると、次のように回答してくれました。

はい、その通りです!非常によく整理された、鋭い着眼点ですね。

野球において、「アウトが宣告された=プレーが止まる(ボールデッド)」ではありません。 2アウトであれ無死であれ、アウトが成立した瞬間も依然として「インプレー(活きたボール)」の状態が続いています。

具体的にどういうことか、3つのポイントで解説します。


1. アウトの直後も「インプレー」である理由

審判が「アウト!」と宣告しても、審判が「タイム」をかけない限り、ボールは生きています。そのため、以下のようなことが起こり得ます。

  • 併殺(ダブルプレー): 1人目の走者をアウトにした後、そのボールを転送して別のアウトを取れるのは、1人目がアウトになった後もインプレーが続いているからです。
  • 離塁アウト: アウトだと思って気を抜いた走者がベースを離れた際、野手がタッチすればアウトになります。
  • 隠し球: 投手がプレートを外している(まだ投げる動作に入っていない)間でも、インプレー中であれば隠し球でアウトを狙うことが可能です。

つまり、イニングが始まったら、ファールやホームランなどを除き、審判がタイムを書けない限り、ボールは「生きて」いるということです。だから、投手が投げたボールは当然「生きて」おり、それが、わざと打者がよけない限り、デッドボールになるというわけです。

Geminiは過去にあったおもしろい例を教えてくれました。

メジャーリーグでの実例(ボビー・ジェンクス)

実際にMLBでも珍プレーとして記録があります。元ホワイトソックスの守護神ボビー・ジェンクスが、投球の際にボールを指に引っ掛けてしまい、地面に叩きつけられたボールが「ボウリングのボール」のように転がって打者の足に当たったことがあります。

この時もルール通り「デッドボール」が適用され、打者は苦笑いしながら一塁へ歩きました。

逆に、ワンバウンドした投球が打者に当たってもデッドボールにならないケースも教えてもらいました。一つは、よけられるのによけないでボールが当たったケースです。これはボールとカウントされます。そして、打者がバットを振り、バウンドしたボールが打者に当たった場合です。これはストライクです。

もう一つは極めて稀なケースです。

ワンバウンドしたボールが、ストライクゾーンを通過して打者に当たった場合は、ストライクになります。これは、打者がストライクゾーンに入っていなければ起こらないので、極めて稀なケースといえます。

この稀なケースを、大リーグで起きた実例から教えてもらいました。

ドン・ドライスデールの連続無失点記録(1968年)

最も有名な歴史的事例の一つです。ドジャースの伝説的投手ドン・ドライスデールが、当時のメジャー記録である58回2/3連続無失点を達成した際、このルールが記録を救いました。

  • 状況: 満塁の場面で、打者ディック・ディーツの肘をかすめる投球を投げました。
  • 判定: 本来なら押し出しデッドボールで失点し、記録も途絶えるところでしたが、球審のハリー・ウェンデルステッドは「打者がストライクゾーンの中で当たりにいった(あるいは避けなかった)」として、デッドボールを認めずストライクと判定しました。
  • 結果: ドライスデールはその後ディーツを打ち取り、無失点記録を継続させることができました。
野球のデッドボールルール解説

以上は、私のほんの思いつきで、Gemioniと「対話」したことで得られた知見です。何かの役に立つわけではありませんが、野球を見るときの参考にはなると思います。

私個人の一番の「収穫」といえるのは、野球における「インプレー」の考え方を認識できたことです。

審判が「アウト」といった瞬間もボールは生きている、というのは、目から鱗が落ちる思いでした。

プレーをする選手は、アウトとコールされても、インプレーである限り、気が抜けないということです。

本ページで書いていることを、GoogleのNotebookLMに動画にしてもらいました。文章を読むのが面倒な人は、動画をご覧ください。

野球の隠れたルール:バウンドした球の行方