撮影に使う機材の話です。
私はフィルムカメラの時代から写真撮影を趣味にしています。フィルムの時代は、ISO感度が今に比べて遥かに低かったです。
私が好んで使ったフィルムにコダックのコダクローム64があります。これは、ネガフィルムではなくポジフィルム(リバーサルフィルム)です。

現像から上がったフィルムは、その人の要望によっても異なりますが、私のもとには1コマごとにマウントされた状態で届きます。1コマを光にかざすと、映画のフィルムの1コマのように見えます。
それをプロジェクターにかけてスクリーンに投射して愉しむも良し、ライトボックスに載せ、ルーペ越しに愉しむも良しです。
そんなコダクローム64は、商品名が示すように、ISO感度(当時は「ASA感度」といいました)はISO64です。デジタル時代の今からすると、ずいぶん低感度に感じるしょう。
このように、写真をデジタルで記録するになって一番変わったのはISO感度の高感度化です。たとえば、キヤノンのフラッグシップモデル、EOS R1の最高ISO感度はISO102400です。さらに、拡張させれば、ISO409600での撮影が可能となります。
このようにISO感度が高感度になったことで、ストロボを使う人が少なくなったかもしれません。人工光が必要な場合でも、ストロボの代わりにLEDライトが使われるといったように。
こんな時代と逆行するように、今私が関心を持つのは、ストロボを使った撮影です。きっかけは、YouTubeで、Gavin Hoey氏の動画をよく見ることです。
Hoey氏の動画は以前から、好んで見ては、本サイトで繰り返し紹介しています。
Hoey氏はストロボやライトを使った光の表現に取り組んでおり、見ているだけで、参考になることが多いです。
といっても、私はHoey氏のように、照明機材は持っていないので、人工照明の可能性にわくわくするだけです。
何度も見るうち、自分でもほんの少し、真似ごとのようなことをしたくなりました。
プロでないアマチュアがストロボを使うとしても、カメラのホットシューにつけて撮ることが多いでしょう。私も基本的にはそのような使い方になります。
しかし、それでは、光のコントロールは諦めるよりほかありません。たとえば人物の撮影で、真正面からストロボを炊いたのでは、光の表現も何もあったものではないからです。
それでは、証明写真のような写真にしかなりません。
ストロボを使って、証明写真ではない写真を撮ろうと思ったら、ストロボはカメラから取り外して自由にし、被写体に好きな角度から光が当たるようにしなければなりません。
しかし、それを実現するには、ある程度の機材が必要になります。
私もフィルムカメラで楽しんでいたときに、そんなことを考え、プロ用ではありませんが、ストロボを買って持っています。
今そのようなことをするなら、Hoey氏がそうしているように、カメラから信号をストロボへワイヤレスで送るようなシステムが一般的です。
私も同じことをしてみたくなり、どのようなストロボと、ストロボにカメラから信号を送るための機材が必要なのか調べました。
そして、最低限の価格で、そのようなシステムを揃えることを考えました。しかし、それを揃えても、一時的な興味で終わってしまったのでは、無駄遣いに終わってしまいかねません。
そこで、昔に揃えたストロボなどを使って、とりあえず、カメラからストロボを離した撮影方法を模索し、少しのアダプタを追加購入するだけで、実現できそうなことがわかりました。
私の場合は、カメラとストロボをコードで接続する方法です。しかも、ストロボにはストロボ光を反射させて、光を柔らかくするためのアンブレラを取りつけます。
昔はプロの写真家も、そのようにして、ストロボで柔らかい光を得ていました。それを真似て、私も昔に、そのような機材を買い、持ってはいたのです。
やり方としては、何十年も前のやり方になります。
ただ、考え方としては、カメラからの信号をワイヤレスで飛ばすこと以外は同じです。
今は、アンブレラの代わりに、ストロボの光を和らげるソフトボックスがよく使われています。しかし、私はそれをもっていません。アンブレラに反射させても光を和らげる方法を採りましょう。
私の場合はプロを目指すわけでもなく、ただ単に自己満足のためにするのですから、昔のやり方でも十分です。
ストロボの数を増やし、多灯ライティングすることは考えていません。そんな凝ったライティングは自分には必要ないと考えています。
どこまで行っても自分の趣味で、自己満足のためにするのですから。
そのうちに、手持ちの機材を動画に撮り、紹介することをするかもしれません。
写真表現というのは、結局のところ、光をどのように扱うかにかかっています。ストロボをカメラから離すだけで、表現の幅は広がります。
