バックアップの新しい考え方

このほど、私が使う自作PCの「更新」が終わったことは本コーナーで書いたとおりです。

一段落ついたことで、別のことを考え始めました。自分が作成したファイルのバックアップについてです。

ファイルを保存するストレージは、物理的に駆動するものであるため、決して壊れないという補償がありません。私が現在、ファイルの保存とバックアップに使うのはハードディスクドライブ(HDD)です。

このドライブは、内部でハードディスクが高速に回転しています。ですので、回転するHDDを乱暴に扱えば、すぐに壊れてしまいかねません。もちろん、そういうことがないよう、注意して扱っていますが。

今は、HDDのあとに登場したソリッドステートドライブ(SSD)が搭載されたPCが一般的になりました。これであれば、HDDと違い、内部で何かが高速に回転することもないため、HDDよりは壊れにくいといえましょう。

現在の私のPC環境では、オペレーティングシステム(OS)アプリケーションソフトウェア(アプリ)を入れたCドライブは、M.2 SSDです。

「更新」前は、SATA SSDでした。そのSSDの容量は256GBで、アプリの数が増えたため、空き領域が、最も少なくなったときは、残りが5GBまで減りました。それに危機感を覚えたことも、「更新」を急いだ理由です。

今回の「更新」で、CドライブはM.2 SSDになり、容量も1TBにしました。これであれば、今まで通りのOSとアプリを入れても、広い空き領域が確保できています。

自分が作るファイルの保存とバックアップの環境は、今回の「更新」では変更していません。今まで通り、ファイル保存とバックアップのため、3TBのHDDを別々に2台使っています。

今回、PC環境の「更新」が済んだあと、バックアップを見直そうと考えたのは、Cドライブの容量が多くなったことがきっかけでした。

OSとアプリ以外の空き領域が結構あるので、それをうまく使えないかと考えたことによってです。

通常は、OSを入れたCドライブに、「ドキュメント」「ピクチャ」「ミュージック」「ビデオ」のフォルダがデフォルトで作られるので、それぞれのフォルダにそれぞれのファイルを保存する人が多いと思います。

私が使うOSのWindows 11では、Microsoft OneDriveという機能があり、OSをインストールすると自動で作られるそれぞれのフォルダが、OneDriveと自動で同期されるようになっています。

Microsoft OneDriveというのは、ネット経由で接続されたオンラインストレージのことです。

Microsoftがオンラインで提供するストレージとネット経由で連携され、自分のPCにあるファイルが、オンラインストレージに保存される仕組みです。

OneDriveの設定と使い方解説 便利機能も紹介

自分でファイルをあまり作成しない人であれば、ファイルサイズがそれほど大きくならず、オンラインストレージの容量が少なくても、困ることが少ないのかもしれません。

しかし、私は自分で作成したファイルが多く、そのサイズも大きいため、それらすべてをオンラインストレージでバックアップしてもらおうと思うと、有料でサービスを利用する必要があります。

私は、2003年より、自分で選んだPCパーツを自分で組む自作PCを使い続けています。自作PCのユーザーは、自分でOSを再インストールすることも多くなるため、OSが入ったCドライブに自分で作成したファイルを保存しておくと、OSの再インストールのたびに、それらのファイルを失う可能性が高まります。

そのため、私のPC環境では、OSが入ったCドライブに、自分が作成したファイルはまったく保存しないことを続けています。

そのために、Cドライブとは物理的に別のDドライブを取り付け、そのドライブに「ドキュメント」「ピクチャ」「ミュージック」「ビデオ」のフォルダを自分で作り、そのフォルダに、それぞれのファイルを保存しています。

そして、それらが入ったDドライブが万が一故障して、ファイルが失われることを防ぐため、物理的に別のEドライブを取り付け、このEドライブでDドライブのファイルをバックアップしています。

ただ、このようにバックアップしておけば、自分のファイルが失われることがないかといえば、そんなことはありません。

昨今は、国内の各地で、災害が増えています。そしてそれは、他人事ではありません。そしてもしも、自分が災害に遭えば、それによって、自分が使うPCが壊れてしまう可能性があります。

そんなことになれば、それが起こるまでは何事もなかったPCが破壊され、すべてのファイルが永久に失われてしまいます。自分のPC内で保存する限り、それを復旧することは不可能です。

その危険からファイルを守るには、自分が生活するところとは別の安全なところで、自分のファイルをバックアップしておく必要があります。

こんな需要によって生まれたのが、ネット上のオンラインストレージです。このストレージに保存されたファイルは、自分の生活環境が破壊された場合でも、自分のファイルを限りなく安全に保存してくれます。

こんな、オンラインストレージで自分のファイルをバックアップすることを模索し始めました。

今現在、私が自分で作成したファイルがどの程度の容量なのか確認しました。その結果は次の通りです。

ドキュメント86.1GB
ピクチャ867GB
ミュージック177GB
ビデオ558GB

それぞれの分野で、ファイルサイズの容量には大きな開きがあるのがわかります。テキストファイルが多い「ドキュメント」は86GB程度です。

このうち、本サイトを、自分がHTMLファイルを書いて作った分を含め、39.2GBあります。ということは、ドキュメントの半分弱が本サイトのためのファイルになります。

