私が使う自作PCの「更新」を考えつつ、その実行を見送ってきました。
このところは、本コーナーで自作PCについて取りあげることが増えています。そのときに、自作PCとはどんなものかについては書いています。
完成されて販売されているPCではなく、自分でPCパーツを選び、自分でそれらを組み上げ、使えるようにしたPCのことです。パーツを選ぶのが個人になり、すべてが同じ自作PCは、この世にふたつとない可能性が高いです。
逆に、普遍性を欠くため、そのPCに不具合が起きた場合は、他者がその原因を突き止めるのが難しくなる面を持ちます。
こんな自作PCを2003年から使う私が、久しぶりに、主要パーツを入れ替えたPCを組もうと考えてきました。そのことを私は「更新」と表現しています。
私がなかなか「更新」に踏み切れずにいたのは、PCを組むことよりも、そのあとに待つ面倒な作業を想像し、「更新」意欲が減退していたせいもあります。
パーツを入れ替えれば、オペレーティングシステム(OS)をはじめとして、自分が使うアプリケーションソフトウェア(アプリ)も、再度インストールし、自分に合った設定をし直す必要が生じます。
私が使う環境では、アプリが200ぐらいインストールされています。
この中には、私が使うOSのMicrosoft Windows 11に標準で入っているアプリも含まれます。
それ以外に、自分でインストールしたアプリは、もう一度、自分でインストールし直し、設定もし直す必要があります。
ほかにも、プリンタなど、PCの周辺機器などがちゃんと使えるようにしなければなりません。
それやこれやを考えると、どうしても億劫になり、最後のところで腰が上がらなくなってしまったのでした。
しかし、OSとアプリが入っているローカルドライブのクローンを作り、それを新しい環境で動かせば、それ以前の環境がすぐに再現できる可能性があるという話を聴き、「更新」をする気が起きてきました。
少し前までは、「更新」するのであれば、今使っているPCケースから、マザーボードなど、PCパーツを外し、新しいマザーボードを付け替え、その上に、新しいCPUをつけることを考えていました。
最近になり、その考えに変化が生まれました。
今回は、長年使ったPCケースから新しいPCケースに変更しようと考えました。それであれば、今の環境は、そこから外すパーツ以外は、そのままの状態に残すことができます。
そして、新しいPCに完全に移行できたあとは、元のPCケースからマザーボードなどを外し、PCケースの中を空にすることもできます。外した古いマザーボードやCPUは、保存しておくか、買い取ってもらえるなら、そうすることも考えることにしましょう。
PCパーツを収めるPCケースは、時代の変化を受けにくいように感じるかもしれません。しかし、その変化を大きく受けています。
時代とともに、自作PCで使われるパーツは変化しています。
昔は、OSを入れたドライブは、ハードディスクドライブ(HDD)でした。私はそれ以前のことは知りませんが、ファイルサイズが小さい時代は、フロッピーディスクドライブ(FDD)が使われた時代もあったようです。
私が今使っているPCケースは、フロントからアクセスできるベイが4つあります。私は4つのうちのひとつだけ使い、そこに光学ドライブを装着しています。
4つのベイの一番下は、FDDを使うのに便利なように設計されています。昔はそこに、私もFDDを搭載し、実際に使っていました。
時代が進み、今は、OSを駆動させるドライブに、これまでのHDDではなく、ソリッドステートドライブ(SSD)が使われるようになりました。私のPCも、前回の「更新」で、HDDをSSDに変更しました。
私は、OSとアプリだけをインストールしたSSDをCドライブとして使い、自分が作成したファイルを保存するためのDドライブと、ファイルをバックアップするEドライブにはHDDを使っています。
PCの使い方は人それぞれです。
ネットを利用することが主で、自分でファイルを作成しない人であれば、記憶領域はそれほど必要としません。それであれば、SSDがひとつあるだけで事足りてしまうでしょう。
その反対に、デジタル写真を大量に撮ったり、大きな動画ファイルを扱う人であっても、より高速な処理速度を求め、SSDを複数台搭載するPCを使う人もいるでしょう。
私も、いずれは、ファイル保存用ドライブもSSDにするかもしれません。しかし、今回の「更新」では、DライブとEドライには変更を加えず、HDDのままにしておきます。
もうひとつ、変化があるとすれば、光学ドライブを使用しない人が増えていることです。
昔は、アプリのインストールには、アプリが入ったCD-ROMを使用するのが当たり前でした。ですので、光学ドライブは必須でした。
それが今は、物理的なドライブを使わずに、有料のアプリでもインストールができるようになりました。それは、ネットの環境が整い、大きなファイルであっても、ダウンロードできるようになったことからです。
たとえば、私も使う動画編集ソフトのDavinci Resolve Studioは、インストール済みのサイズが、10GB弱にもなります。このアプリは、ネットからダウンロードし、インストールして使うようにできています。
ネットへの接続がダイヤルアップ接続だった時代に、10GBのファイルを、ネット経由でダウンロードさせることは考えられないことでした。それが今は、当たり前のこととされています。
ともあれ、こんなふうに、光学ドライブをアプリのインストールに使うことが減ったため、光学ドライブを搭載するための5.25インチベイを持たないPCケースが主流となっていることに、今回、久しぶりにPCケース選びをしたことで気がつきました。
私は、ネットの価格比較サイト、「価格.com」を使い、PCケース選びに2日ほどかけました。私が求めたのは、光学ドライブがつけられることと、ファイルの保存とバックアップのため、HDDが2台搭載できるシャドウベイが備わっていることでした。
それを満たすPCを見つけ、注文しました。本日か明日には届く見込みです。ケースだけでは使えないので、電源ユニットも一緒に注文しました。
というわけで、ようやくにして、PCの「更新」作業が動き始めようとしています。
今回の「更新」の前に、次の「更新」のことを書くと鬼に笑われる(?)かもしれませんが、そのときは、私の自作PCからも、光学ドライブが消えることになったりすることもあり得ましょう。
パーツの入れ替えやOS、アプリの扱いは面倒です。しかし、世の中に一台しかないかもしれない自分のPCのパーツ構成を考えたりするのは、自作PCユーザーならではの愉しみといえそうです。
