ひと手間かければ良い音になるのに

動画配信が一般的になったことで、YouTubeで自撮り動画を配信する人が増えました。

政治や世の中で起きていること、あるいはカメラ機材などを解説する動画を配信する人が一番気をつけなければならないことは、より良い映像を提供すること、ではありません。

私は、映像よりも音声の聴きやすさにもっとも気を配るべきだと考えます。

映像がどれだけ素晴らしくても、肝心の声が聴き取りにくいと、その動画にアクセスした人が、最後まで見てくれないことが起きるのではないかと考えるからです。

私自身、YouTubeで何かを知ろうとある動画にアクセスしたものの、音声が聴き取りにくいために、何かヒントになりそうなことを語ってくれているのだろうと思いつつ、その動画を閉じてしまうことがあります。

【バッハ自身はどう弾いた?】16分音符の単旋律で、どうやって3/8拍子の躍動感を表現する?(バッハの前奏曲 ニ短調 BWV935)

上に埋め込んだ動画を見ました。本動画は、見始めたときは話す声が聴きやすくは感じませんでした。しかし、その音の原因が、チェンバロの音を同時に録るために生じているのだろうと理解し、最後まで見ました。

配信者の声に関していえば、声が反響しているので、聴き取りやすいとはいえません。

配信者の収録環境は想像するしかありません。撮影機材もわかりません。もしかしたら、スマートフォンを設置し、それで映像と音を同時に収録している(?)のかもしれないと想像しました。

個人が個人の判断で動画を配信するのですから、なるべく手をかけずに動画を収録したい気持ちはわかります。しかし、少し手をかけるだけで、聴き取りやすい音声にすることが実現できます。

チェンバロの音は今のままでいいと思います。改善して欲しいのは、解説をする声の収録です。

私は自分でそのようなことをしたことがないのでわかりませんが、胸元にワイヤレスのラベリアマイクをつけるだけで、話す声がずっと聴きやすくなると思います。

できるなら、ダイナミックマイクをマイクアームか何かにつけ、口元にセットすると、録れる音は遙かに向上します。

話ながらチェンバロを演奏すると、別々のマイクから入った音にズレが生じ、それが悪さをすることがあるでしょうか。そのあたりのことは、経験がないのでわかりません。

楽器を演奏できるというのは素晴らしいですね。私は楽器の演奏はできません。中学生の頃に一度、アコースティックギターに興味を持ち、少しだけやってみたことがあります。弦を押さえる指先が痛くなったりしたことで、すぐにやめてしまいました。

それ以来、音楽はもっぱら聴いて楽しむだけになりました。

チェンバロの音が出るところにペンシルコンデンサーマイクをセットし、32bit floatで録音したら、どんな音に録れるだろうと想像します。