裏面史になりかねない6回表の攻防

前回に続き、プレー以外でも人々の注目を集める夏の高校野球(全国高等学校野球選手権大会)について書きます。

今週の火曜日(19日)には準々決勝の4試合が行われ、ベスト4が決まっています。その日、私は、私が住む地方で始まっている秋の大会を見に行きました。

全国的には夏の大会はすでに終わり、今は、3年生が抜けた新チームが、来春のセンバツ大会(選抜高等学校野球大会)出場につながる秋の大会が全国で始まっています。

このように、私は地方大会に目が移ったため、準々決勝はテレビで見ていません。

その4試合のうちの1試合は、センバツで優勝し、春夏連覇を狙っていた横浜高校と県岐阜商業のカードでした。試合はタイブレークにもつれ込み、8対7で県岐阜商が横浜を破っています。

5回を終わった時点では4対0で県岐阜商がリードしていました。4点を追う横浜は、6回表に3点返し、点数的には接戦にしています。

試合が終わったあと、横浜が3点をどのように取ったのか気になり調べてみました。すると、その時の県岐阜商の守備で、本塁がガラ空きになり、ふたりの走者が生還したと書かれています。

それがどのような状況で起きたのか気になり、YouTubeでそのときの動画が上がっていないか調べました。

その場面の動画のひとつ、下に埋め込みます。

県岐阜商 vs 横浜 際どい判定特集 これは難しいのでビデオ判定導入が良いかも 【 誤審 とは言ってない 】

本動画は、外野スタンドで観戦していた個人が撮影した動画と思われます。

まず気になったのは、1アウト1、2塁から1アウト満塁になるプレーです。

横浜の打者は背番号1の選手です。

それがその打者への1球目だったのか私にはわかりませんが、その投球は低め狙いで、打者の手前でバウンドしていたことが、スロー再生でハッキリわかります。

私は野球をやっていなかったので知りませんでしたが、ワンバウンドの投球であっても、それが打者の足に当たれば死球と判定されるそうです。

問題は、打者の手前で地面に落ち、跳ね上がった球が打者の足に当たったかどうかです。

スローの動画を見た限りでは、左打者の右足には当たっていないように私には見えました。跳ね返った球が左足に当たったかどうかまではわかりません。

【誤審や名プレー】横浜高校VS県立岐阜商が名試合だと話題に・・【甲子園】

その投球の直後、横浜の打者は、右足の臑(すね)のあたりに手をやり、そこに球があたったことを球審にアピールしています。

球審は打者のアピールを認めたかのように、死球の判定をし、背番号1の選手は1塁へ歩きました。

これで、1アウト満塁です。

ここで、県岐阜商の投手は、ダブルプレーを狙う投球をしました。

その注文通り、横浜の打者が打った打球は平凡なセカンドゴロとなります。2塁手から2塁、2塁のカバーに入った遊撃手から1塁へ転送し、それが成立すれば、横浜の攻撃が無得点で終わります。

ところが、2塁ではアウトを取ったものの、2塁をカバーした遊撃手から1塁手への送球が高く逸れます。1塁手が捕球するために伸び上がるようにしたことで、1塁手の右足が1塁ベースから離れたと判定されます。

その間に、3塁から本塁に帰り、横浜が1点を得点しました。

問題はそのあとです。

1塁手は、次の走者の生還を防ぐため、本塁へ送球します。が、そこに捕手の姿がありません。

球が点々とする間に、2塁走者も本塁を駆け抜けます。

その場面を動画で確認すると、捕手は1塁の後方へ走り、ダブルプレーが決まったと思い、ガッツポーズをしています。そのとき、捕手は、遊撃手からの送球が暴投になる場合を想定し、カバーに回ったのでしょうか。

この場合は、投手が本塁を守る練習をしていたでしょうか。しかし、投手は、本塁から1塁のライン上にいて、1塁手に本塁へ送球するよう指示しています。

動画を見ていて奇妙に感じたのは、ダブルプレーにより、2塁直前でアウトになった横浜の背番号1の選手が、2塁走者に続いて、本塁に戻ってきて、滑り込みをしていることです。

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本塁付近にいた横浜の複数の選手は、それを気がつかないのか、早く本塁へ戻って来いという仕草をし、背番号1が本塁に滑り込むと、やったー! とガッツポーズをしています。

球審がうっかりしていたら、横浜が3点取ったと勘違いしかねません(?)。もちろん、その場面は2点止まりで、3点目は入っていません。

それにしても、2塁でアウトになった背番号1は、どうして、本塁に滑り込みをしたのでしょう。

どんなことも、時が経てば、思い出です。失敗を恐れず、一瞬のプレーに集中すればいいと思います。