テキストファイルが主であった時代であれば、ファイルを保存するストレージが、今ほど大容量になることもなかったでしょう。

Windowsバックアップには「デスクトップ」も含まれます。これが私にはよくわかりません。私のデスクトップにあるのは「ごみ箱」だけだからです。

私の環境では、「ビデオ」よりも「ピクチャ」の容量が大きくなっているのは、自分でも意外でした。YouTube配信者を頻繁にする人は、作成する動画も多くなるので、「ビデオ」の領域が増大しているでしょう。その人たちは、増え続ける動画ファイルをどのように管理しているのでしょうか。

「ミュージック」で占める容量のうち、142GBは、私が自分が所有するコンパクトディスク(CD)や、自分でデジタル化したレコードに収録された音楽を、携帯音楽プレーヤーのiPodで聴くために、そのためのアプリであるiTunesで管理・保存する音楽ファイルのサイズです。

「音楽」ファイルで今後も増えるのは、ZOOMのレコーダーを使って録音する音声ファイルです。

「ピクチャ」には、デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラ、コンパクトデジタルカメラで撮影した画像ファイルが集積されています。

これらを保存するだけで、今現在、867GBの領域が必要になるということです。私はこれらも、Eドライブでバックアップしていますが、もしかしたら、そのバックアップをしなくてもいいかもしれないと考え始めています。

というのは、私がAmazonのプライム会員だからです。この有料会員の資格を持つ人には、Amazonoから追加料金なしで、Amazon Photosのサービスが利用できます。

本サービスを使うことで、Amazonの写真専用オンラインストレージに、自分が撮った写真を容量無制限でアップロードできるのです。しかも、画質の制限もありません。どんな高画質であっても、保存してくれます。

こういうことを考えると、自分が撮った写真はDドライブに保存したうえで、バックアップは、Amazon Photoにアップロードすることで、できていると考え、Eドライブでそれらのバックアップはしなくてもいいのではないのかと考え始めました。

「ビデオ」は、何かの撮影をするたびに新しいファイルが、映像素材としてDドライブに保存されることになります。それらもオンラインストレージでバックアップするのが安全ですが、ファイルサイズが大きくなるため、それをオンラインで利用しようとすると、そのための利用料金が跳ね上がってしまいかねません。

動画素材から作品のようなものを作った場合は、それを、たとえばYouTubeにアップロードし、一般には公開しない「非公開」扱いにしておけば、YouTubeのストレージでバックアップできると考えることもできます。

それをYouTubeにアップロードしたあと、その作品の素材として使った映像素材を削除してしまえば、ドライブの領域が圧迫されることはありません。しかし、私は、自分が撮影したビデオは保存しておくため、YouTubeにアップロードしても、動画素材のバックアップにはなりません。

それどころか、動画素材を使って作品を作り、それを保存すれば、保存する容量が、作品を作る分だけ増えてしまうことになります。

私が今考えていることは、1TBに増えたCドライブの空き領域を有効に使うことです。

これまで、「ドキュメント」ファイルを、Cドライブではなく、Dドライブに自分で作った「ドキュメント」フォルダに保存してきました。それを、今度はCドライブの「ドキュメント」に保存しようかということです。

そのうえで、OneDriveの一番少ない容量の有料サービスを使い、「ドキュメント」のバックアップを、これまでのEドライブではなく、オンラインストレージのOneDriveに任せてしまうこともできます。

その際は、OSが作った「ドキュメント」には、OneDriveだけでバックアップしたいフォルダだけを移し、そのほかのフォルダは、自分がDドライブに自分で作った「ドキュメント」フォルダに保存し、こちらは、それを自分のEドライブでバックアップするという方法も合わせ技として使えそうです。

同じような使い方で、「ミュージック」で増える、ZOOMのレコーダーで録音した音声ファイルだけを、Cドライブの「ミュージック」のフォルダで保存し、バックアップをOneDriveに任せることも考えられます。

そして、すでに書いたように、自分が撮った写真はAmazon Photoでバックアップするので、Eドライブでバックアップするのをやめてもいいかと考えたりしています。

OneDriveと自分のストレージで連携されたファイルは、自分で設定しない限り、30日経過すると、自分のストレージのファイルは消滅し、OneDriveにだけ残ることになるそうです。

自分のストレージがファイルが消えれば、その分、使える領域が復活します。

テキストファイルだけを使うような人であれば、オンラインストレージの容量が少なくても、それがオンラインと意識することなく、シームレスに、ファイルの保存と管理ができるということでしょう。

Microsoft OneDriveを毛嫌いする人が多くいます。勝手に同期されてしまうため、私も、Cドライブの「ドキュメント」へ、私が自分で作ったDドライブの「ドキュメント」からファイルを移動することができません。

今現在、私に提供されたOneDriveの容量は5GBだけです。これでは、80GB以上ある私の「ドキュメント」のファイルは保存できません。

ですので、OneDriveで同期してもらうフォルダだけをCドライブの「ドキュメント」へ移すという考え方があります。

人気の薄いOneDriveですが、使い方次第だと考えています。それで、自分の思うような使い方が見つかれば、そのために、OneDriveを有料で、少ない容量だけ使うかもしれません。

OneDriveを最も安く使おうと思えば、100GBの容量で月額260円ですね。これを高いと思うか、それとも、安いと思うかです。