どれぐらいの割合かわかりませんが、大谷翔平選手(1994~)と山本由伸選手(1998~)、佐々木朗希選手(2001~)が所属する米メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースがワールドシリーズの最終戦に勝利して優勝したことに多くの人が歓喜しているでしょう。
2000年に亡くなった私の姉の夫、つまり私の義兄は大の大谷ファンで、試合があるたびに、テレビで観戦しています。
義兄の行動はわかりやすいところがあります。ドジャースが負けそうなときは、試合の途中で観るのを止めてでしょう、外出します。ですので、義兄の行動から、ドジャースが勝っているのか負けているのかが想像できます。
私は高校野球が好きで、春・秋の地方大会が始まると、球場へ足を運んで観戦します。夏の大会は、ネットで全試合が生中継されるようになったことで、球場で観戦しなくなりました。
こんなふうに高校野球は現地観戦するほど注目していますが、日本のプロ野球と米メジャーリーグには関心がありません。大谷選手らのことは知っていますが、それ以上の関心は持てません。
人の興味の対象は人それぞれです。米大リーグに熱中する人でも、高校野球にはまったく目もくれない人もいるでしょう。
高校野球も夏の甲子園大会はマスメディアで結構熱心に報じます。しかし、地方大会を全国紙が同様に報じることはありません。
それが、大谷選手が登場して活躍するようになってからの米大リーグについては、新聞もテレビも大々的に報じます。
その報道ぶりが、それに関心を持たない私には「ありがた迷惑」になっています。
ドジャースがワールドシリーズで優勝したことで、本日の朝刊はどれも大きく取りあげています。私の家では朝日・日経・産経・地方紙の4紙を取っています。
たしか、朝日と産経は一面に写真付きで載っていました。
ドジャースや大谷選手のファンであれば、それを喜んで読むでしょう。しかし、関心のない私は、それがなるべく眼に入らないように新聞を繰ることになります。
こんな私は「ひねくれ者」なのでしょうか?
たしかにそういう面が私にはあるかもしれません。世の中で流行っていることにはなるべく近づきません。今年は、『国宝』という映画が大ヒットしたそうです。しかし、私はその映画を知らず、知ったあとも見ようと思ったことはありません。
ほかにも、多くの人が感心を持つようなことは、恣意的であれ、無意識であれ、関心を持ちません。
今は高校野球の全国大会も見るようになりましたが、一時期はそれも敬遠していました。その時期に、早稲田実業の斎藤佑樹投手(1988~)が夏の高校野球全国大会で優勝し、「ハンカチ王子」などと呼ばれてブームになりました。
そのときも、ブームには背を向け、まったく近づきませんでした。
こんな生活ぶりの私ですが、そのことで何か不具合が起きることはありません。
昨日の朝日新聞は、2面のすべてを使って、不発に終わったテレビ番組の4K放送を取りあげました。テレビ受像機を開発して販売する日本の企業が、後発の韓国や中国に追い抜かれることが起き、それを挽回する意味も込めて、総務省が音頭を取って4K放送の普及に力を入れました。
しかし、国民はその動きにはほとんど無反応でした。その記事で記憶に残ったのは、東京五輪の4K放送を実際に見たという人が、国民の2%に過ぎなかったという数字です。
4Kであろうとなかろうと、私があの五輪では、男子マラソン以外の競技を見ることはしませんでした。そもそも、東京五輪開催に反対でした。
あのときも、東京五輪を4Kで見ようという官民挙げての大キャンペーンが展開されたように記憶します。
そのときばかりは、態勢に従わないことが多い私が、他の人と同じような思考行動になった希なケースといえましょう。
朝日新聞の土曜版には、ひとつの事柄をYESかNOでアンケートを採るコーナーがあります。このたびの大谷選手や山本選手の活躍によるドジャース優勝についてアンケートを採ったら、おそらくは98%ぐらいの人が、ドジャースの優勝と大谷選手らの活躍を祝福するでありましょう。
だから新聞が大きく取りあげるのも頷けます。それはわかっていますが、人々の多様性を考えるのであれば、週数派の読者にもう少し配慮してくれてもいいような気がしないでもありません。
今起きている「高市早苗(1961~)ブーム」にちっとも心を動かされないのも、私のそんな面から来ているといえなくもありません。
